生活していく上で必要なものは何といってもお金です。タイにも日本と同じようにATMがあり、現金を引き出したり、預けたりすることが可能ですが、日本と少し異なる点もあります。
バンコクのATMは時間帯や場所によっては長い列ができていることもあるので、トラブルなくスムーズに操作できるといいですね。今回はタイで初めてATMの操作をする方へ、操作画面とともにご紹介します。※1バーツ=3.4円
タイのATMにはどんなものがある?
日本で「ATM(現金自動預け払い機)」といえば、現金の引き出しから預け入れ、通帳記入、振り込みまで1台で様々な機能を備えている機械をイメージしますが、こちらの記事(タイのATMを使いこなすには?タイ在住者が感じる利用時の長所と短所とは)にもあるように、タイのATMは機能ごとに機械が分かれている場合もあります。
- ATM:残高照会、現金引き出し
- CDM:現金の預け入れ、現金の送金
- PUM(UPDATE、Passbook Update):通帳記入
最近は日本のように上記の機能が1つになったATMを見かけるようになりました。機械の上部に機能が記載されているので、ここを見て判断しましょう。
例えばこの写真はSCB(サイアムコマーシャル銀行)のATM機です。左側はATM・CDM・UPDATEと記載があるようにすべての機能が搭載されているのに対し、右側はATMのみですね。
タイのATMで残高照会はできる?
残高照会は可能です。SCBのATMを使って、以下の手順でやってみましょう。
手順1)ランプが点滅しているところにカードを挿入します。
手順2)数字4桁のPINナンバーを入力します。
手順3)右下の「日本語」を選択します。日本語がない場合は英語など、自分のわかる言語を選択しましょう。
手順4)「残高照会」を選択します。
手順5)「当座預金口座・ギフトカード」「普通預金口座」「クレジットカード」の選択画面が出てきます。目的に合う項目を選択しましょう。
手順6)残高照会ができました。これ以上取引がない場合は「はい」を選択し、他に用がある場合は「いいえ」を選択します。
カードが出てくるので速やかに取り出しましょう。
タイのATMで現金を引き出したい
続いて、先ほどと同じSCBのATMで現金を引き出してみます。
手順1)「残高照会」の手順1〜3と同じです。
手順2)「引き出し」を選択します。
手順3)「当座預金口座・ギフトカード」「普通預金口座」「クレジットカード」の選択画面が出てきます。目的に合う項目を選択しましょう。
手順4)手元のテンキーで引き出したい金額を入力します。
手順5)今回は1,000バーツ(約3,400円)引き出してみましょう。「1000」と入力します。
手順6)しばらく待つと現金が出てきました。
手順7)取引完了です。明細票が必要な場合は「はい」、不要な場合は「いいえ」を選択します。
カードが出てくるので速やかに取り出しましょう。
タイのATMで現金の預け入れをしたい
次は預け入れをしてみましょう。今回もSCBの機械を使います。機械上部にATM・CDM・UPDATEの記載があったので、全機能搭載タイプです。
手順1)ランプが点滅しているところにカードを挿入します。
手順2)数字4桁のPINナンバーを入力します。
手順3)今回は日本語がないので右下の「ENGLISH LANGUAGE」を選択します。
手順4)右上の「DEPOSIT(預け入れ)」を選択します。
ちなみに「BALANCE INQUIRY(残高照会)」「WITHDRAWAL(引き出し)」「TRANSFER(振り込み)」「BILL PAYMENT(支払い)」です。
手順5)「CURRENT(当座預金)」「SAVINGS(普通預金)」のうち、目的に合う方を選択します。
手順6)手元の蓋が開くので、現金を入れます。今回は1,000バーツ(約3,400円)入れてしばらく待ちます。
手順7)無事に1,000バーツ認識してもらえたので「CONFIRM(確認)」を選択します。追加でお金を預けたい場合は「ADD DEPOSIT(追加預け入れ)」を選択します。
手順8)口座番号と預け入れ合計金額の確認画面です。「CONFIRM(確認)」を選択します。
手順9)取引完了です。カードと明細票が出てくるので速やかに取り出しましょう。
預け入れの際、紙幣にシワがあったりすると機械に認識してもらえず、何度もシワを伸ばしては投入口に入れ直すことになります。預ける紙幣の枚数が多い場合は銀行窓口で預けるのも良いですね。
タイのATMを使用する際の注意事項
以上のように、タイのATMも細部に違いはあるものの基本的に日本のATMと同じように使用できますが、注意事項として下記3点を挙げておきます。
カードの抜き忘れ
タイのATMはカードを抜き忘れた場合、しばらくすると警告音も鳴らずに機械の中に吸い込まれていくので気をつけましょう。
もし吸い込まれてしまった場合、コールセンターに連絡するか、機械のどこかに記載されているATMの識別番号を写真に撮り、吸い込まれた機械と同じ銀行の窓口に行きましょう。日本語対応窓口があればベストですね。
スリ
スリには日本でも気をつけなければいけませんが、海外は犯罪の発生率も高いので、持ち回り品には注意しましょう。
引き出し限度額
日本のATMにも引き出し限度額はありますが、タイの場合は20,000〜30,000バーツ(約68,000〜102,000円)が限度額の場合が多いです。これは銀行によって異なります。あまり多くは引き出せないので注意しましょう。
また、機械の中に1,000バーツ紙幣が不足している場合は500バーツや100バーツ紙幣で出てくるので、財布が分厚くなってしまうこともしばしばです。
まとめ
私はATMを使用する場合は、お金を預けている銀行の支店に設置されている機械を使います。銀行であれば近くに警備員がいるので安全面でも安心できますし、トラブルがあった場合対応が早いためです。
タイはどこにでもATMがあり便利な反面、トラブルが起こりやすい面もあります。いくつか注意しながら上手に使っていきたいですね。
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