シンガポールの隠れた名所とは?おすすめの名所4選

シンガポール 東南アジア

シンガポールは人工的な都市です。アミューズメントパークや動物園も、手の込んだお楽しみスポットです。

時には少し違う顔のシンガポールを、歩いてみませんか?街から離れて、熱帯の自然の中で汗をかきましょう。今回はシンガポールのおすすめの名所をご紹介します。

まずは街に近い場所で手軽に楽しめるサザンリッジ、次に対岸にマレーシアをのぞむ北部の湿地帯スンゲイブロウ、そして東部のウビン島の3ヶ所です。

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シンガポールはガーデンシティ

ガーデンシティ

シンガポールには2種類の緑があります。造られた「ガーデン」と保護された自然です。

シンガポール・チャンギ国際空港から街へと続く道路沿いには、びっしりと街路樹が植えられ、まずは緑でおもてなしです。まさにガーデンシティと、訪れる人を感心させます。

実際、国土の約半分が緑で覆われているそうです。傘のように枝を広げる街路樹のレインツリーも、元からシンガポールにあったものではありません。

成長が早くシンガポールの気候に合うとのことで、外国から持ち込まれ植樹されました。本当に「ガーデン」造りです。

ですが街の中心から少し足をのばせば、いくつもの保護区があり、そこでは「ガーデン」ではない手付かずの自然の中で、珍しい動植物を見ることができます。

シンガポールの自然を楽しむ最初の遠足は、眺めの良い丘歩きからスタートです。

シンガポールの丘陵、サザンリッジ

サザンリッジ

シンガポールには山らしい山はありません。ダムや湖も無く、そのため水が不足して、お隣のマレーシアから水を購入しています。

最高地点は島のほぼ真ん中のブキティマという場所で、標高約163mしかありません。ですから山歩きではなく丘陵散歩というわけです。

丘陵散歩の1番のおすすめがサザンリッジです。南部の海岸に沿った街と街を結ぶ小高い丘が、いくつかの公園や遊歩道でつながれています。

全長は約9キロありますが、きちんと整備されているので気軽に歩けます。今回紹介するコースの所要時間は2時間くらいです。

サザンリッジへの行き方

サザンリッジ

全行程の中で見どころの多い4キロコースをご案内します。週末には小さなお子さんのいるファミリーや、ランナーまでいます。

スタート地点のホート・パークまでは、バスで中心部から約25分です。51番か61番に乗ってアレクサンドラロードで下車します。ユニークな葉っぱの形の歩道橋が目印です。橋を渡るとそのまま遊歩道に続きます。

基本情報

  • 名称:Hort・Park
  • 住所:33 Hyderabad Rd.
  • 電話:6471-5601

基本情報

ヘンダーソン・ウエイブの絶景

ヘンダーソン・ウエイブの絶景

メタル製の遊歩道は、熱帯雨林の中を緩やかにジグザグと登っていきます。側にあるコンドミニアムの高さにだんだん近づき、思いがけない高度に気がつきます。

足元に森がある空中散歩は気分爽快です。下を見るとカボックやベンジャミンと日本では観葉植物としておなじみの樹々が、猛々しい大木としてそこにあります。

遊歩道はテロック・ブランガ・ヒル・パークまで続きます。ここには見晴らし台や清潔なトイレがあります。標識に従って登りの舗装された道をさらに進むと、突然ヘンダーソン・ウエイブが出現します。

ヘンダーソン・ウエイブは、地上36メートルにかかる歩道橋です。波のようにうねる不思議なデザインで、最近のシンガポールの新名所になっています。

そこから見る眺めは片側は海、片側は街をのぞみ、まさに絶景です。海からの涼しい風に汗も引きます。橋は木材を敷き詰めてあり、うねる場所には休憩するスペースもあります。

