日本から飛行機で約3時間の台湾。訪れる日本人が年々増えています。
その首都である台北市について、まず何を思い浮かべますか?小龍包、お茶、足裏マッサージ、などでしょうか。確かにこれらは旅行に来れば本場のものを体験できますが、実際に住んでみると、美味しい!楽しい!だけではありません。
特に私たち日本人にとって台北はとても快適で便利、だから非常に住みやすいところです。台北市在住15年の私が知っている5つの魅力をご紹介します。
※1TWD(台湾ドル)=約3.8円
外国人だからといって差別を受ける心配がないこと、日本食が簡単に食べられること、物価が安いことなど、羨ましく思える点がたくさんありました。
日本人にとってとても住みやすそうな場所であることがよくわかります。
台湾で日本人は大切にされる
台湾人には日本好きが多いため、私たち日本人は差別されることもなく非常に親切にしてもらえます。
主な理由は、過去に台湾は日本に統治されており(1895~1945年)、その時代に経済発展の基礎が作られ、生活の質が向上したからです。
数年前に亡くなった私の夫の祖母は、まさにその時代に日本教育を受けて育った人で、「日本人のおかげで台湾の治安や生活が良くなった」といつも言っていました。
地震の体験が深めた絆
また、1999年に台湾で大地震が起きた時にも、多くの日本人が募金や救出活動により台湾に住む人々を支援しました。そのため2011年に日本で大地震が起きた際は、こちらに住む人々が世界最多の義捐金を寄付するなど、恩返しをしてくれました。
それ以降に起きた震災でも同様に、日本と台湾はお互いに助け合い良い関係で結ばれています。だから台湾の人々は昔から今日に至るまで、日本人に対して感謝の気持ちを持ち続けているのですね。
見知らぬ人が助けてくれる
台湾旅行に来た日本人が困っていると、知らない台湾人が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたという話を耳にします。私自身も以前、電車内で自分の席に他人が座っていたのでオロオロしていると、日本語が流暢に話せる方が助けてくれました。
また、「日本人なの?」と立ち話が始まった近所の人に果物をもらったり、日本小姐(日本人女性の意味)の特徴で顔を覚えてもらいやすかったりということもあります。
このように、得したことは多々ありますが、イヤな目にあったことは一度もありません。
台北には日本の食べ物が豊富にある
台北市に住んでいると「日本の食べ物が恋しくてたまらない!」という状況になりません。なぜなら、時間さえあればその日のうちに欲求を満たせるほど簡単に手に入るからです。
至るところで売っている日本食
SOGO、三越、高島屋の日系デパート、もしくはショッピングモールの地下フロアーにあるスーパーが、私たちには非常に心強い味方です。迷ってしまうほど、日本の食べ物が種類豊富に販売されています。
また、日本の物産展が開かれることもあるので、食べたい物や欲しい物はだいたい手に入ります。
普段買い物をする現地のスーパーでさえ、冷凍された納豆、カレーやシチューの素、インスタントラーメンなどを販売しています。
そして、台北市のコンビニの数は「こんなにあってよく営業できるなぁ」と感心するほどたくさんあるのですが、ここでも日本の新製品のお菓子やドリンクをよく見かけます。
日本食レストランも多数
和食店については、デパートやショッピングモールのフードコートやレストラン街にも入っているので、買い物に行ったついでに立ち寄ることができます。
台北市の大通りに面した場所にも、日本から進出したチェーンの寿司屋やラーメン店、ドーナツ店などをよく見かけます。
和食は火も油も使わずにできる料理ということで現地の職人さんにも人気があり、台湾人が開いたレストランも多数あります。台北市はまさに日本食天国です。
台北では食に困らず、食べ残しを無駄にすることもない
台湾にはキッチンのない家や共働きの家庭が多いので、朝から晩まで外食産業が盛んです。
特に、学校や駅の周りには食事ができる店が多くありますが、屋台で麺類、ご飯物、餃子、揚げ物などを手軽にテイクアウトすることもできます。テイクアウトは北京語で「我要外帶」(ウォー・ヤオ・ワイ・ダイ)と言います。
安く抑えようと思えば、1食100TWD(約380円)でお腹いっぱい食べることも可能です。
