ニュージーランドの英語は基本的にイギリス英語がベースになっています。多くの日本人が日本の義務教育や英語教室などで習う英語は主にアメリカ英語がベースになっています。
また、若者に留学先として人気のアメリカやカナダなどもアメリカ英語がベースのため、ニュージーランドへ来る前にカナダなどで留学経験のある人は、アメリカ英語の方が聞きとりやすいといっている日本人もいました。
私は、日本で義務教育として英語を習ったことはありますが、勉強が苦手だったため自分から進んで英語を学ぶことはありませんでした。そのためニュージーランドに来てから、ここで暮らしていくために英語を学びました。
ニュージーランドにはkiwi英語と呼ばれる他の英語圏の国にはない英単語や、また一般的にスラングと呼ばれる英単語もあります。これは英語の教科書にはのっていないため、多くの外国人がニュージーランドに来てから初めて聞くことになります。
今回は、この記事を通して「kiwi英語」と「kiwiスラング」の2つのポイントに絞り紹介していきます。
Kia Ora(キオラ)
ニュージーランドには先住民族のマオリ族が住んでおり、公用語は英語とマオリ語の2つになっています。大都市のオークランドではほとんどマオリ族を目にすることはありませんが地方や田舎ではよく見かけます。
「kia ora(キオラ)」とはマオリ語で「こんにちは」の意味です。ニュージーランド国内の空港の看板などにもkia oraと書いているのを見かけたことがあります。
EFTPOS(エフトポス)
EFTPOSとはこれもKiwi英語のひとつで、日本でいうデビッドカードのことです。ニュージーランド国内ほとんどのお店で使えます。
ニュージーランドで銀行を開設したときにもらえるカードが、そのままEFTPOSとして使えます。また、年間約10ドルほどでVISAデビットが付いたカードを作ることができます。
このVISAデビットは海外や日本一時帰国にも手数料はかかりますが、VISAのマークが付いている世界中のお店で使えます。日本円に両替する手間が省けるため私はいつも日本一時帰国時に使っています。
ニュージーランドはキャッシュレス文化のため、現金がいるときはバスに乗る時などに限られてきます。
Dairy(デイリー)
Dairyとはこれも Kiwi英語のひとつで日本でいうコンビニです。日本ほど品揃えは多くないですが、お菓子、食料品、日用品などが販売されています。
地方や田舎では6時くらいに閉まるところも多いですが、オークランドでは24時間空いているDairyもあります。
→ニュージーランドによくあるDairyの写真です。
Kiwi(キウイ)
ニュージーランドではニュージーランド人のことをKiwiと呼びます。説は色々とありますが、ニュージーランドには国鳥であるKiwiがいます。キゥィフルーツが世界的に有名であるなどの理由からKiwiと呼ばれています。
Petrol(ペトロール)
ガソリンのことです。私は、車は持っていませんが、ニュージーランドで長期滞在している日本人の友人も皆、ガソリンのことをぺトロールと呼んでいます。ガソリンでも通じますが、ほとんど使っている人はいません。
建物について
ニュージーランドでは、
- 1階 = ground floor
- 2階 = first floor
といいます。
来たばかりの頃は日本にはないカウント感覚のためかなり混乱しました。特にエレベーターで自分の行きたい階数のボタンを押すときに、今でも混乱してしまうことが多いです。
Flat white coffee(フラット・ホワイト・カフェ)
Flat white coffeeとはこれもKiwi英語のひとつで、ニュージーランド発祥のコーヒーの種類です。ニュージーランド国内のほとんどのカフェやマクドナルドなどのファーストフード店でも売っています。
ラテよりもミルク感が少ないコーヒーなため、少し苦めのコーヒーでかつミルクが入っているコーヒーを飲みたいときにおすすめです。
日本ではあまり、聞いたことのないコーヒーの種類ですが、近年ニュージーランドに訪れたことがある日本人の間で人気があり、日本でも一部のカフェでフラットホワイトをとりあつかっているカフェもあります。
→Flat white coffeeの写真です。ニュージーランドはカフェの数も多く、店員さんはとてもフレンドリーです。ニュージーランドに来てからカフェがさらに好きになりました。
Take away
ニュージーランドでは、お持ち帰りのことをTake outとは言わずにTake awayと言います。Take outでも通じますが、旅行者を除いてあまり言っている人はいません。
カフェでコーヒーなどを買ったときは、
Would you like to have here or take away?
と聞かれるので、店内で飲むなら
Have here please .
お持ち帰りなら、
Take away please.
と言います。
Sweet
Sweetとは日本語で甘いを意味します。ニュージーランドでも、甘いチョコレートなどをSweetsということはあります。
また、男性が自分の彼女のことを
She is so sweet.
などと表現することもあります。
しかし、レジで会計の際、店員さんが合計●●ドルです。などというときにも、Sweetと使っている人を、特に男性を中心に見かけます。この場合の意味は甘いではなく、OKやAll goodなどと同じ意味を指します。
会話として例えると、
Thank you here is your bill.
your total is $50.
Thanks sweet.
というような会話になります。
Lolly
Lollypopのことで、飴のことです。ニュージーランドの飴やグミは日本よりもカラフルで甘いのが特徴です。
→スーパーに売っているLollyです。量は日本と同じくらいか、少し大きいくらいです。
Hokey pokey
ニュージーランドで人気のアイスクリームのフレーバーです。日本でもアマゾンや生協で買うことができます。
Hokey pokeyはバニラのアイスクリームにキャラメルが入っています。とても甘いフレーバーです。ニュージーランドに来た際は、ぜひ食べてみてください。
ちなみにニュージーランドは世界一アイスクリームを食べる国として有名です。
→Hokey pokeyのフレーバーはスーパーマーケットでも売っていますし、アイスクリーム屋さんにもよくあります。ニュージーランド人にはもちろん観光客にも人気があります。
Bach(バッチ)
Holiday houseやVacation houseなど、日本でいう別荘のことです。
ニュージーランド人は社会人としてフルタイムで働いている人でも、1年に1回、3週間〜1ヶ月ほどの長い休暇が取れるため、田舎の別荘に行ったり、海外旅行などを楽しんでいます。
No worries
No problem.問題ないよ、と同じ意味です。ニュージーランドでもNo problemは通じますが外国人以外ほとんど使っている人を見かけません。
Kumara
クマラとはスイートポテトのことです。ニュージーランドでは、さつまいもで作られたスナック菓子や、さつまいものポテトkumara chipsが人気です。
スーパーマーケットのお菓子コーナーでは、必ずと言っていいほどkumara chipsが陳列されています。また、冷凍食品コーナーにも売っています。
Heaps
Heapsとは多くの A lot ofのことを意味します。私は一度も使ったことはありませんが、レストランで働いていて、お客さんから帰り際の時に
Thank you heaps.
と使ったり、仕事で
I have heaps of things to do.
沢山やることがある、仕事が山積みだ。
などというように使います。
まとめ
日本にも多くの方言があるように、ニュージーランドでも同じく英語での方言があります。
ほとんどの語学学校ではKiwi英語について教えてくれます。私が通っていた語学学校でもKiwi英語についての授業があり、どれも初めて聞く単語ばかりでとても興味深い授業でした。
私はニュージーランドに来てすぐにKiwiと一緒の家で暮らしていたため、その時にKiwi英語について教えてもらうこともありました。
また、オークランド市内のレストランで働き始めてから、より英語を使う機会が増え、自分でもKiwi英語を使う機会が増えました。
Kiwi英語を知り、実際の英語での会話で使うことで、より一層ニュージーランド文化について知ることができています。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)