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マレーシア駐在員の給与や福利厚生は?現役の海外駐在員が解説

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会社

海外駐在員は貯金ができる、優雅な暮らしができるなど、イメージは人それぞれあると思います。

実際に日系企業の大手メーカーでマレーシアのクアラルンプールに駐在している筆者の給与事情を、赤裸々に公開したいと思います。日系の大手メーカーで働いている32歳男性で、日本で働いていたときは経営企画部所属の主任クラス、年収は約900万円でした。

1リンギット=約25円

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マレーシア駐在員の給与とは

マレーシアのお金

国内給と海外給

海外駐在員の給与は現地銀行口座に支払われる海外給と日本の銀行口座に支払われる国内給があります。

銀行や商社などで出向・転籍先の水準に合わされた結果、給与が下がってしまう話を聞いたことはないでしょうか?海外駐在員も同じ理屈で、原則的には海外出向先の給与水準になってしまいます。

筆者のケースのように物価水準や給与水準が低い国に赴任すると、給与は大幅に下がってしまいます。そこで、海外出向者に不利益にならないように、国内本社から給与の一部を日本国内の銀行口座に支払ってもらう給与のことを国内給といいます。

そして、日本で継続して発生する年金や税金の支払いは、国内給から国内勤務時と同様に天引きされます。

マレーシア駐在員の給与、具体的な金額は?

マレーシア

手取り

筆者の具体的な給与額ですが、現地給が毎月15,500リンギット(約42万円)、国内給が手取りで22万円です。現地給与は年間平均レートを使って年に1回計算されます。

例えば、2019年度の場合は1リンギットを27.2円の為替レート前提で日本円換算し、約42万円/月ということになります。

ボーナス

ボーナスは年に1回6月にもらえます。金額は評価次第ですが、昨年は29,400リンギット(給与レート換算で約80万円)でした。

具体的な給与水準、支給方法などの詳細は赴任前研修で海外人事部より説明してもらいます。

ある程度噂や先輩からの話を聞いてはいましたが、赴任前に上司から打診されるタイミングでは具体的な給与は分かりません。

7月に1年分が決まる

コロナ影響が広まって以降、円高リンギット安が進んでおり、現在は1リンギット25円を下回ります。

毎月の実勢為替レートによって現地給は改定されるわけではないので、少し損した気持ちになります。とはいえ筆者の会社では毎年7月に給与為替レートが改定されます。

今の円安のレートが続けば、仮にベースとなる給与が変わらなくても、7月からリンギットで支払われる現地給は増えることになります。

マレーシア駐在員の福利厚生の詳細

住宅手当・家賃手当

勤務地での家賃は基本的に企業が全額負担します。赴任者の生活の治安や安全確保の観点から、現地の高級住宅地の大きな家に住めることが多いです。

筆者は、

  • 3LDK
  • 100平方メートル以上
  • ジム付き
  • プール付き

のコンドミニアムに会社負担で住んでいます。

赴任前一か月前に妻と一緒に事前出張でマレーシアに来て、不動産エージェントと一緒に家周りをして決めました。

治安面で問題がないと会社が判断している地域からであれば予算内で基本的には好きな物件を選ぶことができます。筆者は約10軒を見て周り、広さが十分にあること、キッチンが広いことを理由に今のコンドミニアムに決めました。

会社が支払う家賃予算は決まっているため、比較的家賃が割安な物件を敢えて選んで、オーナーと交渉して差額で家具や家電を自分好みのものに買い替えてもらう人もいるようです。

乗用車、ガソリン代の支給

自動車

マレーシアは車社会で、移動に車は欠かせません。

乗用車は1台会社から支給され、平日の通勤時はもちろん、週末利用分含めてガソリン代も会社が負担します。具体的にはガソリンスタンドで使えるクレジットカードが支給され、都度そのカードを使ってガソリン代を支払います。社用車ですので、保険や定期メンテナンスは会社負担です。

運転免許はマレーシアでも必要で、日本の有効な運転免許証があればマレーシアの運転免許証への書き換えができます。

ただ、2020年5月現在外国人への免許証の交付が停止しており、筆者は赴任以来1年以上ずっと国際運転免許証を使って運転しています。国際免許証の有効期限は1年だけですので、年に一度一時帰国するときに日本で更新しています。取得にかかる手数料は会社負担です。

ちなみに人件費が安いマレーシアでは洗車が非常に安く、一回10リンギット(約250円)でできます。メンテナンスに出した時に洗車もしてもらえますが、それ以外の時は自己負担です。

赴任/帰任に伴う費用

引っ越し代、航空代金、現地で家に入居するまでのホテル代など、赴任や帰任時にかかった経費は会社が全額負担します。

マレーシアは家具付きのコンドミニアムを借りることが一般的のため、日本で使っていた家具や冬服などは貸し倉庫に移動することもできます。

会社からは国内の別住所(実家など)、海外の入居先、貸し倉庫への移動に掛かる費用は全額補助してもらえますので、所定の用紙に移動先と自宅からの搬出希望日を記入して引っ越し部門に指示出しをします。

