「日本のことならここ」と聞いていた、ベルギーのお隣、ドイツにあるデュッセルドルフに行ってきました。
パリ、ロンドンに次いでヨーロッパでは第3番目に大きい日本人街を目当てに行ったのですが、デュッセルドルフの見どころはそれだけではありませんでした。石畳で趣のある旧市街や雄大に流れるライン川にもドイツの魅力を発見できます。
そんな2つの文化を満喫できるデュッセルドルフ1泊旅行での体験をご紹介してみたいと思います。※1ユーロ=130円
デュッセルドルフはどんな街?
金融、ファッションの中心地であり、国際商業都市であるデュセルドルフ。2014年には日本からデュッセルドルフ空港への直行便も就航するなど、ますます日本との結びつきが強くなっている都市です。
ニューヨークを本拠地とし、世界40ヶ国にわたる事業展開をする世界最大級の組織・人事マネジメント・コンサルティング会社のマーサ・ヒューマン・リソース・コンサルティングによって行われた「世界で最も居住に適した都市の調査」で世界5位にランクインしています。
※まるで日本の本屋さんにいるかのようなラインナップですが、デュッセルドルフです。
そんなデュセルドルフには、人口約61万人のうち、約5,000人の日本人が住んでいるとされています。
デュセルドルフ中央駅近くにあるインマーマン通り(Immermannstraße)には、200社を超える日系企業や日本飲食店の他に書店や病院、薬局、不動産屋、旅行会社、本屋、クリーニング屋など日本人の御用達店が並んでいます。
特に日本食に関しては、他のヨーロッパの都市にある日本食レストランと異なり、日本人経営者や日本人調理師による食事が提供されています。ちなみに、私が住んでいる街の日本食レストランではネパール人が日本食を作っています。
デュセルドルフのおすすめ観光スポット
デュッセルドルフには、日本人街はもちろんのこと、古い街並みにドイツらしいレストランやバーが集まる旧市街のほか、モダンな現代建築やショッピングストリートがあります。
そしてなんといっても雄大に流れるライン川。日本にいては見られない風景を楽しむことができます。
旧市街:アルトシュタット (Altstadt)
デュッセルドルフの旧市街は「アルトシュタット」と呼ばれています。ドイツらしい観光をしたい方はぜひこちらへ行ってみてください。半日もあれば充分散策できます。
居酒屋やバーが集まるボルカー通り付近は「世界一長いバーカウンター」ともいわれるくらいに飲食店が軒を連ねます。
名物アルトビールはぜひ試してみてください。普段、お酒をあまり飲まない私ですが、飲みやすかったです。アルコール度数は約4.8%、琥珀色で、まろやかな味でした。ドイツの肉料理と合わせて試してほしいです。
私達が実際に行ったのは「Im Fuchschen」です。一緒に旅行に行った友人は既にデュセルドルフに数回来ており、お気に入りのお店だそうです。
女2人旅だったので、肉料理とピクルスをシェアしました。「少ないかな」という心配をよそに、かなり大きい肉の塊がドーンと出てきました。ビールは注文する前にテーブルに置かれました。
写真の肉はシュヴァイネハクセという、豚すね肉です。横にいたドイツ人たちは1人につき1つ、この肉を頼み、食べきっていました。すごい胃袋です。シェアしたこともあって、1人15ユーロ程度でした。
基本情報
- 名称:Im Fuchschen
- 住所:Ratinger Str. 28, 40213 Düsseldorf, Germany
- 営業時間:月曜日~木曜日 9:00~01:00、金曜日・土曜日 9:00~02:30、日曜日 9:00~Midnight
- 電話番号:+49.211.1374716
- 公式サイト: https://fuechschen.de/
ライン川プロムナード(Rheinuferpromenade)
デュッセルドルフの中心を流れるライン川に沿って、約2kmのプロムナードが続きます。
プロムナードには、芝生エリアやベンチがたくさんあり、多くの人がのんびりと散歩をしている姿を見かけました。デュッセルドルフ一高いラインタワーや、川を行き交う貨物船や観光船を眺めて、旅の疲れを癒してはいかがでしょうか。
プロムナード周辺にはカフェやレストランも多くあり、私達がデュッセルドルフを訪れた2018年6月にはワールドカップ・ロシア大会が開催されていたので、パブリックビューイングで盛り上がる観光客や地元っ子で通りはいっぱいでした。
蚤の市
私がデュッセルドルフに行った週末には、蚤の市は残念ながらやっていませんでした。
ですが、どうしてもドイツの蚤の市に行ってみたかったので、ホテルの受付で調べてもらい、「MITSUBISHI ELECTRIC HALLE」前でやっているフリーマーケットに行ってきました。
思っていたよりもたくさんの出品者がいて、食器、本、時計、アクセサリーなどあらゆる物が売られていました。
