職業によって異なりますが、基本的な働くスケジュールは日本とアメリカであまり大差がないように感じます。フルタイム勤務は大体、稼働9時間でそのうち1時間は昼休みなので実働は8時間です。
私は医療器具を扱う現地のメーカーに勤めており、営業補佐とカスタマーサービスがメインのお仕事です。
通勤するオフィスがなく、車でいろんなエリアに行き、いつも動きまわっているのでタイムスケジュールは日によって違ったりします。そして小学生と幼稚園児、子供2人の母でもあります。
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アメリカの医療器具メーカーで働く午前のスケジュール
6:30AM 起床
理想はもう少し早い時間に起きられたらいいのですが、夜寝るのが遅いため6:30AMぐらいに起きて、その後は急いで子供たちのお弁当の準備、そして自分が出掛ける準備をします。朝はとっても忙しくドタバタしています。
幼稚園では基本はお弁当です。おやつもこちらで用意します。給食がある学校もあるようですが、うちの子が通っているところは残念ながらありません。
小学校では給食はありますが、強制ではないので、欲しい人だけその都度購入します。
メニューはヘルシーになるように気を配っているようですが、ホットドッグだったり、チキンパティ、チーズバーガーなど、日本人からすると「そんなメニュー、どこがヘルシー?」と思ってしまうようなものばかりなので、基本はお弁当にしています。
でも、お弁当も前日の夕飯の残りを利用したりして、極力朝に時間をかけず用意できるようにしています。
7:30AM 子供たちを送りにいく
小学校と幼稚園はそれぞれ家から車で5分程度の距離にあるのですが、逆方向にあるので、少し面倒だったりします。しかも、朝は道が混んだりするので2人を送り届けて帰ってくるのに30分ぐらいかかってしまいます。
私たちが住んでいるエリアは小学校のスクールバスのサービスは基本的にありませんが、何か事情があるとそういったサービスを受けられるようです。
例えば、自分の住んでいる地区の学校が受け入れ制限数を超えていて、ほかの地区の学校に通わなければならない、など学校や市の都合で遠い学校に通うとなるとスクールバスが送迎してくれるそうです。
学校へはほとんどの子が徒歩か自家用車で通っています。
8:00AM 業務開始
朝の8時から夕方5時までが私のシフトです。私は在宅勤務ですので、デスクワークをする時は家でやっています。もし患者さんと会う予定を入れている場合はその場所へ車で向かいます。
私の一日はたいていメールのチェックから始まります。前日の業務終了後に入ってきたメールをチェックしたり、前日からやり残した案件などに取り組んだり。ちょこちょこしたことをしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
自宅なので、パンをかじり、コーヒーを飲みつつ作業をすることが多いです。
9:00AM 家を出る
先ほど少し書きましたが、私が「家を出る」のは、患者さんと会ったり、私たちの商品を扱ってくれる医者のクリニックを訪れたりするためです。
マンハッタンのそばに住んでいるのですが、この辺りの道路はよく渋滞します。しかも、工事や交通事故による渋滞が多いので、どの時間帯に混むか予測しづらいです。
それでも、やはり朝は混雑する率が高いので、少しタイミングをずらすために、アポを午前の遅め、10時や11時に設定することが多いです。場所や交通状況によって変わりますが、私の自宅から行先まで大抵40分~70分ほど時間がかかります。
10:00AM 患者さんに会う
約8割の患者さんとはその人の自宅で会います。たまに、注文をした医者のクリニックで会ったり、もし日中に仕事をしている人だと、仕事先で会うこともあります。
その場所へは車で行きますが、厄介なのが駐車する場所を探すこと。それだけで、20分ぐらい時間を使うこともあります。
そして、ようやく患者さんに会ったら、その人の医者がオーダーしたものを説明し、使い方のデモンストレーションをします。
10分程度で、サクッと終わる場合もありますが、色々と質問をしてくる人や、すぐに使い方が覚えられない人、あとただ単にお話しをするのが好きな人とかだと、30分かかるときもあります。
11:00AM クリニックに立ち寄る
一回外に出た時に、なるべく効率的な動きができるように、前もってこのエリアに行くから、ここのクリニックに立ち寄って何も問題がないかチェックしようと予め計画を立てます。
