台湾というと、主食はご飯や麺が好まれていて、あまりパンを食べていないイメージがあるかもしれませんが、実は台湾人はパンが大好きで、パン屋さんが至るところにあります。
惣菜パンも菓子パンも品揃えは豊富で、日本のパン屋さんに負けていません。
台湾では朝ごはんを外で食べる人が多く、朝ごはん屋さんがたくさんありますが、お粥や麺など台湾料理の他に、最近は西洋式の朝ごはん屋さんも増えていて、トーストやサンドイッチを朝食に食べることが一般的になっています。
今回は、そんな台湾人から愛されている台湾のパン屋さん事情について紹介させていただきます。1元=3.6円
台湾のパン屋さん
パンは中国語で「麵包(ミエンバオ)」と言います。
台湾のパン屋さんは日本と同様に、路面店も多く、ショッピングモールやデパートの中にも必ず入っています。
トレイの上に好きなものを取ってレジに持っていくシステムも日本と同じです。
また、台湾のパン屋さんはケーキ屋さん兼であることも多く、ケーキや焼き菓子のコーナーもあります。
朝9、10時くらいから夜も22時頃まで開いていて、少しだけ買う人よりトレイにどっさりまとめ買いする人をよく見ます。
値段は普通の大きさのものが30元~45元程度(約110~160円)と日本より若干安く、市場の中のパン売り場に行くとさらにその半額近い値段で買うことができます。
ですが、市場では空調が効いていないのでパンによっては傷んでいる可能性があるのと、ハエが飛んでいたりするので、衛生面を気にする人はパン屋さんで買うことをおすすめします。
また、スーパーにも日本のように食パンを始め、数種類の袋入りのパンが売っています。
台湾のパンの種類
パン屋さんに売っているパンの種類は日本のパン屋さんに負けず劣らずかなり充実しています。
一般的なパン屋さんに置いてあるのは、惣菜パンならソーセージのパン、ハムやチーズのパン、ガーリックトースト、ホットサンドなど。
菓子パンならクロワッサン、メロンパン、ドーナツ、クリームパンなどがあります。
台湾ではふわふわしたパンの方が好まれているようで、フランスパンなどハード系のパンは種類が少なめの傾向があります。
デパートなどに入っている少し高級なパン屋さんに行くと、ハード系のパンも種類が多く、また塩パンやカレーパン、あんぱん、デニッシュなど、日本で人気のパンも多くなります。
次に日本のパン屋さんでは見かけない、台湾独自で人気のパンを紹介します。
台湾独自のネギのパン
このネギがのったパンは台湾のどこのパン屋さんにも売っている定番のパンです。
ふわふわしたパンにネギがたっぷりのせられており、シンプルですが、パンとの相性は意外と良くおいしいです。
台湾定番の肉髭パン
こちらも日本で見かけることはないですが、台湾では定番のパンです。
この繊維状のふわふわしたものは肉髭(ローソン)と言われるもので、豚肉を乾燥させた、でんぶ、ふりかけのようなものです。
台湾人はこの肉髭が好きで、よくご飯にもかけて食べています。
味は甘しょっぱいですが、甘さが強いので、肉という字が入っているので惣菜パンだと思って買った人は期待を裏切られます。
好みは別れるとは思いますが、甘いとわかった上で食べればおいしいです。
台湾で人気のロシアパン
なぜ、ロシアパンと呼ばれているのかは不明ですが、特に台湾の高雄で有名で、チェーンのパン屋さん「方師傅」の看板メニューでもある人気のパンです。
顔の大きさほどあるかなり大きいパンですが、何個も重ねて買って行く人をよく見ます。
ずっしり重く、外側は固めですが、中はふんわり、しっとりとした食感です。
バターがたっぷり練りこまれており、いかにも高カロリーなパンで、ほんのり甘くておいしいので、高カロリーとわかりつつもついつい止まらなくなる、そんな病みつきパンです。
台湾の朝食の定番サンドイッチ
サンドイッチは中国語で「三明治(サンミンジー)」と書かれ、台湾独自のものではありませんが、朝食の定番の1つです。
早朝から開いているサンドイッチスタンドがあったり、サンドイッチ専門店も多く、日本以上にサンドイッチが親しまれています。
パン屋さんやコンビニなどに置かれているサンドイッチは、ハムとチーズ、ジャムなどシンプルなものが多いですが、サンドイッチの専門店に行くと、注文してからパンを軽く焼いてくれ、たっぷり具が挟まれたサンドイッチが出てきます。
具はたまごサラダ、トマトやレタス、ハム、ツナといった定番のものから、目玉焼きやベーコン、グリルポーク、ビーフ、フライドチキン、カツなど、もはやハンバーガーのような、かなりボリューミーなものまで様々です。
その場で作ってくれるサンドイッチ屋さんは作りたてでおいしく、私の家の近くのサンドイッチスタンドも朝ごはんを買う人で早朝から人だかりができています。
まとめ
台湾はパン好きの方に嬉しい、おいしいパン屋さんがたくさんある国です。
実は台湾には、世界一のパン職人を決める大会「マスター・ド・ラ・ブランジュリー」で優勝したことのあるパン職人のお店があるなど、世界的に認められるほどパンのレベルが高いのです。
このようにかなりこだわりを持ったお店も増えていて、全体的にパンのクオリティは高いと言えます。
日本にあるものと同じようなパンが多いですが、上記で紹介したパンや、パイナップルやタロイモ、ココナッツを使った南国ならではのパンを置いているパン屋さんも多いので、台湾に来た際はぜひ日本では見かけないパンを試してみてください。
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