筆者の場合、荷物が多くなかったため、テレビや洗濯機は実家に寄付し、その他マレーシアで不要そうな電化製品などはメルカリで売却し、衣類は一時帰国の時などに使うと思い、貸し倉庫は使用せず実家に寄付したもの以外はマレーシアの入居先に運んでもらいました。

その他、赴任の際に帯同家族もいる場合、その家族の語学学習補助費として10万円が出ました。これは実際に語学学習に使わなくてももらうことができます。

一時帰国費用

筆者の会社では家族帯同の人は家族分を含み年に1度、単身赴任は年に2度、2週間を目安とする日本一時帰国の権利が与えられます。その際に必要な交通費も会社が負担します。

航空券は日程を決めたら、会社のトラベルエージェントに会社負担で発券を依頼します。

日本及びマレーシアの自宅から空港までの電車賃やタクシー代は立替えて後日精算します。

筆者の自宅からマレーシアの空港までは車で約1時間の距離ですが、空港まではグラブタクシーで固定レートとなっており、67リンギット(約1,675円)です。

帰国のタイミングは比較的自由で、各自が休めるタイミングでの取得となります。マレーシアは多民族国家で多様な宗教が共存しているため、祝日が多く、1週間以上の比較的長めの休みが非常に取りやすいです。筆者は年に一度会社から支給される一時帰国以外にも自費で年に2回は日本に帰国しています。

忌引き

身内の不幸があったときは、忌引帰国休暇と航空券の支給を受けることができます。休暇の日数は以下の規定で与えられ、家族分を含めた航空代は会社が負担します。

  • 社員本人の実・養・継父母、配偶者、子の場合は7日
  • 配偶者の実・養・継父母および本人の実兄弟・姉妹は5日
  • 配偶者の実兄弟・姉妹は2日

子供の学費、出産費用

子供がいる場合、幼稚園以降の高等学校までの日本人学校や現地校の学費は会社が負担します。

ただし、インターナショナルスクールは会社によって対応が異なり、筆者の会社では6割(教材費、PTA費などを除く)を会社が負担します。

ちなみに出産の場合、会社健保支給の出産一時金60万円を超えた金額に対しては補助が出ます。

帝王切開での出産の場合、けがと同じ扱いになるため、入院費含めて医療保険でまかなうことができます。その場合自己負担はありません。

子供が生まれると、戸籍謄本の日本からの取り寄せ、現地政府発行の出生証明書の発行、証明写真の撮影、日本国パスポート発行とビザ取得など、様々な手続きがありますが、手続きに必要な手数料、費用は全て一度立て替えたうえで、後日請求して精算することができます。

その他にも生後1か月/3か月/6か月検診、必要な予防接種にかかった費用は会社に請求できます。

医療費・治療費

帯同家族を含めて、会社負担で医療保険に加入します。

軽度のかぜから手術や入院を伴うような高額な医療費まで、自己負担はなしで利用できます。ただし、歯科治療費の25%は自己負担、予防接種は会社指定以外は全額自己負担ですので注意が必要です。

かぜやけがで何度か病院に行きましたが、マレーシアでは医療保険を使って私立の高級病院に行くことができます。まるでホテルのような外観、内観でサービスも充実しており、中にはスターバックスやレストランも入っています。

日本のうす暗い病院のイメージとは大きく異なり、非常にきれいで居心地が良いです。

人間ドック

原則年に1度人間ドックを会社負担で受診します。一時帰国のタイミングで日本で受けることもできますし、海外で受けることもできます。

筆者は人間ドックはマレーシアで受けるようにしています。マレーシアでは全身麻酔で胃カメラを行ってくれるため、非常に楽です。

また、日本で人間ドックを受けた際にバリウムを飲んで気持ち悪くなったことがあります。

貴重な数少ない日本での滞在中の夕食を十分に楽しみたいので、今後もマレーシアで受診する予定です。

ハードシップ手当

インドやアフリカ、中南米などの開発途上国や危険地域とされる場所への駐在では、別途手当が支払われます。

筆者の住むマレーシアはハードシップ手当として月に2万円支給されます。ハードシップ手当は会社の本社人事部が指針を出しており、毎年物価、生活水準の視察に来ます。

ハードシップ手当が出るような危険地域は1-2年に限定する会社もあるようですが、マレーシアは筆者の会社でもぎりぎりのラインでハードシップに認定されたような地域で非常に住みやすいです。

そのため、他の先進国同様に3-4年勤務して帰任するケースが一番多いです。他社の知り合いの方には10年以上マレーシアに駐在されている方もいました。

マレーシア駐在員のでの支出、貯蓄額

マレーシア

マレーシアのように物価が安い国に住みながら、給与と福利厚生に恵まれる駐在員は貯蓄ができます。筆者の平均的な月の支出額をご紹介したいと思います。

食費

筆者は夫婦2人で生活していますが、外食を除く食費は月1,000リンギット(約25,000円)くらいです。肉や野菜は日本人が行くような衛生的に問題のなさそうな現地高級スーパーで、日本よりもやや安いレベルです。