ベルギーよりも少し安い値段設定で、例えばベルギーの蚤の市ではたいてい2、3ユーロで売られているティーカップも1ユーロから売られていました。
また、同じヨーロッパといえど、売られている食器等もベルギーの蚤の市では見かけないものがありました。こちらから値切らなくても、出品者から少しだけ安い値段を提示してくれて楽しかったです。
蚤の市をお目当てに出かけたい方は、こちらのサイトを確認してから旅行のプランを立てられても良いかもしれません。
ちなみに、私は事前にこちらのサイトを参考にしてから観光プランを考えました。
- ネットdeデュッセル 住まいと暮らし:http://www.netdesumai.de/
観光に便利な24-Stunden Ticketと48-Stunden Ticket
観光する際に意外とお金がかかるのが、交通費ではないでしょうか。デュッセルドルフ市内の公共交通機関の初乗りは1駅で2.8ユーロとなかなかお高いです。
街自体はコンパクトで歩けないこともないですが、観光する時間も減ってしまうのでもったいないですよね。
デュッセルドルフではこんな便利なチケットがあります。
デュッセルドルフ市内でSバーン(電車)、Uバーン(地下鉄)、シュトラッセバーン(トラム)、バスなど公共交通機関をカバーしてくれる24時間券「24-Stunden Ticket」と48時間券「48-Stunden Ticket」です。
コンパクトな街ですが、「元を取れるかな」という心配は無用です。初乗り料金は2.8ユーロとお高いですが、この24時間券と48時間券はそれぞれ1人用チケットで7ユーロ、13.30ユーロととてもお得です。
特に2人以上で旅行する場合、人数に応じてまとめて安くチケットが買えるのでぜひ試してみてください。
私は2人で旅行して24時間券を買ったので、2人用チケットはさらにお得で1枚、10.30ユーロのチケットを使いました。
初めて乗る際には、切符を機械に通して印字をすることを忘れないでください。印字の機械は車内にありました。チケットは、ホームや車内、観光案内所でも買うことができるようです。
写真のように、サッカーチーム、フォルトナ・デュッセルドルフで活躍する宇佐美選手と原口選手のサインが電車の車体に書かれています。
チケットに関する詳しい情報はこちらをご覧ください。
日本人街インマーマン通りで食い倒れ
いよいよ今回の旅行の目玉、インマーマン通りについてです。前述したように、デュッセルドルフはヨーロッパ最大級の日本人コミュニティがあります。
私が住んでいるベルギーでは見られない本格的な日本食レストランがたくさんあって、目移りします。日本食だけでなく、中華料理や台湾料理といったアジアンレストランもありました。
ラーメン 匠
お店の前には行列ができています。
私達が行ったのは、ネット上で評判が良かった「匠 TAKUMI」です。デュッセルドルフ中央駅から歩いて10分もしないうちに行列が見えてきました。日本人だけでなくヨーロッパ人のお客さんも多く、店内はにぎわっていました。
ラーメンと唐揚げを注文したのですが、どちらも日本と変わらない味でおいしかったです。コシのある麵と脂身がトロトロのチャーシューがたまりませんでした。
ヨーロッパに来てから、どちらかというとお肉は赤身のものが多く、脂身の美味しさを久しぶりに堪能しました。私が食べた味噌ラーメンは10.80ユーロ、唐揚げは5個で5.80ユーロでした。
ちなみに、ヨーロッパの肉屋さんやスーパーで見かける鶏肉はむね肉のみで、あとは骨付きの鶏です。日本人が好んで使う、もも肉は売られていません。
ですので、唐揚げを作るのも、脂身が少ないむね肉であっさり作るか、骨付き肉からもも部分を自分で切り取るかしなければなりません。
こんなに身近で、おいしい唐揚げやラーメン、今回は食べられなかったけれど天ぷらやカツ丼を気軽に食べられるデュッセルドルフ市民が羨ましいです。
基本情報
- 名称:匠 TAKUMI | Düsseldorfer Ramen
- 住所:Immermanstr. 28 40210 Düsseldorf
- 営業時間: 月曜日~金曜日 11:30 ~ 22:30、土曜日 11:30 ~ 21:45、日曜日 11:30 ~ 22:00
- 電話番号:0211 1793 308
- 公式サイト: http://brickny.com/takumi/
お寿司 eat Tokyo
お寿司屋さんも、リーズナブルなお店から本格的な高級寿司屋まで選択肢がたくさんあります。
今回私達が行った「eat Tokyo」はロンドンにも7店舗を構える和食レストランで、日曜のランチの時間帯から利用できる数少ないお店です。値段はかなりリーズナブルでした。
隣の席の方はかつ丼とカレーを注文していましたが、かなり量が多く日本で食べる2倍の量はありました。
アメリカではお馴染みの「ドギーバッグ」をヨーロッパで見ることはほとんどありませんが、こちらでは量がかなり多いからなのか、食べきれなかった料理を持ち帰る人を見ました。
