イタリアのビザ事情とは?イタリア入国に必要な就学ビザ取得には何が必要か?

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私が初めてイタリアに来たのは、15年も前のことです。イタリアに行きたいと思い立ち、イタリア留学を斡旋する会社の情報をどこかの雑誌で見つけて連絡をしました。

そして、それから数ヶ月後には、フィレンツェの語学学校(Machiavelli)でイタリア語を勉強し始めました。様々な必要書類を取得するために奔走したのを覚えています。

イタリアで生活するためには、まずビザを取得しなければなりません。これから、イタリア入国に必要なビザの種類と、イタリアに来る日本人の大部分が取得する就学ビザについてお伝えしていきます。

これからイタリアに留学してみたいと思っている方にとって少しでも参考になればと思います。

イタリアのビザの種類

イタリアに90日以上滞在するためにはビザが必要です。主なビザの種類はこちら。

就学ビザ

イタリアで勉強するためのビザです。語学学校に通う方や大学、インターンシップや交換留学もこのビザが必要です。週20時間以内なら、このビザで就労も可。

就労ビザ

イタリアで就労するためのビザです。どこかに雇われて就労する方はもちろん、イタリアで事業を立ち上げる方、自営業などの自由業者の方もこのビザが必要です。

イタリアでは、不定期に発令される、Decreto Flussiという政府による外国人向けの就労ビザ取得のための法令が解禁しない限り、正規のビザで働くことはできません。

家族ビザ

こちらのビザは、イタリア人と結婚される、もしくはされた方が申請できるビザです。永住権を持った日本人と婚姻関係にある日本人の方やそのお子さんも申請対象です。

イタリアのビザ取得のための法令は、頻繁に変更されますのでご注意ください。

就学ビザに必要な書類

書類

日本人がイタリアに渡る目的として、最も多いケースが就学です。ここでは、就学ビザを申請するために必要な書類を記載します。

在東京のイタリア大使館、もしくは、在大阪のイタリア総領事館に、申請する本人が直接行く必要があります。

どちらも事前にオンライン予約が可能です。出発の90日前から申請できるので、余裕を持って準備されることをおすすめします。

必要書類

  • ビザ申請書

ビザ申請書は、在東京イタリア大使館、または、在大阪イタリア総領事館のホームページからダウンロードするか、ファックス、郵送でも送ってもらうことが可能です。

それぞれの管轄は、住民票のある地域によって変わりますので、事前に調べておく必要があります。

  • パスポート本券とそのコピー

パスポートは、帰国予定日から逆算して90日以上の有効期限が必要です。

  • 住民票
  • 入学許可証とそのコピー

入学許可証には、学校側から提出された、申請した期間の授業時間(週20時間以上)と、期間内の授業料が全て支払われていることが記載されていなければいけません。

  • イタリア滞在中の医療費など全てをカバーする海外傷害保険証とそのコピー

イタリアの病院で解読可能な言語でなければ取り扱ってもらえない可能性もあります。イタリア語もしくは英語で記載されているものを取得しましょう。

  • 留学期間中の生活費の保証書

本人名義の預金通帳とそのコピー(過去6カ月分)。親族の方に生活を保障してもらう方は、親族の預金通帳とそのコピー、印鑑登録と戸籍謄本が必要です。奨学金を受けられる方は、その証明書。

  • 入学予定の学校が、イタリア政府公認の学校であることを証明する書類。もしくは、商工会議所への登録証明書
  • 入学予定の学校の住居提供証明書

全てを集めるためには、かなりの時間を要するはずです。余裕を持って必要書類の収集を行ってください。

こんな間違いに注意

間違い

就学ビザを取得した方は、イタリアに入国後、8日以内にイタリアで生活するために必要な滞在許可証を申請する必要があります。

警察署の移民局に日本で揃えた必要書類を持って行くのですが、イタリアに留学して初めて警察署に赴いたときに、大きなミスをしていたことに気付きました。

フィレンツェの警察署で2時間以上待ち、やっと自分の番になりました。必要書類をチェックしていた女性警察官の方が、ある書類を見て眉間にシワを寄せています。そして、自分の方を向いて「何この数字は?」と乱暴に聞かれました。

西暦と元号

それは、イタリア滞在時の保険をカバーする、海外傷害保険の契約書でした。よく見ると、有効期限の年月日が西暦ではなく、平成になっていたのです。自分でも気付きませんでした。

私は焦って「日本の元号です」と答えたのですが、女性警察官はいかにも不機嫌そうに「こんなんで申請が通ると思ってるの?」とすべての書類を投げ返してきました。

自分のミスとはいえ、疲れとショックでその日は一日中家から出られなかったのを覚えています。

急いで日本の家族に連絡し、西暦で書かれた契約書を送ってもらって、数日後、無事申請をクリアしました。

イタリアでは本当に何が起こるか分かりません。やり過ぎるぐらいにチェックしましょう。

ビザはプロに任せましょう

プロフェッショナル

海外に留学するための書類の準備は簡単ではありません。他の準備もしなくてはならず、必ずしも充分な時間があるとは限りません。

ですから、私は少しお金を出してでも留学斡旋のプロの方にお願いすることをおすすめします。

もちろん本人がしなければいけないことも多々ありますが、諸手続をプロの方にお願いすることによって、あなたは、例えば出発前の語学の勉強に時間を費やしたりすることもできます。

私もほとんどの手続きをプロの方にお願いしたおかげで、スムーズに出発の日を迎えることができました

初めての海外留学はストレスを伴います。そういうストレスを軽減するためにも、諸手続きは専門の方にお願いしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

イタリアに留学する誰もが必ず通らなければならないビザ取得。海外生活に向けた最初の難関とも言えるでしょう。しかし、ビザが手に入れば、晴れてイタリア入国が可能になります。夢の留学生活のスタートは目前です。

根気よく、確実に進めていきましょう。その先には、楽しいイタリア生活が待っています!

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