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ニューヨークの映画業界で働くKさんにインタビュー

  • 公開日:
  • 更新日:
Pick A Bagel

ニューヨーク在住のJames Nogamiです。さまざまな理由でニューヨークにやって来た日本人にインタビューをしています。

今回は、以前から交友のあった友人の一人、ニューヨーク大学の大学院出身、映画業界で活動しているKさん(男性)にインタビューしてきました。詳しく話を聞くのは初めてなので、私も大変楽しみにしていました。

場所はマンハッタンのミッドタウンにあるカフェ、Pick A Bagelです。

Pick A Bagel

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ニューヨークの映画業界へ、日本の建築学部からの転身

James Nogami

━はじめに、ニューヨークに来たのはなぜですか?

Kさん

映画を勉強するためです。日本で大学を卒業してからニューヨーク大学の大学院に入りました。去年の11月の終わりに大学院の卒業が決まって、今はインターンを2つやっています。

━映像関係の?

はい。配給会社と制作会社です。

━日本でも映画を勉強していたんですか?

学部生のときは建築を勉強していました。元々は映画の中の建築物が好きで建築を専攻していたのですが、現実は違いました。

━どう違うんですか?

建築はやっぱり精密に作られていますし、理工学部の建築学部だったので映画とは思考回路が違うというか、構造が重視されていました。

━ビジュアルではなく、ということですか。

はい。だから僕がやりたかった、映画に出てくるようなリアルではない建築ができずに、ギャップを感じたまま4年間勉強していました。

そんなある日、映画をがっつりやってみたいなと思って。建築の学生は大学院に進むのが普通なんですけど、直前で大学院に行くのをやめたんです。

━直前ってどれくらいですか?

卒業の半年前くらいです。突如、アメリカの大学院への志願書を出して結果を待ちました。

ニューヨークで映画の道へ進むために親から出された厳しい条件

James Nogami

━なぜニューヨーク大学にしたんですか?

Kさん

初めから話すと、まず親に条件を出されまして。父は元々、僕に建築家になってほしかったんです。自分としても映画の建築が好きで、意見が合致して大学に進学したので、それをやめると言ったらすごくびっくりしていました。

「もし建築をやめて映画をやりたいなら、それなりの大学に受からないとダメだ」と言われたんです。

━それなりとは?

いわゆる一番有名なUCLA、USC、 NYU、Chapmanなどです。いくつか受かったので、そこで初めて本気だということが伝わって進学させてもらえました。

━素晴らしい!

ニューヨーク大学にしたのは、奨学金が授業費などをカバーしてくれたからです。

━奨学生に選ばれるのは並大抵ではないですね。

頑張りました。それがニューヨーク大学にしようと思った理由の一つです。

もう一つは、ニューヨークの映画の文化が好きだからですね。とてもインディペンデントなエネルギーがある街なので。カリフォルニアの大学だと大衆向け、商業向けの作品になってしまうけど、ここなら自己表現に重きを置いた作品を作りやすいんです。

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ニューヨークでの学費や生活費について

James Nogami

━学費は奨学金ということですが、生活費はどうしているんですか?

Kさん

親に土下座しました。あとは、日本でバイトしていた時に貯めたお金を切り崩して賄っています。

━今いくらぐらいかかっているか公表してもらっても大丈夫ですか?

大学費用が半年で1万5,000ドル(165万円)です。そのほかに家賃が1ヶ月で1,200ドル(約13.2万円)。マンハッタンのイーストヴィレッジで2人でルームシェアして1人1,200ドルです。食費は付き合いの食事などがあるので500ドル(5.5万円)くらい。

━コネの世界ですもんね。

食費はやろうと思えば節約できると思います。

※1ドル=約110円(2018年4月)

ニューヨークで郵送中のカードを盗難された

James Nogami

━日本とニューヨークの違いなどはどう感じますか?

Kさん

生活面で一番違うのは便利さです。日本は交通、コンビニ、サービスなど全部が早いし安心。

こっちだとアマゾンの宅配も平気で盗まれます。しかも、一度配達を受け取り損ねたら再送してくれなかったり。マニュアルや基準がないんですね。日本は2日後に届くと言われたらその通り届くからすごいです。

━実際に盗まれたことはありますか?

はい。クレジットカードを発行してもらい、郵送で届く前に口座からお金が引き出されたことがありました。

カードを盗まれたことに気づいて銀行に電話するとロボットが出てきて、住所や誕生日を口頭で伝え認識してくれないと最初からやり直しになるというよくわからないシステムに困らされました。

━ひど過ぎますね……。

1週間くらいカスタマーサービスにつながらなくて……。学校では試験期間中でしたし、学外で撮影もしていたという忙しい時期だったので、本当に大変でした。

━どうやって解決したんですか?

やっと認識してくれて、新しいカードを届けてもらって、お金も返ってきました。結果オーライですが、もしそれで試験が上手くいかなかったりしていたら相当萎えてましたね。

━本当に良かったですね。

ニューヨークに来て思ったのは、何でも、なんかどうにかなる!どれだけサービスが適当でも、みんな適当だから、自分がお堅く生きなくてもどうにかなるんです。

━日本だと何か一つ間違えると大問題になりますよね。

こんなこと起きたらツイッターで炎上ですよね。

ペヤング焼きそばにゴキブリが入っていた時、日本では大騒ぎしていましたが、こっちでは誰も騒ぎません。カスタマーサービスにたどり着くまでに疲れてしまうのでクレームを入れないんでしょう。

ニューヨークで暮らしてみての良い変化と悪い影響

Pick A Bagel

James Nogami

━こちらに来て良い変化はありましたか?