患者さんに会ったあと、近くの私の会社の商品を扱っているクリニックに寄って、スタッフの人たちと軽く会話をします。大抵5分から15分で終わって出てくるのですが、どこのクリニックにも1~2週間に1回ぐらい顔を出すようにしています。
アメリカの医療器具メーカーで働く午後のスケジュール
12:00PM お昼休み
12時から1時がお昼休みです。ですが、たいてい外に出ている時はそのために止まることはなく、休みなしで次から次へと行きます。
なぜかというと、午後が遅い時間になると、学校が終わりスクールバスが走ったり、人が帰宅するので道が混雑してくるためです。休みなしでどんどん行ってやるべきことをこなし、さっさと家へ戻り、そこで一息ついたほうが、気分がいいです。
午後遅い時間に帰宅すると、子供たちのお迎えに間に合うかどうか、ハラハラしてしまうこともありました。ただ、お昼を過ぎるとお腹が空くので、車内で軽くスナックをつまんだりします。
2:00PM 患者さんに会う
外に出る時には、なるべく複数の患者さんやクリニックを訪れるようにしています。理想は1回の外出で3、4か所。2か所だけでは少ないですし、5ヶ所を回るとなると結構大変で、本当に1日がかりになってしまいます。
あと、治安の悪い地域もあるので、前もってGoogle Mapで場所の確認をする時に、ストリートビューもチェックしています。どうもエリアの雰囲気が危険かなと思う時は、なんとか別の場所で会えるようにします。
行くのは日中なので、そんなにひどいことにならないかもしれませんが、やはりアジア女性1人であまり歩きたくない場所もあるので、そういったエリアは避けています。
3:00PM 帰宅・デスクワーク
外回りから帰宅した後は、外に出ていた時のケースの報告を書いたり、その間に入ってきたメールをチェックし、返信したり、患者さんに電話してアポを入れたりします。
朝に電話してもいいのでしょうけれども、起こすことになったら嫌なので、午後、ないしは午前の遅い時間に電話をすることが多いです。
あと、商品のオーダーも健康保険を通して購入する人がほとんどです。その場合アメリカでは先に保険会社に連絡をして、「許可」を取るのが正しい手順になるので、許可がとれたかどうか、確認をするのをこの時にやったりします。
5:00PM 業務終了
午後5時が私のシフトの終了時間です。なるべく5時きっかりに終了するように頑張るのですが、なかなか終わらないのが現実です。
でも、あまり長くやり続けているとその後のことが時間に追われてしまうので、絶対に今日中に終わらせたい事を最優先でやって、それ以外はあきらめて翌日にまわすようにしています。
残業代はリクエストすれば払われますが、遅くまで仕事をしていると気が滅入るので、なるべくさっさと終わらせようとしています。
ここでお迎えまでに時間がある時は、夕飯の準備を始めます。例えば野菜炒めなどの野菜を切り出すとかです。
アメリカの医療器具メーカーの退勤後のスケジュール
5:30PM 子供たちを迎えに行く
下の子は幼稚園の延長保育で午後6時まで、上の子は学童保育のようなプログラムに入っていて、こちらも6時までに迎えにいかないといけません。
幼稚園の方が時間に厳しくて、お迎えが6時を過ぎると1分ごとに1ドルの遅延料金がかかり、あとで請求がきます。
夕方は朝ほど道が混雑しないのですが両方とも逆方向なので、いつも時計を気にしながら運転をしています。小学校の方は追加料金を払えばさらに1時間延長で7時まで預かってくれるようです。
アメリカでは州や郡によって何歳まで1人で下校してはいけませんと言われる年齢が違うようですが、この辺りでは小学6年生とか13歳ぐらいから大丈夫になります。
興味深いのは何歳以上というより、それくらいの年齢になったら、親と本人の能力次第となっているところです。日本では小学校1年生から一人で登下校するので、この部分は本当に日本と違うなと感じます。
6:00PM 帰宅・夕食の準備
無事2人の子供を迎え終わり帰宅すると、休む間もなく夕食の準備にはいります。
仕事が忙しいと本当に手抜きな夕食を作りますが、そうでない場合はやはり3、4品食卓に並べられるようにと色々と作るので、準備にだいたい1時間かかってしまいます。
食事はお米におかずのパターンが多く、アメリカンなものも作りますが、和のものが多いかなと思います。
