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フィリピン駐在員の日常とは?システムエンジニアとして働く私の一日

フィピリン

海外駐在。みなさんはこの言葉から何を連想しますか?

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  • エリート

ポジティブな言葉がほとんどだと思います。しかし、赴任国がフィリピンとなると事情は180度変わります。

  • 危険
  • 左遷
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「御愁傷様」。職場の仲間からはそんな声すら漏れ聞こえてきました。

果たしてどのような結果が待っていたのでしょうか?システムエンジニア(以下SE)としてフィリピンに4年間駐在していた私が、その驚くべき日常を余すところなくご紹介いたします。

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目次

フィリピン駐在員の朝

カフェ

正直なところ、目覚まし時計を使ったことはありません。歳を取ったせい(筆者は50歳)もあるのですが、朝は7時までなんて寝ていられません。しかし、これが5時半に起きろと言われると途端に難しくなります。

日本では毎朝が戦いでした。6時半には家を出ないと始業時間に間に合わないからです。

フィリピンでの始業時間も日本と全く同じ8時半。ですが、毎朝ゆっくりモーニングコーヒー、ゆったりシャワー、時には湯船に浸かることもありました。そうして家を出るのは8時10分。

これが毎日のルーティーンなのでした。

フィリピン駐在員の通勤

電車

日本、特に大都市圏でサラリーマンをするということと通勤地獄とは切っても切れない、言わばセットのようなものです。

かくいう私も、東京勤務時代は片道2時間弱をかけて満員電車で通っていました。万が一にも座れたのであれば1秒で深い眠りの底へ誘われ、乗り換えの駅を通り過ぎてしまうのでした。

フィリピンでは毎朝、社用車が迎えに

それがフィリピン駐在員になった途端、社用車が支給されます。日本の社長待遇です。もちろん専属のドライバー付き。毎朝決まった時間にコンドミニアムの前に来てくれます。

決して安全運転とは言えませんが、それは私のドライバーに限ったことではありません。フィリピン人に共通する運転特性として受け止められるでしょう。

ただ1つ、欠点を挙げるとすれば、それは……。

日本では朝突然、”会社へ行きたくない病”という難病を発してしまうことが多々ありました。

しかし、フィリピンでは自動的にお迎えの車が来てしまいます。「今日はサボってしまおう」そんなことは通用しません。おかげさまで(?)難病がひっそりと鳴りを潜めた4年間でした。

忠実に身を守ってくれるドライバー

送迎はもちろん、帰宅時も含めてです。ドライバーへは「in 10 min.」と、ただ携帯電話でメールを送るだけ。忠実なドライバーはフィリピン人にしては珍しく、時間に正確無比に到着し私をピックアップしてくれます。

通勤のストレスはゼロ。そうして日本への帰任時、私が一番に感謝し、お礼を述べたのがドライバーでした。身を守ってくれてありがとう!

フィリピン駐在員の午前の仕事

仕事

英語でのミーティング

朝はまず、現地メンバーとのミーティングで仕事を開始します。前日の成果、当日の予定を共有し、ゴールを設定します。やらんとすることは日本と全く違いはありません。違うのは、その全てが英語でなされるというところ。

英語には自信がある方でしたが、完全に意思疎通するにはとても苦労しました。でも、英会話の勉強、と考え方を変え、毎日積極的に口を動かすよう心がけました。

メールチェック

ミーティングという名の英語の勉強会を終えると、メールのチェックに入ります。日本本社からの依頼、フィリピン駐在のお客様からのコンタクトなど一通り日本語での処理を終えると、次は英語メールのチェックです。

多い時はこの時点で100通。ほとんどがメンバー間でのやり取りです。あれあれ?朝ミーティングした時に確認した内容と認識が違います。事実確認へと現地メンバーのデスクを回ります。

たいてい言い訳ばかり聞かされることになるのですが、勘違いは払拭しなければなりません。しつこいくらいに確認を済ませると自席に戻り、その内容を英語メールでリマインドします。

