ラスベガスといえば、エンターテイメントの街ですよね。「ラスベガスに住んでいる人なんかいるの?」と思うかもしれませんが、実はラスベガスには約66万人もの人が住んでいます。
観光地というだけに、たくさんのホテルや商業施設があるため、国内からはもちろん、海外からもたくさんの人が仕事を求めてラスベガスに移住してきます。
やっとアメリカで仕事を見つけ、就職したのはいいものの働き始めてみると、「思っていた職場と違うな……」と感じることや、「自分に合っていないかも……」と思うこともあると思います。
私も実はその1人でした。当時は「とりあえずアメリカで就職することが最優先!」と考えており、職場の雰囲気や仕事内容、雇用条件などをあまり気にせず就職したことが、失敗につながってしまいました。
ですが、「じゃあ実際にアメリカで日本人が転職なんてできるの?」と思う方もいるかもしれません。
今回はラスベガスで4年間働いていた私の経験を踏まえて、ラスベガスで働くことのポイント、転職方法をご紹介します。
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ラスベガスは転職が簡単
ネバダ州は法人税かかからないから採用されやすい
ネバダ州に所得税がないことは先ほど述べましたが、実はもう一つ、ネバダ州ではかからない税金があります。それは、法人税です。
新しいビジネスを始めてみたいな、と考えている方にとって、ラスベガスはとても魅力的な街です。法人税がかからない、ということから、ラスベガスでは新たなレストランや商業施設、娯楽施設などが毎年続々とオープンします。そのため、新しい仕事の採用が次々とかかるわけです。
なので、「仕事が合わないな。」と感じた時に、割と簡単に次の仕事を見つけることができます。
ラスベガスは所得税が引かれない
みなさんは、給料日に給料明細書を見て、「税金が引かれなければ手取りがもっと増えるのに……」と思ったことはありませんか?
実はラスベガスがあるネバダ州では、その税金がひかれません。所得税がないんです。その理由はカジノに税金がかけられていること、また、ホテル宿泊料金に対してホテル税が、ナイトショーに対してエンターテイメント税が上乗せされているからです。
観光客がラスベガスに来て遊べば遊ぶほど、税金を支払い、そのお金で州の税金がまかなえている、ということになります。国税などを支払う義務はありますが、給料から差し引かれる税金ができるだけ少ないのは、働いている人にとってうれしいポイントですよね。
転職でキャリアップ
日本では、転職をしすぎるとあまり良いイメージを持たれません。一方、アメリカでは働いた会社の数よりも何を経験し学んできたのかが重視されるため、転職すること自体は悪いことだと考えられていません。
「海外で転職なんてできるの?」と思うかもしれませんが、ラスベガスでは簡単に次の仕事を見つけ、転職することができます。
ラスベガスでの仕事は日本語が武器になる
「英語が話せないからラスベガスなんかで仕事を探すのは大変そう……」と思う方も多いかもしれません。
実は、ラスベガスでは英語が話せるネイティヴの人よりも、英語以外の他言語を話せる人の方が、採用してもらえる率が高くなります。
観光地ならではの特権
ラスベガスはアメリカ国内だけでなく世界中からたくさんの人が訪れます。もちろん、観光客の中には英語を話せず、自国の言葉でしかコミュニケーションが取れない、という方もいるわけです。
そんな時に英語だけではなく、他の言語を話せる従業員がいると、会社側も安心できますよね。なので、ラスベガスでは「日本語を話せる」ということが武器になるわけです。
私自身、ラスベガスにあるホテル内の某高級ブランドショップで販売員をしていたのですが、面接の際、「日本語話せるの?日本人スタッフがいなくて困っているの!明日からでも来てほしい!いつから働ける?」というような流れで、即採用になりました。
ラスベガスの仕事は学歴は関係ない
「アメリカの大学を卒業していないから、英語と日本語が話せても採用されるのか心配……」と不安になる方もいるかもしれません。
ですが、ラスベガスの多くの仕事はサービス業です。なので、学歴よりもその人の性格や、仕事に対する熱意、やる気などを面接で見られることの方が多いです。
私のまわりでも、高校を卒業後すぐ働き出し、大学費用を貯めている人や、フルタイムで働きながら学校に通っているという人たちがたくさんいました。
学歴関係なく、自分のやる気次第でどこででも採用してもらえる、というのはラスベガスで働くことの魅力的なポイントの一つではないでしょうか。
ラスベガスの日系企業
ラスベガスに進出している主な日系企業は以下の通りです。ラスベガスで海外駐在員を狙いたい方は、以下の企業に転職するとラスベガスが近づくでしょう。
- パナソニック
- アプティブ
- セガサミーホールディングス
- NTT
- 日本金銭機械
- テックファームホールディングス
- 旭精工
- 三菱マテリアル
- 亀田製菓
- らーめん空
- ユニバーサルエンターテイメント
- コナミホールディングス
ラスベガスでの駐在を狙いたい方は「海外駐在に強い転職エージェント・おすすめサイト!転職を成功させるコツも解説」もチェックしてみましょう。
ラスベガスでの仕事先の探し方
私は、すでにラスベガスで生活していたため3つの方法で転職先を探しました。
もし、日本からアメリカへ転職する場合には、「【アメリカ求人】アメリカ就職を未経験からでもねらえる!転職エージェントまとめ」にておすすめの転職エージェントを紹介しています。
利用方法から転職後のアメリカ生活まで解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
インターネット