※アメリカでは「ドギーバッグ」と呼ばれる容器を使って、レストランで食べきれなかった料理を持ち帰ることができます。
基本情報
- 名称:eat TOKYO
- 住所:Nordstrasse 28, Dusseldorf, Germany
- 営業時間:月曜日 定休日、火曜日 11:30~15:30、17:30~22:00、水曜日~日曜日 11:30~15:30
- 電話番号:+49 211 43634001
- 公式サイト: http://eattokyo.foodpearl.com/en/
抹茶アイス Sphere Bay Manga Teehaus
何気なく歩いていたら、抹茶アイスの看板がありました。下調べもせずに、ただ歩いているだけで日本食レストランやカフェに出会えるとは素晴らしいです。
タピオカティーや抹茶も提供しているようで、特にタピオカティーはかなり大きく、注文する際は覚悟が必要そうです。体の大きいドイツ人は難なく飲み干していました。
店内では日本らしいインテリアで統一され、日本らしいイラストが飾られています。
基本情報
- 名称:Sphere Bay Manga Teehaus
- 住所:Immermannstr. 29 40210 Düsseldorf
- 営業時間:月曜日~金曜日 12:00~21:00、土曜日 11:00~22:00、日曜日 12:00~20:00
- 公式サイト: http://www.spherebay.de/
日本食スーパーで買い出し
デュッセルドルフ遠征のもう1つの目的である、日本食スーパーでの食材の調達にも行きました。
日本から持ってきた物にも限りがあるので、ちょっとずつ使っていたのですが、持ってこられなかったものや、なくなってしまったものなど、買いたいものがたくさんありました。
私の住んでいる街のアジアンスーパーマーケットでは、味噌や醤油、カレールー、納豆などは手に入りますが、欲しいもの全てが手に入るわけではありません。
続いてご紹介しますが、デュッセルドルフでは、こんなにいろいろな食材が手に入るなんて羨ましくなりました。
今回、私達は2ヶ所のスーパーにしか行きませんでしたが、他にもいくつか日本食スーパーがあるようです。
大洋食品スーパー
デュッセルドルフ中央駅から歩いて10分弱で到着します。デュッセルドルフ中央駅の中央出口から出て、まっすぐ歩くと”Oststraße”通りへ出ます。そこを右に曲がり一つ目の十字路を左へ曲がるとすぐです。
次に紹介する「松竹」も、大洋食品から歩いて30秒ほどの場所にあるので、それぞれのお店の値段や品揃えを比較してから購入されてはいかがでしょうか。
店内に入るとすぐにお米の品数に圧倒されます。こんなにたくさんの種類はベルギーのスーパーにはないですし、ほとんどが日本語で表記されています。
また、日本食だけでなく韓国の食品の品揃えも充実していました。ご家族で買い出しされている方が多く、日本人とドイツ人のカップルも見かけました。
基本情報
- 名称:Dae-Yang 大洋食品
- 住所:Immermannstr. 21 40210 Düsseldorf
- 営業時間: 月曜日~土曜日 9:00~20:00
- 電話番号:0211 161567
- email:kundenservice@dae-yang.de
- 公式サイト: https://www.dae-yang.de/
松竹SHOCHIKU
こちらもよくドイツ在住の日本人の方のブログに載っているお店です。食材から日本のシャンプーなどの日用品やかき氷機まで、ありとあらゆるものが置いてありました。
大洋食品もですが、松竹の商品はネットで注文できるので、小さいお子さんがいる方やお忙しくてなかなか遠出できない方は、ネットショッピングを利用してみてはいかがでしょうか。
ドイツ国内であれば、一定の値段以上で送料が無料のようです。詳しくはお店のHPをご確認ください。
基本情報
- 名称:松竹 SHOCHIKU
- 住所:Immermannstr 15. 40210, Düsseldorf Germany
- 営業時間: 月曜日~土曜日 9:00~20:00
- 電話番号:0211 35 26 99
- 公式サイト: http://shochiku-online.com/ja/
- email:support@shochiku-online.com
まとめ
ドイツと日本の魅力の両方を併せ持つデュッセルドルフ。普段は気を張って異国の地で頑張っているみなさんも、疲れた時には懐かしい日本を感じてみませんか。
私のようにドイツも日本も両方楽しみたいという方にも、デュッセルドルフはぴったりの街だと思います。
ぜひ1度、ご自身でデュッセルドルフの素晴らしさを感じてみてください。今回ご紹介した以外にも、たくさんの見どころに溢れています。
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