米国ニュー・メキシコ州の見どころとは?おすすめ観光スポット

広場 アメリカ生活・移住

アメリカ合衆国の中では影が薄く、あまり目立たないニュー・メキシコ州ですが、西洋文化、スパニッシュ文化、ネイティン・アメリカン文化が入り混じった、特色ある街です。

町の道路の名前もスペイン語が入り交じります。例えばSan mateo(サン・マテオ)、Paseo del norte(パセ)。半分メキシコ?と感じるかもしれませんね。

そんな異文化要素たっぷりのニュー・メキシコ州で、ぜひ訪れてほしい都市や観光スポットをお届けします!

ニュー・メキシコの気候

砂漠のモンスーン

ニュー・メキシコは砂漠気候なので暑くて乾燥しています。しかしアリゾナのフェニックスのような灼熱の暑さではなく、晴れている日はカラっと渇いていて比較的過ごしやすいです。

砂漠地域は、昼は暑くても夜は冷え込むのが特徴のため、夜外出するときには、薄手のジャケットを羽織るといいでしょう。

4月~5月は強風が多く発生し、飛行機が欠航になることもあります。7~8月はモンスーン・シーズンに入り(砂漠地帯の梅雨の事)いきなり大雨やひょうが降ることもしばしばあります。

12月から冷え込み始め、寒さのピークには雪が降ります。砂漠といえども、ずっと晴れていて暑いというわけでもなく、雨も降れば風も吹き、冬はしっかり寒いのです。

見どころが多い州都サンタ・フェ

サンタ・フェ

ニュー・メキシコの州都サンタ・フェは、アースカラーの粘土で作られた「プエブロ・スタイル」と呼ばれる建造物が多く見られます。ネイティブ・アメリカンのプエブロ族の住居がこれらの建物の起源です。

サンタ・フェのダウンタウンに入るとニュー・メキシコのヒストリー・ミュージアムやネイティブ・アメリカンのジュエリーを売るお店などが立ち並び、観光客で賑わっています。

ネイティブ・アメリカン、メキシコ文化が混ざり合った街並みはとても魅力的です。

サンタ・フェの中心街の広場では、ダンサーたちがフラメンコや社交ダンスをしていることもあり、行き交う人々の目を楽しませてくれますよ。

最大都市アルバカーキ

アルバカーキは州都サンタ・フェの隣に位置している町で、人口とビジネスの規模はニューメキシコ最大です。ただ、最大と言っても、デンバー、フェニックスなどの周りの州都と比較するとかなり小規模で、高層ビルもほとんど見かけません。

また、大都市だと州間高速道路が蜘蛛の巣のように複雑に絡み合っていますが、アルバカーキを走る州間高速道路はI-40、I-25の2つだけです。そのため、間違えて別の道路に入ってしまうということがあまりなく、シンプルで分かりやすいです。

アルバカーキの町そのものはコンパクトですが、ショッピングモールや流行りのお店も多いので、全く不便を感じません。

また、日本食レストランやアジアンマーケットといった私たち日本人に嬉しいスポットも多くあります。小さいけど便利な「ちょうどいい町」です。

私はアルバカーキ市内をそこまで開拓はしていませんが、自信をもって皆さんにおすすめできるのが、アルバカーキのSunport(サンポート)空港です。

空港内

私は、アリゾナに住んでいますが、あえて地元のフィニックス国際空港ではなく、アルバカーキのサンポート空港を以下の理由で選ぶことが多いです。

駐車料金が安い

通常、空港の周辺に駐車すると、1日の駐車料金が高額になりますよね。アリゾナ州のフィニックス国際空港は、4泊の駐車で100ドル近くかかりました。

一方で、サンポート空港の近くにある”Airport Parking I-25&Sunport”という駐車場では、一日あたり約3ドルで駐車可能です。

しかも各航空会社のチェックインカウンターまで送迎をしてくれるシャトルも出ているので、便利でなおかつお得に駐車することができるのです。

リラックスできる空間

サンポート航空は、その他国際空港と比較すると、ゆったりとしていてあまり混みません。搭乗口付近に、リラックスできるカウンターが設置されているので、搭乗時間までコーヒーを飲みながらゆったりすることができます。

空港内のカフェやレストランも、雰囲気が良くておすすめですよ。

リーズナブルな駐車料金と、搭乗までのリラックス感が好きでアルバカーキのサンポート空港をリピートしています。まさに穴場空港です!

基本情報

  • 名称:Airport Parking I-25 & sunport
  • 住所:1501 Aircraft Avenue SE, Albuquerque, New Mexico 87106
  • アクセス:サンポート空港から車で4分
  • 公式サイト: http://apsunport.com/

ルート66の雰囲気を楽しめるギャロップ

ギャロップ

ギャロップはアルバカーキから車で2時間ほど西に向かった場所に位置している小さい街です。また、ネイティブ・アメリカン居留地付近にある町なので、街中を歩く人々や働いている人々は、ほぼ9割がネイティブ・アメリカンです。

ギャロップはルート66沿いの町なので、ダウンタウンもその立地を大いに活用し、レトロでオールド・ウェスタンな雰囲気を作り上げています。

60年代に出てきそうな古いモーテルや、ネオン管がピカピカ光るダイナー(アメリカの昔ながらのカフェ)、ビンテージショップが立ち並び、懐かしいアメリカ映画の舞台のようです。

おいしいメキシカン料理がたくさん

メキシカン料理

ニューメキシコ州は、どこの町もおいしいメキシカン料理を楽しむことができます。前菜として出されるチップスもほぼ、どのお店も手作りをしていておいしいです。

しかもボリューム満点なので、すぐにお腹一杯になります。チップスやフライブレッドはおかわり自由なお店が多いので、好きなだけオーダーしてお腹一杯食べましょう!

