ニューヨークといえば、アッパーイーストから5番街、SOHO、ノリータ、ブルックリンとおしゃれなお店が立ち並ぶエリアがたくさんあるショッピングの街。
そんな中でも私がファッション好きのおしゃれさんにおすすめしたいのが、ニューヨークのDover Street Market「ドーバーストリートマーケット」です。
日本の銀座にも店舗を構えているDover Street Marketですが、実はそれぞれの店舗によってセレクションや内装が違うんです。
今回はそんなファッション好きなら必ず訪れてほしい、Dover Street Marketニューヨーク店をご紹介します。
Dover Street Market「ドーバーストリートマーケット」とは?
Dover Street Marketは、コムデギャルソンのプロデューサー兼デザイナーである川久保玲によってプロデュースされたショッピングマーケットです。
このDover Street Market という名前は、1店舗目となったロンドンの通りの名前が由来だそうで、現在ではロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポールに店舗があり、今年の2月には北京にも新店舗がオープンしたばかりです。
コンセプトは「Beautiful Chaos(美しいカオス)」というだけあって、デザイナー達の個性が建物中に解き放たれたかのような不思議な空間が広がります。
店舗によってブランドのセレクションや内装が違うので銀座のDover street Marketに行ったことがあるという人でも、楽しめること間違いなしです。
Dover street market のまわり方についてですが、まずは建物の真ん中に突き抜けているエレベーターで最上階の7階まであがり、階段で降りてくることをおすすめします。
エレベーターは一つしかないため、下から見て行こうとするとエレベーターの前でかなりの時間待たされてしまいます。なので、上からゆっくり見ていくとスムーズに館内を見て回ることができると思います。
店内はまるで美術館
実際に訪れてみると、ニューヨーク店の建物は銀座店に比べて狭く、違うブランド同士が隣り合っています。
通常なら、全く個性の違うブランドが並ぶとごちゃごちゃしてまとまりがなくなるはずなのですが、何故か全てがまとまって見えるのがこのDover Street Market の素晴らしいところだと思います。
もともとこの建物は、女子工芸大学として使われていた古い建物をリノベーションして作られたものだそうです。
学校だったとは思わせないモダンでアーティスティックな空間に、まるで美術館の中にいるかのような不思議な気分にさせられます。
建物内の至るところに置かれたアート作品は、たくさんの個性的なアーティストとのコラボレーション作品です。
こちらの柱は、リサイクル品を使ってアートを作る芸術家レオ・シーウェルによる作品。
建物に突き抜けるような巨大な柱には、カラフルなニットでオブジェクトを変化させる作品で有名なマグダ・セイエグによるニットカバーが飾られています。
他にも、私の一番のお気に入りとなったリバーシブル・デスティニー・ファンデーションによる短いトンネル。
このリバーシブル・デスティニー・ファンデーションは現代美術家の荒川修作と、妻で詩人のマドリン・ギンズが主宰していた財団です。荒川修作と言えば、岐阜県にある「養老天命反転地」や、三鷹にある「三鷹天命反転住宅」が有名です。
このトンネルの中には、思わず覗き込みたくなるような不思議なアートがいくつか展示されていました。
注目のブランド
Awake NY「アウェイク・ニューヨーク」
日本でも人気のブランドSupremeの元ディレクターだった、アンジェロ・バクが2012年に立ち上げたブランドAwake NY。
このブランドはニューヨークの街にインスパイヤーされてデザインされたもので、自身が住むアッパーイーストの雰囲気が反映されているそうです。ここDover Street MarketとコラボレーションしたTシャツは大人気です。
Charles Jeffrey Loverboy「チャールズ・ジェフリー・ラヴァーボーイ」
スコットランド出身のデザイナー、チャールズ・ジェフリーによるブランド。
もともとゲイバーで「Loverboy」というイベントを主催していた彼は、そこで一躍有名になりCharles Jeffrey Loverboyという名前でアパレルブランドを立ち上げることになります。
彼の奇抜でジェンダレスなデザインは、他のブランドにはないユーモアに溢れていて、このDover Street Marketのブースはそんな彼の個性が弾け出したようなディスプレイになっています。
ALYX「アリクス」
カリフォルニア出身で現在はニューヨークを拠点に活動しているデザイナー、マシュー・ウィリアムによって2015年に立ち上げられたブランドです。
もともとカリフォルニアでファッション業界に携わっていたマシュー・ウィリアムスですが、ニューヨークに移住後レディー・ガガや、カニエ・ウエストなどの大物ミュージシャンのディレクターを務めたことで一躍有名になりました。
アリクスのスタイルは、女性でもオーバーサイズとして着用できるようなユニセックスのデザインが多いため、男女ともに人気を集めています。
ショッピングの休憩にRose Bakery「ローズベーカリー」
1階の入口から入ってすぐ右には、フランス発のカフェRose Bakeryがあります。
Breakfast Lunch Teaという本を出しているローズ・カラリーニと、ジャン=シャルル・カラリーニがオーナーのこのカフェですか、Dover Street Market銀座店にも入っているので知っている方もいるかと思います。
ヘルシーな旬の野菜を使うオーガニックカフェとして有名で、このカフェのためだけにDover street market に来るお客さんも多いんだとか。平日はランチメニュー、週末はブランチメニューになります。
中でも人気なのが、キャロットケーキ。お値段7ドルとキャロットケーキにしては少し高いように感じますが、誰もがおすすめする人気メニューです。
あまり席が多くないので混んでいる日は席を取るのが大変ですが、お買い物後のちょっとした休憩に寄ってみてもいいと思います。
アクセス情報
- 名称:Dover Street Market New York「ドーバーストリートマーケット・ニューヨーク」
- 住所:160 Lexington Avenue New York, NY10016
- 営業時間:月曜日~土曜日 11AM~7PM、日曜日 12PM~6PM
- アクセス:緑の4,6番ライン28st 駅下車 徒歩5分
- WEBサイト:https://newyork.doverstreetmarket.com
まとめ
それぞれの個性がぶつかり合いながらも、不思議な一体感をだすDover street market。
ここを訪れて、デザイナーにとって洋服というのは、ただ着るだけのものではなく、それぞれの個性を表現した一つのアート作品だということを思い知らされたような気がします。
あまりファッションのショッピングエリアとしては知られていない意外な場所にあるDover Street Marketですが、ファッション好きにはぜひ訪れてほしい場所です。
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