現地でよく使われる求人サイトはIndeedや、LinkedInになります。「転職したい!」と思った日から、毎日チェックをし、気になる仕事にはすべて応募しました。
また、すでに気になる会社があるのであれば、その会社のホームページを毎日チェックするのもいいと思います。求人サイトには掲載されていなくても、会社のホームページに掲載されていることもあるからです。
実際に職場へ出向いてみる
私が住んでいたラスベガスは観光地であったため、観光客がよく訪れるアウトレットに履歴書を持って実際に出向き、日本人に人気のあるブランドショップを1店舗ずつ回り、雇っていないか尋ねました。
ホームページなどに掲載されていませんでしたが、「日本語話せる人が欲しかったの!」と言われ、翌日すぐに面接をしてもらえました。
人脈を広げる
アメリカでは日本語をネイティブレベルで話せる人はそう多くいません。なので、思いもよらないところで、「あそこの職場が日本語できる人探しているみたいだけど、どう?興味ある?」などといったチャンスが舞い込んでくることがあります。
例えば私の場合、よく通っていた日本食レストランのオーナーの方と仲良くなり、日系旅行会社の方を紹介していただき、そこから仕事に就きました。
ラスベガスでの仕事探し・転職活動
面接前の事前準備
面接前には、必ず会社の歴史や、最近の業績、会社が運営しているソーシャルメディアなど、細かいところまでチェックしましょう。
理由は、面接中どんな質問がくるかわからないこと。また、面接後にほとんどの企業側から「何か質問はありますか。」と聞かれるかと思いますが、その時のネタとして使えることがあるかもしれないからです。
例えば、私があるホテルとの面接の際、「インスタグラムで○○イベントに関して投稿されているのを見ましたが、当日はどうでしたか?運営する上で何が大変でしたか?」と質問をすると、
「うちの会社のことよくチェックしてくれているんだね!こういうことがあって大変だったんだよ!」と裏の話をしてくれ、そのまま話が盛り上がり、「次は参加したいかい?」という流れで採用されました。
自分の応募しているポジションのことだけでなく、会社全体のことをしっかり調べておくことも大切です。
面接当日の服装
アメリカには、日本のリクルートスーツのような「面接当日はこれを着なければいけない!」というような服装のルールはありません。
理由は、業界によって変わってくるからです。例えば、ファッション系の会社での面接の場合、その人のファッションスタイルも採用に関わってくることがあります。なので、女性であれば色がついた華やかなドレスを着ていくことが多いです。
オフィス業務などの仕事の面接であれば、男性はスーツ、女性であれば黒やネイビー、ベージュ色のシンプルなドレスや、ジャケットにパンツやスカートなどを着ていくのが一般です。応募先の会社イメージに合わせて、面接に着ていく服を選びましょう。
実際の面接の様子
企業にもよりますが、アメリカの面接は日本と比べるととてもカジュアルなスタイルで行われることが多いです。
自己紹介から始まり、なぜこの企業に応募したのか、なぜこのポジションがいいのか、など、日本での面接と同じような基本的な質問はされます。ですがそれ以外にも趣味の話や、私は日本の観光地について聞かれたこともありました。
私の友達は、世界的に有名な4大会計事務所(BIG4)のひとつで働いているのですが、最終面接官も私の友達もハイキングが大好きで、話がとても盛り上がり、「入社したら一緒にハイキングに行こう!」と言われ、内定をもらえたそうです。
普段からたくさん話のネタを持っておくと、面接官と仲良くなるきっかけをつくれるかもしれません。
ラスベガスで仕事を見つけたら
ハリウッドスターや有名人に出会えるかも
海外雑誌などで、ハリウッドスターが誕生日パーティーやバチェラーパーティーなどで、ラスベガスのナイトクラブで遊んでいる写真をみかけたことはありませんか?
ラスベガスには全米の中でもとても有名なナイトクラブがたくさんあり、世界トップクラスのDJが毎週イベントを開催します。ナイトライフを楽しもうと、観光客だけでなく、ハリウッドスターや世界各国の有名人が集まってくるのです。
また、世界的に有名なイベントが毎年何度も開催されるため、有名人がたくさん訪れます。
友達の実体験
ラスベガスで働いていると、日本では会うことのできないような有名人に会うことがあります。
私の友達は、日本食レストランでアルバイトをしていたのですが、日本食が大好きということで有名なニコラス・ケイジが何度もレストランを訪れ、「顔を覚えてもらえた!」と喜んでいました。
まとめ〜まずは行動!
私は4年間ラスベガスで仕事をしていましたが、日本語が話せるということから何度か企業に声をかけられ、3度転職をしました。それだけ、日本語を話せるということがラスベガスでは武器になるわけです。
ラスベガスではサービス業が多いことから、学歴も採用の際あまり重視されないので、どんな人にでも平等にチャンスが与えられます。
アメリカで転職をするためには、まず行動力が必要です。待っているだけでは何も変わりません。インターネットで求人情報をこまめにチェックしたり、オンラインで情報があまりなければ、自分の興味があるお店や会社に実際に出向いてみましょう。
また、普段から人脈を広げておくと、意外なところから仕事のチャンスがくるかもしれません。
企業について事前によく調べ、その企業にふさわしい服装で面接に臨みましょう。面接は日本よりもカジュアルなため、あまり緊張せず、普段の自分を見せましょう。
アメリカ現地で転職を迷っている方、ぜひ参考にしてみてください。
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