メキシカン料理の中でも、ブリトーや、タコス、インチラーダは日本でも浸透してきていますが、ブリトーを一度油で揚げた”チミチャンガ”を特におすすめしたいです。

メキシカン料理

外側はサクサクとした触感で、中は肉、豆、野菜がぎっしり詰まっています。さらに、その上にはチーズ、ワカモレ、サワークリームがふんだんにトッピングされています。

メキシカン料理の中でも、トップクラスのボリュームなので、とびっきりお腹が空いている時に食べてみてください!

また、キシカンレストランに行くと、必ず「グリーン・チリとレッド・チリどっちがいいですか」と聞かれます。辛いソースが好きならグリーン・チリ、マイルドな味が好きならばレッド・チリをオーダーしましょう。

1度は行ってほしいホワイト・サンズ国定記念物

ホワイト・サンズ国定記念物

ニュー・メキシコを訪れたら絶対に行ってほしいスポットは、ホワイト・サンズ国定記念物です。写真だと雪山のように見えますが、実は全て石膏を主成分とする砂なのです。

太陽光に反射してキラキラ光る白い砂丘は、別世界のようで、きれいで感動します。砂も細かくサラサラとした感触で、太陽熱を含まないので、裸足で歩く事ができます。

モニュメント内でキャンプをすることもできますし、そりを使って砂丘を滑って遊んでも楽しいですが、シンプルに砂丘を散歩するだけでも楽しめます

砂丘に足跡を付けたり、寝転がってみたり、美しい景色をじっと眺めているだけでも、十分に価値のある体験をしています。

基本情報

  • 名称:White Sands national monument
  • 住所:19955 US-70, Alamogordo, NM 88310(記念物内のビジター・センター)
  • アクセス:アルバカーキから車で約3時間半
  • 入場料:1人5ドル
  • 営業時間:8:00~18:00(季節により異なる)
  • 電話番号:1-575-479-6124

Amtrakと呼ばれる旅客列車に乗ってみよう

Amtrakからの景色

ニュー・メキシコへのアクセス方法として、ぜひ試してほしいのが、”Amtrak”(アムトラック)という旅客列車です。全米を結んでいる古くからの鉄道会社です。

現在は航空会社におされて年々便は少なくなっていますが、ニュー・メキシコ行き(ギャロップ、サンタ・フェ)の便は高い需要があります。

Amtrakは各駅停車なので、正直車で向かった方が早く着くかもしれません。しかもよく運航も遅れるので、「輸送機関」としてはもう時代遅れの感が否めません。

しかし、それでもAmtrakを利用する人が絶えないのは、旅客列車は車や飛行機の様な移動手段として利用しているわけではなく、Amtrakに乗ること自体をレジャーとして考えているからです。

乗客の皆さんは、ゆっくり走る列車に揺られながら、窓に写るアメリカ大陸を横断する様子を楽しんだり、自席で家族やパートナーとコーヒーを飲みながらゆったりと語り合ったりしています。

また、シートもフラットに近い状態まで倒すことができるので、疲れたら仮眠をとることもできます。トイレも売店も設置されているので快適です。

別車両には窓が天井まで解放されたラウンジも設置されていているので、ちょっとした気分転換にもなります。列車そのものは古いのですが、まったりとした旅ができるのが旅客列車の魅力ですね。

基本情報

  • 名称:Amtrak(アムトラック)
  • 料金:124ドル(ロサンゼルス⇒サンタ・フェ) ※区間により異なる
  • 営業時間:24時間
  • 電話番号:866-795-7245
  • 公式サイト:https://www.amtrak.com/home.html

全米でワーストワン?ニュー・メキシコの治安

治安ランキング

ニュー・メキシコの治安は、はっきり言ってしまうと「全米50州の中で一番悪い」です。

主な理由として、州そのものが貧しく、教育や福祉へ十分な働きかけができていないことが挙げられます。教育の機会を逃してしまえば、仕事にもありつけず、貧困に陥る可能性は高くなり、その結果犯罪率も上がります。

中でも、中心都市のアルバカーキは、犯罪率が突出して高いので、夜の一人歩きは厳禁です。ドラック犯罪、殺人、強盗が日常的に発生しているとい言っても過言ではありません。

私もアルバカーキに何度も足を運んでいますが、インフラが整備されている所は比較的安全ですが、そうじゃないところでは全く雰囲気が異なります。

道路も建物も薄汚く、得体のしれない人々が道にたむろしていて、まったくその場所を知らない人でも危険であることを察知できるほどです。

どの州でも言えることではありますが、「人気が少ない通りは歩かないようにすること」という、基本中の基本の心構えを、アルバカーキでは特に肝に銘じておきましょう。

まとめ

ニュー・メキシコ州は、ソルトレイク・シティのあるユタ州、ロッキー山脈のあるコロラド州、グランド・キャニオンのあるアリゾナ州といった、有名どころに囲まれているため素通りされてしまいがちですが、自然から街中まで魅力的なスポットがたくさんある州です。

また他州の大都市と比較すると、そこまで人口密度は高くなく、観光客の数も少ないので、ホテルやモーテルもあまり高くありません。

ニュー・メキシコは文化が入り混じった古き良きアメリカを体感できる場所です。ただ、前述した通り、場所によっては治安が悪いので、夜は家族や友人と連れ立って車で行動するか、夜は外出しないなど、十分に気をつけることが必要です。

美しいホワイト・サンズやフォトジェニックなサンタ・フェは、一度訪れたらまた行きたくなります。ぜひ、ニュー・メキシコへ足を運んでみてください。

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