イタリア人の名前は、日本人の名前の様にバリエーションが豊富ではありません。
なぜなら、イタリア人のほとんどの名前が、大昔の英雄や、キリスト教の聖人の名前を由来としているからなのです。
全ての名前に、歴史があり、意味があるんです。
今回は、そんなイタリア人の名前についてご紹介します。
イタリア人の名前には規則がある
- 女性の名前は、必ずAの母音で終わります。
- 男性の名前は、いくつかの例外を除いてOで終わります。
いくつかの例外とは、アンドレア、ルーカ、ニコラ、ミケーレなどの名前で、これらの名前はAまたはEで終わっていますが男性の名前です。
日本人では「〇〇子」というように、最後に「子」がつく女性の名前が多いですよね。
こういった日本の名前は、最後の母音がOな為、自己紹介すると、イタリアでは「あれ?男性の名前かと思った!」と驚かれることがあります。
イタリア人の典型的な名前
男性は、マルコ、アントニオ、アレッサンドロ、マウロ、フランチェスコ、レオナルド、マリオ、などの名前が多いです。
女性は、マリア、フランチェスカ、エリーザ、ジュリア、ソフィア、ジョバンナ、リータなどです。
名前のバリエーションがあまりない為、ただ単に「マウロがね」と話し出しても「どのマウロ?」と聞き返されてしまいます。
そのため、「〇〇に住んでるマウロがね」という風に個人を特定できるよう表現しなければならないので、少しややこしいこともあります。
ちなみの英語圏の名前であるアンドリューは、イタリア語ではアンドレア、マイケルはミケーレと、基本的には同じ名前なのですが、スペルや読み方が違うものもたくさんあります。
名付けの習慣
イタリアでは長きに渡り、長男が生まれた場合、祖父と同じ名前を付けるという習慣がありました。
そのため、おじいさんと孫が、同じ名前ということが普通だったのですが、現在ではこの習慣も廃れつつあります。
今もなお、この習慣が残るのはイタリアの南部のみです。
年に一度、名前の日がある
イタリア人のそれぞれの名前には、「名前の日」があります。
例えば1月19日はマリオという名前の日、2月24日はマリアという名前の日なのです。名前の日には、その名前を持つ人をお祝いする習慣があります。
「フランチェスコ」という名前の日には、知っているフランチェスコさん全員に
「Buon onomastico!( ブオン オノマスティコ!)」:名前の日おめでとう!
というメッセージを送ってみましょう。
日本人の名前には、名前の日がありません。そのため、祝ってもらえることはないのですが、せめてお友達の名前の日をお祝いすることで、文化を肌で感じることができるのではないかと思います。
イタリア人は名字のバリエーションが豊富
イタリア人の名前はバリエーションが少ない分、名字のバリエーションはとても多いんですよ。
その数、なんと35万種と言われています。
そのため同じ名字を持つ人は、過去で親戚だったり、出身地が一緒だったりと、何かしらのつながりがあることが多いのだそうです。
また、イタリア人の名字は、接尾辞によって地域性が表れるので、名字を聞けばどこ出身なのかわかることもあるそうです。
名字がイタリア国旗の色?
ロッシ、ビアンキ、ヴェルディという名字が、日本でいう山田さん、鈴木さんの様に多くみられる名字の代表です。
イタリア語が分かる方はお気づきかもしれませんが、この3つの代表の名字(ロッシ、ビアンキ、ヴェルディ)は、「赤、白、緑」の意味で、イタリアの旗の色なんですよ。興味深いですね。
まとめ
いかがでしたか?
イタリアの名前は非常に面白いですね!名字がそれぞれイタリアの旗の色であったり、名前の日があったりと名前一つでもユニークな国です。
イタリアに行った際には、名前の由来を聞いてみるのも面白いかもしれませんね!
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