日本で社会人として働いている全ての人が国に納税義務があるのと同じように、ニュージーランドにおいても国籍を問わず働いている人は国の法律に従って納税義務があります。
この記事では、ニュージーランドにおける納税管理番号:通称IRD number【Inland Revenue Department】についてお伝えします。
納税者番号IRD numberとは
IRD numberとはニュージーランドにおける納税管理番号のことです。
冒頭でも記載している通り、年齢を問わずニュージーランド人、海外からの移住者、ワーキングホリデー、留学など国内で働く全ての人がIRD numberを取得する必要があります。
このIRD numberは申請してから発行されるまで約1週間から長ければ3週間程かかります。特にワーキングホリデーなどニュージーランドに来てからすぐに働く予定がある人は、到着後早めに申請することをおすすめします。
IRD number取得方法
次にこのIRD numberの取得方法について記載します。現在、パソコン上で申請用紙をダウンロードして記載し、家から近くの郵便局へ提出するのが一般的です。
申請用紙の記入
IRDのホームページから申請用紙をダウンロードしコピーします。書き方に関しては、ほとんどの語学学校の日本人スタッフや留学エージェントが手伝ってくれます。
IRD number申請に必要な物は、
- パソコンからダウンロードした申請用紙
- ニュージーランドの住所証明
※ホームステイ先の人や、アパートのオーナー、また語学学校でも住所証明を発行してくれます。
- ニュージーランドの銀行の取引証明
※インターネットからダウンロード、または各銀行で無料で発行してくれます。
- パスポート原本
- ビザの証明コピー
※ワーキングホリデービザ、学生ビザなど
- パスポートの写真が写っているページのコピー
- 日本のマイナンバーのコピー
郵便局へ提出
以上これら全てを持って近くの郵便局へ提出します。
郵便局では、IRD numberを申請したいことを伝えます。提出書類を全て係の人へ提出し、パスポート原本も一緒に提出します。
係の人が記載漏れはないか、提出書類の確認、パスポート原本の確認をし、パスポートはその場で返却されます。
IRD numberの取得
自宅へ早ければ1週間~3週間前後でIRD numberが届きます。
IRDのオンラインサイトに登録する
これは必須ではありませんが、IRDを持っているほとんどの人がIRDのサイトに登録しています。
この登録により、
- 住所、電話番号などの変更登録
- タックスリターン
- 収入及び税金を支払った記録の一覧
などが可能になります。
特にニュージーランドで働いている外国人や若者の多くがインターネットのIRDに登録しています。24時間いつでも利用できるので大変便利です。
またオンラインサイトに登録していない場合、住所変更などは全てIRDへ電話し変更してもらう必要があるため、オンラインサイトへの登録をおすすめします。
IRD numberを取得したら
ニュージーランド国内で仕事が見つかったら職場へIRD numberと銀行口座番号を伝えます。ニュージーランドにおいて給料の振込は銀行口座が基本です。給料は所得税を天引きされて支払われます。
また、口座を開設した銀行にもIRD numberを届ける必要があります。
※参考サイト:IRD New Zealand(https://www.ird.govt.nz/)
まとめ
海外での納税管理番号と聞くととても難しいイメージがある人も多くいると思います。
私自身もニュージーランド以外の海外で働いたことはなく、最初は英語もほとんど分からなかったため、申請用紙の書き方は留学エージェントの人に教えてもらいました。郵便局へ提出したときも不安で友人に付き添ってもらいました。
しかし、やってみればそんなに難しいものではなく、皆IRD numberを持っていなければ働けないため、申請書類の書き方等分からないことがあれば皆、快く教えてくれます。
IRDを取得した後は、ニュージーランドでの仕事を探し、実際に海外で英語を使って働き、ひとつひとつの経験が日本では経験できないようなことも多く、自分自身の成長につながると思います。
日本人でずっとニュージーランドに住む予定の人は少ないと思います。限られた時間のなかでニュージーランドでの生活を楽しんでみてください。
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