食料品の買い出しは1週間に1回、韓国系スーパー、アメリカの一般的なスーパー、そしてトレーダー・ジョーズの3つに行きます。日系のスーパーもあり、そこは2~3週間に1回ぐらいの頻度で行きます。
また、この時間に、上の子の学校の宿題をやらせてチェックしています。朝とは違った忙しさです。
7:30PM 夕食
だいたいこの時間帯には私の夫も帰宅します。そして、上の子の宿題が終了したのを確認して、夕飯になります。
平日は朝から忙しく、ドタバタしていますが、夕食に家族揃って席に座って食べられるのは良かったなと思います。
この時に、子供たちと学校で何をやったかなどの会話をして、家族団らんの時間を過ごします。ただ、それもほんの30~45分ぐらいだけですが、ないよりましかな?と思います。
8:00PM 子供のお風呂
夕飯が終了するとすぐに子供たちをお風呂に入れます。
一応バスタブはありますが、日本のお風呂とは造りが違うので一緒に入りません。シャワーカーテンを開けて、バスタブにお湯をはって、子供たちはお風呂の中で親はそとから手を伸ばして頭や体を洗います。
子供たちが自分でシャワーに入ってくれるようになると楽になるのでしょうが、まだまだ全てを自分でやるには上の子も早すぎるようです。シャワーの造りがもっと子供にもやりやすいといいんでしょうが……
下の子はまだ顔に水が付くのを嫌がるので、お風呂はしばらく親がやらないといけません。
9:00PM 子供就寝・夕食の片付け
子供たちのお風呂・歯磨きが終了した後は、絵本を読みます。そしてその後に就寝。お布団に入るのは、9時を目指しています。
寝かしつけをしなくて済むようになったので、おやすみ~と言って子供たちの部屋を出て、夕食後の皿洗い・片付けをします。
アメリカの多くの家庭には食洗器があるのですが、このエリアは古い家が数多くあり、シンク周りの造りによって、導入されていない家もあります。私たちの家は賃貸なのですが、ちょうど食洗器がないので、全て手洗いでやっています。
9:30PM 自由時間
片付けが終わった後は、自由時間です。なんだか響きが学生に戻った感じですが、この時間にメールをしたり、ネットサーフィンをすることが多いです。テレビはほとんど見ません。ニュースは大体ネットでチェックして終わりです。
テレビドラマや娯楽番組も、昔は見ていましたが、子供ができて以来パッタリ止まってしまいました。なので、テレビの前に座ることがほとんどなく、代わりにPCやiPadばかり見ています。
寒い季節になると、編み物をしたくなり、何か編んでいる時はこの時間にやっています。
11:00PM シャワー
朝にシャワーを浴びる時もありますが、夜に浴びる方が朝がそこまで忙しくないので、できるだけ夜に浴びます。先ほども書きましたが、お風呂の造りが日本と違うので、バスタブに浸かることはほとんどありません。毎日シャワーです。
今の家にはもう5年ほど住んでいますが、一回お湯を張って浸かったことがあります。でも、バスタブが浅く、肩までつかることができないので、半身浴のような感じでした。
そして、お湯もそんなに熱くなく時間が経つと冷めていくので、あまり満足できず、それ以来やっていません。
11:30PM 就寝
11時半、12時前を目安に就寝します。本当はもっと早くに寝られるといいのですが、子供が寝た後に、やらなくてはいけないこと、やりたいことをしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
そして、寝る前に翌日の準備をします。子供たちのお弁当だったり、仕事のスケジュールを再確認したりして、朝起きた時にすぐにスタートを切れるようにして寝ます。
子供たちがもう夜中に起きたりしないので、一度お布団に入ったらそのまま朝まで起こされないのがとてもありがたいです。
ただ、風邪をひいたり、体調を崩すと夜中に起きたりするので、そういう時は起こされるのを予想して親も早めに床に入り休みます。
まとめ
働いている時間内のスケジュールは毎日異なったりしますが、平日の朝8時~夕方5時に働くというところは決まっていて変わりません。
子供がいるので、仕事の前後に、学校への送迎が加わりとても忙しい日々ですが、リズムは日本で働いている人とあまり変わらないかと思います。
私は現場に直行するような仕事をしているので、同僚との接触はメールや電話です。よって、同僚から仕事終わりに食事に誘われたりも、取引先との接待もなく、それが違う点かなと思います。
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