気が付けばお昼に

そんなことをしているうちに時計を見ると午後12時。現地メンバーはどこかしら屋台で購入してきたランチを広げ、スプーンとフォークを器用に使って食べ始めていました。

フィリピン駐在員のランチ

ランチ

現地に駐在している日本人は数名に過ぎません。ランチはその日本人で徒党を組んで日系のレストランへ向かいます。最初は疑問を抱かずに同行していたのですが、半年も経たずして飽きてしまいました

それからは、ローカルレストランへ行こうとする現地メンバーの後をついて行きました。せっかくフィリピンにいるのだから現地のものを食したい、そう思ったためでもあります。

安くて美味しい地元の食堂

ローカル食堂はいつも大変賑わっています。そして、日本円で200円も出せばおかず数品と大盛りご飯が食べられます

当然、日本のご飯のようにモチモチではありません。東南アジア米特有のボソボソとした食感、でも問題ありません。おかずが超絶に美味しい店を発見したからです。

最初はお腹を壊す覚悟で臨んだローカルレストランでしたが、自然と常連を名乗れるほどになりました。

フィリピン駐在員の午後の仕事

工場

クライアント先で打ち合わせ

午後はたいていお客様とのミーティングに充てていました。ランチから戻り、特に急ぎの割り込み作業がないことを確認した上で、お客様先へと移動です。

打ち合わせは「定例会」がメインです。こちらからは1週間の進捗をご報告、お客様からは新たなご要望をいただき期限を決めます。月曜日から金曜日まで、お客様との定例会はびっしりです。

一番多いのは製造業のお客様。私の事務所があるメトロマニラからははるか遠く、郊外の工場が打ち合わせ場所です。運転手付きの車を使いますが、南へ60km行く時もあれば、北へ100km移動しなければならない日もあります。

移動中に仕事を片付け残業はなし

移動に往復3時間、メトロマニラの渋滞にまんまとハマると5時間かかることもありました。帰路の車の中でパソコンを開き、せっせと報告書を作成してメンバー共有事項をメールします。

事務所に戻ると終業時間です。現地メンバーはもう誰もいません。原則残業はしないのがフィリピン人です。私は日本人なので(という変な理由で)残っても良いのですが、やることがないのに残業する必要もないでしょう。

日本では夢にまで見ていたNo残業の日々が現実のものとなったのでした。

フィリピン駐在員のアフターファイブ

ビーチでアルコール

フィリピンではアルコール類、特にビールをとてもお得に飲むことができます。

ローカルの店だと330mlの瓶ビールが100円に満たないところもあります。フィリピンの国民的ビール、サン・ミゲルビール。常夏の国に合うキリリとした喉越しが忘れられません。メキシコ産の有名なコロナビールを連想させます。

キンキンのサン・ミゲルを追い求め、仕事の垢を落としにドライバーへGoをかけます。家で待つ妻のことは完全に忘れています。

1,000円分ほどのビールが腹に収まったころ、時計を見ると20時。まだまだ宵の口なのですが、怒り狂う妻の顔がようやく脳裏に浮かびます。今日はこの辺で。

時には午前様になることも

いつもは自制が効いてドライバーに帰宅を告げるのですが、何か別のスイッチを入れてしまったようです。気づけばそこは夜の大人の繁華街ブルゴス、気づけばもう翌日。

週末は妻に何か美味しいものを食わせて……体裁だけは整えようとする毎日でした。

まとめ~トラブルさえなければパラダイス

仕事をしていればトラブルもあります。SEという職業は、一度トラブルを発生させると再稼働や安定稼働までつきっきりになります。それは日本でもフィリピンでも全く同じです。

実際にフィリピンでも、夜間にシステムが停止したと引っ張り出されたことがありました。数日間はお客様先に缶詰です。

しかし、今回ご紹介した一日は嘘偽りのない私の日常です。イレギュラーさえ発生しなければ天国、残りの社会人人生はずっとフィリピンでも良い。そんな風にすら思うようになっていました。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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