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マレーシアのジャングルの中を走る、ボルネオ島のサバ州立鉄道に乗ってみた!

  • 公開日:
サバ州立鉄道

マレーシア・ボルネオ島唯一の鉄道が「サバ州立鉄道」です。農作物などを運ぶために作った鉄道で、イギリス北ボルネオ会社が1896年に開業しました。廃止と再会を繰り返し、現在もディーゼル車が市民の足となっています。

同じ路線を利用して、ステラハーバー社が走らせている観光列車が週に2便あります。それは「北ボルネオ鉄道」と呼ばれています。

しかし、サバ州立鉄道が面白いのはビューフォートから先なのです。ジャングルの中を走るディーゼル車の旅を楽しんできました。※MYR1=2.7円(2018年8月現在)

サバ州立鉄道の所要時間

サバ州立鉄道のルートマップ

タンジュンアル(TG.ARU)駅を出発し、終点テノム(TENOM)までの所要時間は約8時間30分です。

その日のうちにテノムに到着するには、乗り継ぎの都合で朝7時45分のタンジュンアル駅発に乗らなくてはなりません。タンジュンアル駅から出る電車は1日に3本のみ。

電車が来ない時間帯は窓口も閉まり閑散としていますが、乗客は同じ電車を目指して集まるため混み合うと思い、30分前の7時15分に駅に到着しました。すでに窓口には切符を買う列ができていて、ベンチに座りきれない人であふれていました

チケット購入で並ぶ人たち

タンジュンアルから在来線終点のビューフォート(BEAUFORT)まで約2時間、ビューフォートで乗り換えとなります。

9時40分にビューフォート到着後、午後1時まで乗り継ぎ時間があります。小さな町ですが、駅前はそれなりに飲食店があるので、のんびり過ごせます。

本など時間をつぶせるものがあると良いかもしれません。都会ではなかなか持てない、「ただそこにいる」時間が待っています。

サバ州

午後12時30分ごろには駅に人が集まり始め、駅員もいなかったチケットカウンターには長蛇の列ができていました。

ビューフォートからテノムの電車は1日に2本で、所要時間は2時間10分です。駅数は少ないですが、1駅がとても長いのです。

終点1つ手前のパンギ(PANGI)駅で車両の切り離しがあり、後方列車に乗り換えます。

サバ州立鉄道の料金

マレーシアのお金

タンジュンアルからビューフォートまでがMYR8.4、ビューフォートから終点テノムまでの料金はMYR2.75でした。子どもはその半額になります。

ローカル飲食店のコピクダイでコピ(コーヒー)を頼むとMYR2前後なので、料金の安さはお分かりいただけると思います。

公式サイトでは、タンジュンアルからテノムまでの料金が記載されていますが、タンジュンアル駅で「ビューフォートから先はビューフォートで買え」と言われました。

サバ州立鉄道の車両

サバ州立鉄道の車両

今回乗車したのは、各駅停車のエコノミーです。中国製車両を利用してます。中はフリースを着てちょうど良いくらい冷えており、羽織るものを持っていくことをおすすめします。

サバ州立鉄道の車両

ビューフォートからの電車も、前2両は同じく中国製車両でした。

1両目はエアコン付。みんなこの車両に乗り込もうとホームが開いたと同時に我先に飛び出します。2両目は扇風機。1両目に乗りそびれた人は、列車に乗り込むなりいっせいに窓を開けていました。

3両目は貨物列車に椅子を取り付けた車両で、合計12名ほどが座れます。そして、4両目が椅子のない貨物列車になります。

3、4両目の貨物列車は窓がなく、出入り口に扉もなく、エアコンも扇風機もありません。それでも、外から入ってくる風は心地よいものでした。

テノムの1つ手前の駅で車両を切り離します。ここからは貨物車両のみになります。1駅と言っても30分以上はかかりました。

サバ州立鉄道の魅力

ビューフォートからは、次第にジャングル地帯に入り、まさに山を登る「ジャングル列車」です。駅らしき場所に止まりますが、利用者も少ないので駅員はおろか、駅らしい施設もありません。

