ドイツの大学で研究員として働く私の一日のタイムスケジュール

ドイツの大学 ドイツで働く

ドイツ人というと、「勤勉でまじめ」「日本人と性格が似ている」とイメージする人が多いようです。

でも、ドイツ人は「合理的」で、ドイツの職場は「休みが多い」など、違いもいろいろとあります。日本で話題になる労働時間、ドイツではどうなのでしょうか?私も自分がドイツで勤務するまでは知りませんでした。

ここでは、ドイツで働く私の一日を通して、実際のところをご紹介したいと思います。

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ドイツの大学に勤務

私が働いているのは、一般企業ではなくドイツの大学です。一般企業とはギャップがあるかもしれませんが、その点についてはお許しくださいね。

ドイツの大学は英語圏に比べて日本人が少なく、ドイツに長期在住して実際に勤務している人となるとさらに少ないようです。そのため、他の国に比べて情報もあまりないのだと思います。

大学というと勤務時間管理がゆるく、夜通し働いているイメージが強いかもしれません。実際はどうなのでしょうか。

ドイツの大学で働く一日、朝の準備

朝食

起きるのは大体6時。ドイツ人は朝が早いです。私の上司である研究室の教授は6時半頃には研究室に来ています。

朝ごはんは前日の夕飯の残りだったり、パン・チーズ・ハムというドイツ風の朝ごはんだったり、バラバラです。ちなみに、ドイツ人は朝に温かいものを食べることはまずありません。家でなく、職場・学校で朝食を取る人も多いです。幼稚園・小学校には登校後9時くらいに朝食の時間があります。

私の子どもの通う小学校は職場に行く途中にあるので、子どもと一緒に家を出ます。これが大体7時半です。

ドイツの大学で働く一日、出勤

研究室に着くのは8時前後。30人前後いる同僚のうち、半分程度が8時に出勤しています。日本の大学は朝が遅い印象なので、それと比べるとドイツの大学はかなり早いですよね。

ちなみに、ドイツでは大学でも会社でも、2人から4人程度の小部屋で仕事をすることが多いです。日本のように数十人が一つの部屋で働く様子はあまり見かけません。

ドイツの大学で働く一日、午前の仕事

欠かせないコーヒーを淹れて、まずはデスクに落ち着きメールを確認。時差の関係で、こちらの朝は日本の昼になります。

私はこの大学に直接雇用されていますが、以前からのつながりもあるため、日本との共同研究もいくつか行っています。朝はその共同研究者からのメールが届いていることが多いのでその確認を行い、一日の予定を同僚と打ち合わせます。

その後、実験室に行って実験準備。装置の立ち上げ、調整で午前中は終わります。

ドイツの大学で働く一日、ランチタイム

ランチ

昼食はたいてい大学の食堂(ドイツではメンザと呼びます)で食べます。学生たちで混み合う前の11時半に同僚たちと行くことが多いです。ドイツの食堂なので味に期待は持てませんが、安いことは安いです。3ユーロ(約390円)もあれば満腹になります。

その後、研究室にあるマシーンで淹れたコーヒーを飲みながら談笑し、仕事に戻ります。ドイツではどの会社に行っても、職場に必ずこうしたコーヒーマシーンがあるようですね。

※1ユーロ=約130円(2018年3月現在)

ドイツの大学で働く一日、午後の仕事

コーヒー

午後は本命の実験

内容次第で深夜までかかることもありますが、大体は2〜3時間で区切りをつけて、15時に一度休憩。同僚たちとコーヒーを飲んで語らうことが多いです。

こうして書いてみると、コーヒーを飲んでばかりですね。

季節に左右される終業時間

終業時間は研究内容や進捗状況、そして実は季節によるところも大きいです。その理由は、季節で大きく差がある日出・日没時刻にあります。

夏は朝5時前に日の出、夜9時半頃にやっと日没です。外がずっと明るいので、つい長く研究室にいてしまうのです。夏の夜はビアガーデンの誘惑も大きいんですけどね。

逆に冬は、朝9時くらいにならないと明るくならず、夕方4時にはもう暗くなり始めます。そのためか、一般的に冬はみな早く帰ります。

私は季節に関係なく、朝8時から夜は6時くらいまでと勤務時間を決めています。日本にいた頃、夜10時まで働いていたことが今では信じられません。本当に集中できていたのか、あやしいものです。

ドイツの大学で働く一日、帰宅後

なるべく家族と夕食を共にし、子どもたちを寝かしつけてからが自分の時間です。リモートワークも認められていますが、なるべくそれはやらないようにしています。

ブログを書いたり、ドイツ語を勉強したりして過ごします。TVはありますが、もともとあまり見ないのと、ドイツの番組は面白くないので見ていません。

ちなみに、ドイツでは会社の飲み会というのがほぼないので、日本で働いていた頃のように飲み会三昧ということはなくなりました。

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まとめ〜メリハリある働き方が魅力

ドイツの大学で働き始めて3年、初めは戸惑うことも多かったですが、慣れてくるとメリハリをつけやすい環境です。メリハリポイントは次の4つです。

  • 朝が早く勤務時間を選べる

朝7時から働いている人もめずらしくありません。また大学だけでなく、一般企業でも比較的勤務時間帯は自由に選べるようです。公共交通機関も朝3時過ぎから稼働し、朝方生活の環境が整っています。

 

  • 会議(ミーティング)が少ない

合理性を重視するドイツ人、無駄な会議に対する嫌悪感がハンパないです。

 

  • 仕事とプライベートの区別がはっきりしている

コーヒーブレイクでは同僚とよく話をしますが、プライベートでの付き合いはあまりありません。仕事は仕事、プライベートはプライベートと、時間も人間関係もきっちり分かれています

 

  • 勤務時間に厳しい

プライベートの時間を大事にするためか、時間管理の意識が高いです。上司に対しても「勤務時間内にできないことはできない」と、とてもはっきりと主張します。

学ぶことの多いドイツの働き方、何かの参考になればうれしいです。

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