お米は日本人向けに日本直輸入の精米店が近所にあり、そこで購入しています、5キロで120リンギット(約3,000円)です。玄米、無洗米など精米の仕方は指定できます。スーパーでベトナム産の日本米なども日本米一つとっても様々なものが売っており、安いものであれば日本米であっても5キロで40リンギット(約1,000円)です。

食パンは筆者がいつも購入するのは日本人向けパン屋で、もっちりした日本人好みの食パンが1斤8リンギット(約200円)です。スーパーで売られてる普通のものであれば2リンギット(約50円)で購入できます。

ジャガイモは1袋で4リンギット(約100円)です。

外食費

店により大きく変わりますが、飲み会は日本食料理店に行くことが多く、1人当たり150リンギット(約3,750円)程度です。飲み会が週に2回、家族で外食も週に1回程度で、月にすると計約2,400リンギット(約6万円)です。

マレーシアでは複数の民族が共存していることもあり、飲み会や食事会は食文化の違いもあり、中華系は中華系同士、マレー系はマレー系同士で行くことが多く、基本的には日本人は日本人だけ行くことが多いです。

現地の物価水準を考慮するとアルコール飲料は比較的高額なため、宗教的にNGなマレー系はもちろん、中華系もお酒はあまり飲みません。

会社のスタッフ3人くらいと年に一回程度は食事に誘いますが、ローカルスタッフが行く店であればお酒代込みで1人40リンギット(約千円)あれば十分ですので、筆者が全て払うようにしています。

マレーシアでは食事の際に上司が部下よりも多めに払うことはあるようですが、日本のように男性が女性よりも多く払う慣習はないようです。

クアラルンプール市内中心部には日本から空輸した鮮魚を板前さんが握る高級寿司屋もあり、そういった超高級店ですとコースだけで1人1000リンギット(約2万5千円)かかりますので、行く店次第ではあります。同じ寿司屋でも日本人板前が握るもう少し手ごろなお店であれば一人100リンギット(2,500円)、チェーン店であれば50リンギット(約1250円)です。

通信費

インターネットは高速プランを使っており、月150リンギット(約3,750円)です。携帯の通信代は通話料込みで月50リンギット(約1,250円)、妻の分と合わせて100リンギット(約2,500円)です。

スマホの支給はありませんので、日本で使っていたiPhoneをそのまま使用しています、

スマホの通信費は同キャリア同士通話料無料5GBプランで月約50リンギット(約1,250円)です。通信費は会社が負担するため、妻の通信代のみ自腹で払います。

マレーシアでは日本のLineのような通話アプリWhatsAppが非常に普及しています。WhatsAppでメッセージを送ってレストランや各種レッスンの予約に使うこともできますし、通話することもできるため、通信キャリアの電話代はほとんど発生したことがありません。

水道・光熱費

電気代は部屋が大きく年中エアコンが欠かせないこともあり、月約300リンギット(約7,500円)かかっています。

水道代とガス代は合わせて月約15リンギット(約375円)と日本と比べてかなり安いです。電気代節約のために、扇風機を出来るだけ使うようにしています。

ゴルフ代

1回当たりのプレーフィーは約200リンギット(約5,000円)、打ちっぱなしは100球で12リンギット(約300円)です。月に2回ラウンドしているため、ゴルフ代は練習含めて月約450リンギット(約11,250円)使っています。

日本と同様に会員権を持つメンバーがいないと入れないゴルフ場とゲストでもプレーできるゴルフ場と二つあります。

筆者が良く行くゴルフ場は3つほどありますが、どこも会員でなくてもプレーすることができます。基本的にゴルフは日本人と行くことが多く、プレー後には軽く飲み会をすることもあります。

その他

基本的に食事以外にかかる費用は大した金額にはなりません。その他もろもろ合わせて100リンギット程度(約2,500円)です。

ショッピングモールなどの駐車場代は1時間2リンギット(約50円)程度、車社会のため靴もすり減りません。洋服も筆者はTシャツで十分ですので、買っても1枚5リンギット(約125円)程度です。

上述の通り、通常時の毎月の支出は約4,500リンギット(約112,500円)です。コロナウィルスの影響により外出を控えて、支出はだいたい3,000リンギット(約75,000円)まで落ちました。

まとめ〜年間の貯蓄額は690万円!

筆者の場合、収入が手取りで年間215,400リンギット(約590万円)、日本給が260万円です。

毎月の支出で計算すると、貯蓄は160,000リンギット(同給与レート換算で約430万円)と260万円になります。つまり通常時の支出でも、1年間で690万円貯金できています。3年間の赴任であれば、2,070万円の貯蓄ができることになります。

また、貯蓄以外にも海外駐在のメリットはあります。

日本にいた時は週末は別々に行動することもありましたが、マレーシアでは知り合いも少なく、生活の足となる車も1台しかないため、どこに行くにも夫婦一緒です。

日本と事情が異なり困ることもありますが、家族との絆が深められたことが駐在生活で一番良かったことだと思っています。

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世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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