サバ州の自然

ジャングルの中に突如、コンクリートのかたまりのホームが文字通り「どーん」と現れます。ホームの周りは草だらけで、どこが道なのかも定かではありません。

そんなジャングルの中に、ポツンと家が見えます。高床式の昔からの家です。ここに暮らす人はどんな生活を送ってるのか、何で収入を得ているのか、食べるものはどうするのか。毎日店で必要なものを買う生活をしていると、そんな事を考えてします。

列車の中を見渡すと、後方2両の貨物列車には大荷物を持っている人がたくさんいました。田舎へのお土産だったり、中にはガスタンクを持ち込んでいる人もいて、今でも地元の人達の重要な足であることを実感します。

サバ州立鉄道の車両

時にはホームのない場所に停車し、草むらに人が飛び降ります。かなり高さのある列車から飛び降り、家へ持ち帰る荷物を中の乗客に手渡してもらうと、草むらの中に消えて行きました。

彼らが降りたのは腰あたりまで草が茂っている一帯で、どこをどう歩き、どこに向かうのかもわからないほどです。

サバ州立鉄道の車両

椅子のない貨物列車では床に座り、入口に腰掛け、電車から足をぶら下げて景色を楽しめます。暑さで線路がかなり歪んでいるために、お尻も疲れますが、それ以上の興奮と楽しさがありました。

朝8時前の電車に乗り、テノムに到着するのは午後4時半、木造のどこか懐かしさ漂う駅です。テノムの駅前には夜市が出始めます。電車が1日2便なので、その前後の時間しか駅員もいません。

コタキナバルからテノムまで、車で来ると3時間程度ですから、実に3倍近い時間をかけてたどり着くことになります。しかし電車の旅は格別です。地元の人の生活をかいま見ながら、ジャングルの景色を味わう貴重な経験です。

テノム(tenom)について

マレーシアのサバ州内務省のテノム地区の首都です。人口は2010年時点で約5,148人と推定されています。植民地支配の初期は、フォートバーチと呼ばれていたそうです。

非公式ですが、首狩り族であるムルット(Murut)族のコミュニティーの中心で、ムルット族の最も重要なフェスティバル、ペスタ・カリマン(Kalimaran Festival)が毎年開催されています。

鉄道駅のある町の中心地から車で20分の場所には、ムルット族のカルチャーセンター(Pusat Kebudayaan Murut)があり、文化や歴史を垣間見ることが出来ます。

テノム(tenom)

また、テノムはコーヒーの産地としても有名で、コタキナバルでも「テノムコピ」として売られてます。とても香ばしく飲みやすいので、家でもテノムコピを飲んでいます。

コーヒー

コーヒー

テノムのホテルは少ないので、Airbnbで探す方法も良いでしょう。その場合は送迎をお願いしておきましょう。2か所あるコーヒーファームにもロッヂがあり宿泊が可能です。

山小屋のコーヒーショップテノムの観光名所と思われる「アグリカルチャーパーク(Sabah Agricultural Park)にはシャレー(山小屋タイプの宿泊施設)があり、宿泊が可能です。たくさんのフルーツの木、めずらしい花々が咲き乱れ、動物園もあります。

サバ州立鉄道の駅

基本情報

  • 名称:タンジュンアル鉄道駅
  • 住所:タンジュンアル駅、コタキナバル、サバ州、マレーシア。
  • 電話:(60)88-279 300

基本情報

  • 名称:テノム鉄道駅
  • 住所:89900 Tennesse、Sabah

基本情報

基本情報

まとめ

1日がかりの電車の旅、いかがでしたか?普段、電車は「移動手段」ですが、「電車に乗る」ための旅も良いものです。

ただ、テノムに到着後、折り返すことは出来ないので、1泊しなければなりません。

駅前に長距離バスの案内所がありますが、街中を走るバスはなく、タクシーもないため、いわゆる白タクを使うしかありません。

表示も何もありませんが、駅を出て夜市を抜けた辺りがタクシー乗り場だそうです。観光をするならば運転手と交渉が必要です。

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