海の近くには未来的な建築物も見えます。地震国の日本人から見ると、耐震性に不安を覚える斬新なデザインのビルが、シンガポールにはたくさんあります。

日本の建築関係の方は、規制の無い自由さに驚くそうですが、ビルウォッチングもまたシンガポールのお楽しみです。

橋の下には道路を行き交う車が見え、ヘンダーソン・ウエイブではシンガポールの自然と街との近さを感じます。この橋は夜の7時からライトアップされます。

マウント・フェーバーに到着

マウント・フェーバー

さあ、先を急ぎましょう。ここからマウント・フェーバー・ピークまでは舗装道路を歩きます。だんだん人も増えて賑やかになってきます。

マウント・フェーバーには、セントーサ島へのケーブルカーの駅やマーライオン像のある展望公園があり、観光客でいっぱいです。

標高は115メートルで、ここからは目の前のセントーサ島はもちろん、遠くインドネシアの島々まで見渡せます。さすがに世界第2位の港だけあって、大型クレーンが立ち並ぶ様子がフラミンゴの群れのように見えます。ちなみに1位は中国の上海です。

ケーブルカーの駅を通り過ぎたあたりに、林の中の道があります。ここから一気に下り、約15分でMRTのハーバーフロント駅に出ます。

ビボ・シティという大きなショッピングセンターもあります。ここの3階の大きなフードコートはレトロな内装で人気です。

逆コースでハーバーフロントからスタートした場合は、最初こそ登りがきついですが、あとはダラダラと下るだけです。

基本情報

スンゲイブロウ自然公園

スンゲイブロウ自然公園

次にご紹介するスンゲイブロウはシンガポールの最北部にあります。ジョホール海峡に面した湿地帯で、シンガポールではバードウォッチングのメッカです。

もともとバードウォッチングという趣味の発祥はイギリスだそうです。かつての植民地、シンガポールにも愛好者が多いのでしょうか、朝早くからカメラを構えたり双眼鏡を覗いたりする人々がいます。

特に10月から4月にかけては、渡り鳥がやって来る季節です。シベリアからオーストラリアに向かう途中、シンガポールに立ち寄るそうです。

スンゲイブロウへの行き方

スンゲイブロウ自然公園

まずはMRT南北線でクランジ駅まで行きます。このクランジ駅の前にはシンガポールの競馬場、ターフクラブもあります。そこから925番のバスに乗って約15分です。土日と平日では降りる場所が変わるので、バスの中で確認して下さい。

このあたりまで来るとさすがに中心部のガーデンシティとは様子が違い、東南アジアの郊外風になってきます。シンガポールの果てという感じですが、街中からタクシーに乗っても30分くらいなので、本当にコンパクトな都市です。

まずはビジターセンターでルートを確認しましょう。自然保護区なので何が飛び出してくるのか、お楽しみです。

基本情報

  • 名称:Singer Buloh Wetland Reserve
  • 住所:Neo Neo Tiew Crecent
  • 電話:6794-1401
  • 開園:7:00〜19:00 ※無休 無料
  • URL:www.nparks.gov.sg/sbwr

マングローブの散歩コース

マングローブの散歩コース

ルートは3つのコースがあります。ルート1のCoastal Trailは、マングローブの林と海岸の眺めが楽しめる散歩コースです。シンガポールの海岸はほとんど埋め立てられていて、島に住んでいるわりには海を感じることは少ないのです。

時間が無ければルート1だけでも面白いのですが、ルート1の終点付近にウェットランドセンターという建物があります。

そこから奥の池をぐるっとまわるルート2と3は、もっとワイルドな感じです。大トカゲはもちろん、ワニにまで遭遇することもあります。

干潮時には熱帯雨林が根っこまで見られ、その泥の中に、何やらうごめく魚のようなカエルのような生き物がいます。マッドスキッパーというトビハゼの仲間だそうです。

オオトカゲも泥の中だと保護色でわかりにくいのですが、時々道に突然現れてびっくりです。

どのコースも道がきちんと整備され、ところどころに観察小屋があって急な雨でも大丈夫です。

ジョホール・バルが見えます

マングローブの散歩コース

海の向こうにマレーシアの都市ジョホール・バルの高層ビル群が見えます。距離的には近いので通勤している人もいますし、物価の安いジョホールへ週末に遊びに行く人もたくさんいます。