Kさん

自我が強いし自立している人間が多く集まるから、それに影響されて変わったと思います。

━それはいい変化ですね。僕も同じように思います。逆に悪い影響はありましたか?

うーん……。

━自分だけではなく周りの人を見ていて感じたことなどでも。

それなら、ただの悪口になってしまうのですが、少しだけ。語学学校に通っている人は特にそうなのですが、ニューヨークにいるだけで気分良くなってしまっている人もいますね。夢を追いかけて頑張っている人はもちろん多いですよ。その反面で、ということです。

あとは、日本人のコミュニティに閉じこもっている人はもったいないと思います。せっかく文化が多種多様な街なのに、同じ人種でつるんでいたら意味がないです。

海外の映画業界を目指した理由

James Nogami

━英語はいつ頃から勉強されていましたか?

Kさん

最初から話せました。0歳の時にオランダにいて、1歳から6歳までイギリス。そこから日本に帰って、小学2年生まで通って、3年生の時にシンガポールに引っ越しました。高校は日本が良いなと思って、都内の高校に入って、大学卒業と同時にニューヨークに来ました。

海外の方が長いので、英語は自然と身に付きましたね。元々海外にいたから、ここへ来ることへの抵抗がなかったんだと思います。

━日本で生活していた人が映画をやりたいと思った時に、選択肢に海外が含まれることは珍しいと思うのですが、Kさんはその辺りに明確な理由があるのでしょうか?

僕は、日本の映像業界を変えたいという野望を持っていまして。

日本は窮屈で狭い業界に見えて、自分が表現したい映画、思いを伝えたい映画を作る時にはやりにくいと感じていたので、海外に行こうという気持ちは映像をやると決めた時からありました。

海外のやり方を勉強して、それを日本に持ち込めたらいいなと思っています。

━その気持ちを持つに至ったのはなぜでしょうか?

父が映画好きだったので、小学生の頃からリドリー・スコット監督の「ブレードランナー」などの名作をわくわくしながら一緒に見ていました。

シンガポールに住んでいたので日本の文化が恋しくてのめり込んでいたのですが、いざ高校生になって東京を歩いてみると、映画で見たような景色はなかったのでショックでした。

海外で日本の映画を見ているとクオリティや監督の自由度の差がよくわかり、海外で挑戦したいと思うようになったのです。

ニューヨークで経験を積み映画プロデューサーを目指す

James Nogami

━日本の業界を変えるために具体的な方法は考えていますか?

Kさん

映画の制作に一番影響力を持っているプロデューサーになることだと考えています。

━プロデューサーの仕事とはどんなものでしょうか?

監督が持ってきたアイデアを実現させるために裏で動く人です。具体的な仕事はスケジューリング、機材の借り出し、ロケーションの確保、スタッフ集め、脚本の推敲、上映する映画館の手配など。

もちろん監督や脚本家など作者側に立つ役割も大事だと思うのですが、プロデューサーもまた力のあるポジションです。国内だけでなく海外からも資金調達ができればすごくいい映画が撮れると思います。

日本だけの窮屈な世界で頑張るのではなく、外向けに映画を作る活動を手助けできるグローバルなプロデューサーは今の日本では貴重です。せっかく自分は英語が話せるし、海外とのつながりも多いのでそうなりたいと思っています。

やりたいことがあるならやらなければもったいない

James Nogami

━話が巻き戻るんですけれど、ずっと映画をやりたかったんですか?

Kさん

高校の頃から趣味で映像を作っていたんですが、仕事にしようと思ったのは大学3年の終わりぐらいですね。

━このままだと満足しないな、というような?

はい。先ほど話したように、建築学部の学生は大学院に行くので就活はしていなかったんです。

でも周りの文系の人はしているので、事情を聞いたり面接の練習に付き合ったりしていたのですが、明確にやりたいことを持っている人は少ないことに気づきました。たいていの人は、安定、お金、モテ度などを基準にしていました。

それで、映画という熱意を持てるものがあるのにやらないのはもったいないと思ったんですよ。僕は嘘をついてまでやりたくないことはできない。だから、就活をしても志望動機をちゃんと言えないと思いました。

━自分の心に従ったわけですね。では、海外に挑戦したいけれど日本でくすぶっている人達に向けてメッセージはありますか?

2つあります。

  • 始めるのに遅いか早いかは関係ない

1つは、始めるのに遅すぎることなんてないということ。周りの目を気にせず、世間の言うレールや既成概念を捨てて、自分のやりたいことに向かった方が幸せだと思います。だから勇気を持って頑張ってほしい、海外に出たいと一瞬でも思ったなら!

  • 理由を持って行動する

もう1つは、高校の卒業式に古典の先生が言っていたことです。

「自分の選択を尊べ」

何事に関しても、選択権があるならしっかり理由を持つようにすることです。

駅のどの改札から入るかなどの小さなことでも理由を持って行動するよう心がけると、自分の選択に責任が持てるようになります。そうすれば、もっと大きな、人生を左右する選択に直面してももっと勇気が持てるようになります。

細かいことから選択する意識を持つことが大切です!

━ありがとうございました!

まとめ~熱意と勇気を持って海外に挑戦しよう

話している雰囲気はとても穏やかですが、瞳の奥には強い意志が感じられる、とてつもない努力家のKさん。次世代を牽引していく人材としての輝きが見える、とても刺激的なインタビューになりました。

これを読んだ皆さんにもKさんの熱意が伝わるとともに、このインタビューが勇気を持って海外に挑戦するきっかけになればいいなと思います。

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