ちなみに日本では、女性1人ではお店に入りにくいと思うことがありますが、こちらでは誰もそんなことを気にしていないので、堂々と入りたいお店に入れます。
自由に持ち帰り可能
もう一つ便利なことに、台湾では店内で食べ残したものを持ち帰ることができます。高級ホテルでも同様です。そのため、食べ物をムダにすることも、もったいないからと無理して食べる必要もありません。
さらに「残ったら持ち帰ればいいよね」と思えるので、どのくらいの量をオーダーしてよいかを悩む必要がなくなる上に、私の場合は家事の手抜き目的でわざと多くオーダーし、翌日食卓に再登場させることすらあります。
食べ残しを持ち帰る際には、「我要打包」(ウォー・ヤオ・ダー・バオ)と言いましょう。
台北には運動する場所がたくさんある
台北市は都会であるものの、運動を充分に楽しめる場所が多く存在します。
車を気にせずにサイクリングを楽しみたい場合は、松山空港近くを流れる基隆河(ジー・ロン・ハー)や、台北市と隣の新北市(シン・ベイ・ス)の間を流れる淡水河(ダン・スェイ・ハー)に沿ったサイクリングコースがおすすめです。
そのほか、小さい公園でもバスケット、バドミントン、スネークボードを楽しめるスペースがあるところや、サッカーや野球の試合ができるほど大きい公園もあります。
ジムよりお得なスポーツセンターも
室内でマシンを使ったり、プールで泳いだりしたい場合には、台北市立の運動中心(ユン・ドン・ヂョン・シン)と呼ばれるスポーツセンターがおすすめです。台北市には合計12箇所、各区域に1箇所あります。
こちらは会員になる必要はなく、ジム1時間50TWD(約190円)、プール1回110TWD(約420円)と会員制のジムよりも安いです(2018年2月現在)。ダンスやヨガなどのグループレッスンもあります。
台北には幼稚園や保育園、託児所が多い
日本では待機児童がたくさんいますが、台北市においては幼稚園や保育園、託児所の数が充分にあるので、料金さえ払えば入れてもらえます。私立の保育園や幼稚園は公立に比べて高いため、公立に応募者が殺到し抽選が行われます。
また、小学校の授業がお昼で終わる日がありますが、託児所にお願いしておけば、先生が親の代わりに学校まで子供を迎えに行ってくれます。そして、託児所で昼食、お昼寝、宿題の面倒を見てくれるので、お母さんたちは夜まで安心して働くことができるのです。
台北での1カ月の生活費はどれくらい?
たくさんの魅力がある台北。そんな台北で暮らすにはいくらぐらいの費用がかかるのでしょうか。台北での1カ月の生活費をシミュレーションしてみましょう。
- 家賃:10,000元(約34,000円)
土地の値段が高騰する台北では家賃が上昇傾向。ルームシェアすればこれより安く借りられる可能性があります。
- 食費:6,000元(約20,000円)
すでにご紹介した通り、キッチンのない部屋も多い台湾。3食外食でも、地元の人と同じものを食べれば安く抑えられます。
- 電気代:1,000元(約3,400円)
お湯を沸かすのにも、エアコンを使うのにも、電気が必要です。
- 携帯代:1,000元(約3,400円)
プリペイド携帯にするともっと安く抑えられます。
- 交際費:2,000元(約6,800円)
友人や同僚とカフェやバーなどに行けば、それなりに費用がかかります。
台北での1カ月の生活費合計:20,000元(約68,000円)
ただし、これは最低限の金額です。詳しくは以下の記事をどうぞ(円換算額は抜粋)。
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まとめ~たくさんの魅力があるから飽きない
日本人の私が台北市に住み始めてから分かったことや、旅行で訪れるだけではなかなか気付かない5つの魅力をご紹介しました。もちろん、これ以外にも台北市の良いところはたくさんあります。だから、長年住んでいても飽きません。
まだ台北市を訪れたことがない方はもちろんのこと、来たことがある方でも、季節によって街の雰囲気が異なるので、もう一度足を運んでみてはいかがでしょうか?毎回違う魅力に気付かされますよ。
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