マレーシアとシンガポールの間には橋が1つしかないので、国境越えだけで時間がかかることがあります。第2次世界大戦では日本軍がマレーシアから南下して、この橋の近くから上陸し、シンガポールへ侵攻しました。

海岸沿いにはハイドという丸い形の野鳥観察の小屋があります。Podと名付けられていますが、おしゃれでフォトジェニックです。ヘンダーソンウエイブといい、シンガポールは自然と人工的な建造物をとても上手に融合させています。

未開発が魅力のウビン島

ウビン島

今まで紹介したサザンリッジやスンゲイブロウと違い、最後にご紹介するシンガポール東部の島ウビンは、開発されていないことが売り物です。

実際に他の観光地のような、きちんとした管理はされていません。私が行った時も道に迷ったり、行き止まりで引き返したりしました。

ほとんどの島民は本島に移りましたが、まだマレー系の人々が昔ながらの生活をしている村もあるそうです。

ウビン島への行き方

ウビン島

MRT東西線のタナメラ駅から2番のバスに乗って終点のチャンギビレッジでおります。約20〜30分かかります。ここまでも結構遠いのですが、ここから船で目の前のウビン島へ渡ります。約10分で着きます。

この船ですが12人集まったら出発というアバウトさです。私たちが行った時は朝早すぎてなかなか12人集まらず、気の短い人が足りない人数分(日本円で1人240円)を出して出発させました。

この埠頭からはマレーシアに渡るためのフェリーも出ているので、イミグレーションもあります。

帰りに見たら、船を待つ人で長蛇の列になっていました。何艘かの船のピストン輸送でも、かなり待つだろうと思います。なるべく朝早く行動して下さい。

島内はサイクリングで

ウビン島

船には自転車も積めるので、カブトムシみたいなヘルメットを被った本格的な自転車乗りの欧米人たちもいます。

観光客用には、船着場あたりにレンタサイクルのお店が軒を連ねています。道が悪かったり登り下りがあったりするので、マウンテンバイクがおすすめです。ママチャリを借りて苦労しました。

自転車の種類や新しさによって値段が違いますが、最低で日本円で1日1,000円くらいからです。

早朝の鳥のさえずりの中のサイクリングは気持ちがよく、ペダルも軽やかです。東側のチェクジャワ方面が、道路も良く観光地らしい場所で楽しめます。山越えや西側は未舗装の砂利道もあり、なかなかハードです。

ウビン島の猿とサイチョウ

ウビン島の猿

ウビンの猿はちょっと怖いです。道の真ん中で家族でくつろいでいて、こちらを威嚇してきます。自転車で近くまで行けば逃げるかと思いきや、逆に近づいて来ます。どうもイノシシもいるらしいのですが、幸い見かけませんでした。

サイチョウという大きな嘴を持った鳥も、ウビンで初めてみました。全長は80センチくらいで、嘴の上に角のようなものがあります。昔、この角は象牙のように細工されて、中国への輸出品として珍重されたそうです。

ウビン島ははっきり言ってアウトドア大好きな方向けです。街中と違って蚊の駆除はされていないので、虫除けスプレーは必携です。

まとめ

熱帯雨林やマングローブの自然を楽しむこと。ショッピングやグルメだけではないシンガポールの魅力のひとつです。

今回ご案内した3ヶ所以外にも、たくさんの公園や自然保護区があります。高層ビルの立ち並ぶ中心部から、それほど遠くはないところにあるのです。ぜひ、足を運んでみて下さい。改めてシンガポールの多様性を感じることができます。

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