南ドイツに位置するミュンヘンは南アルプスが近く、寒さの厳しい気候です。ドイツは日本と異なり、南に行くほど寒くなります。「ドイツといっても南の方だから温かいでしょ?」なんて軽装していくと後悔することになりかねません。
特にドイツでは日本人の「ファッションは我慢」が通じない程寒いときもありますので、観光や留学では気候を知っておくことが必要不可欠ですよ!
今回は、ミュンヘンに行くときに役立つ通年通しての気候や観光のおすすめシーズン、おすすめの服装をご紹介します。
1年を通したミュンヘンの気候
ミュンヘンは、北緯48度、日本の稚内より北に位置しています。したがって、東京よりも夏は涼しく、冬は寒くなります。季節別の平均気温は、春が9.6℃、夏は17.1℃、秋が10.2℃、冬が2.3℃です。
春や秋は気温が低い日も多く、日本人にとっては肌寒いと感じるほどです。特に冬は、摂氏マイナスとなることも多く、太陽が出ることも少ないです。しかし、近年は夏に熱中症が出るほど暑い日もあります。
また、春や夏でも天気が変わればグッと気温も変わりますので、天候に合わせた服装をすることが必要です。
ミュンヘンの春の気温と服装
長く厳しい冬の終わりは、新鮮な空気と太陽の光が大好きなドイツ人が待ち望んでいます。4月はまだまだ肌寒い日も多いですが、5月頃になると、過ごしやすい季節になってきます。この時期、多くのドイツ人は嬉々として外に出かけていきます。
公園やレストランのテラス席で太陽の光を楽しむ人もたくさんいます。しかし、ドイツの春は日本以上に1日の温度差が大きくなります。朝は寒く、昼には強い日差しが降り注ぎ、夜はまた寒く……ということもしばしば。
4月5月の日中の平均気温は18℃
4月・5月でも夜間平均気温は5℃、日中平均気温は18℃と、かなり気温差があります。この季節は調節しやすい服装にするのがおすすめです。
出かけるときに寒くても脱ぎやすいように、または暑くても羽織れるように、脱ぎ着のしやすい洋服にすると、ある程度調整が効きます。私はカーディガンなど羽織るものなどを常に持ち歩いていました!
ドイツ国内ではあまり身に着けている人はいませんが、ストールなどもあると便利です。また、日本以上に天気によって気温が変化しやすいため、事前に天気予報と気温を調べておくとよいでしょう。
特に春先は天気が変わりやすいので「今日は晴れているから大丈夫」という安易に予測せず、天気予報はしっかり確認しましょう!
ミュンヘンの夏の気温と服装
ミュンヘンの夏は、日本に比べて過ごしやすく、観光客も最も多くなります。観光客だけでなく、ミュンヘン市民もこの時期には公園や湖によく出かけていきます。若い人たちなどは、公園の芝生で水着になって日差しを楽しんでいることも多いです。
基本的に28℃にならないくらいと過ごしやすいですが、近年では35℃まで気温が上がる日も出てきました。空気が乾燥しているため、体感温度では日本ほど不快感を感じません。しかし、エアコンを設置している施設は少ないので注意しましょう。
トラムやバスなどの交通機関は蒸し風呂状態のこともあります。この時期の服装は、軽装に薄手の羽織るものを用意しておくと便利です。なぜなら、夏も春と同じく、日があるときとないときとの気温差が激しいため。
日中はカラッと晴れて日差しが強いことも多いドイツですから、薄着で出発する観光客は非常に多いです。しかし、やはり突然の雨や日が落ちた後は冷えます。
夏の日中の平均気温は25℃前後
夏の日中平均気温は25℃前後、夜間平均気温は10℃前後と、気温差があるので羽織るものは用意しておきましょう。日差しが強く、石畳によって光が反射するため、サングラスや日焼け止めなどの、紫外線対策もしっかり行いましょう。
サングラスはお土産屋さんや眼鏡屋さんで購入できます。また、ドイツには日傘の文化がありません。
基本的に混雑する観光地で集団で使用すると、(日本人女性の傘の高さがちょうど彼らの目線の高さで)危険ですので、紫外線過敏などやむを得ない場合以外、紫外線対策はサングラスと日焼け止めで行いましょう。
ミュンヘン秋の気温と服装
ミュンヘンの秋といえば世界最大規模のビール祭り、オクトーバーフェストです。9月中旬から10月初めに開催され、国内外から毎年約600万人の人々が会場を訪れます。開催時期は秋ですが、この頃のミュンヘンはすでに肌寒くなっています。
日本なら真冬のような気温になることもしばしばあり、私はダウンコートでオクトーバーフェストに行きました。春と同じく、秋も日中と朝夕では気温差が大きくなります。
秋の日中の平均気温は15~20℃
秋の日中平均気温は15~20℃、夜間平均気温は5~10℃です。
出かけるときの気温に惑わされず、厚手の上着を持って出かけましょう。「せっかくのオクトーバーフェストだから、バイエルンの民族衣装・ディアンドルを着たい!」という方も多いでしょう。
女性用のディアンドル、男性用のレーダーホーゼンも中心街に50~150ユーロ程度で売っています。せっかくのお祭りなので、衣装を買って楽しむのもおすすめです。
しかし、防寒性がかなり低いため、必ず暖かいインナーを着て、上着をご用意ください。
ミュンヘンの冬の気温と服装
ドイツの冬はとても長く、非常に厳しいものです。特にミュンヘンは南アルプスが近く、非常に厳しい寒さの年もあります。太陽が厚い雲に覆われて、「1週間ずっと薄暗い」なんてことも珍しくありません。
冬の日中の平均気温は0℃
雪も多く降り、気温は日常的にマイナスを下回ります。冬の日中平均気温は0℃、夜間平均気温は-5℃です。この時期のドイツ人たちの楽しみといえば、クリスマスマーケットです。
11月下旬からクリスマスにかけて各地で屋台が出され、ホットワインや郷土料理が振舞われます。市街観光やクリスマスマーケットなど外の移動が多いときは、特にしっかり防寒しましょう。
私は12月〜2月あたりは常に保温性の高いインナーと靴下を2枚重ね、薄手のダウンコートの上からコートを着たりしていました!ヨーロッパにホッカイロは売っていないので、用意してくるのもおすすめです。
しかし、レストランなど屋内はセントラルヒーティングシステムにより非常に暖かいので、脱ぎ着できるコートや防寒着を用意した方が良いですよ。
ベストシーズンは春と夏!
ミュンヘンだけでなく、ドイツのベストシーズンは、春と夏と言われています。その理由は、日が長く太陽の下で素晴らしい景色を楽しめるから。私は春にゆっくり公園を散歩したり、夏に太陽の下でビールを頂くのが大好きです!
とはいえ、秋にはオクトーバーフェストが開かれ、冬はドイツ中でクリスマスマーケットが楽しめます。
オクトーバーフェストで普段強面のドイツの方々がかわいい民族衣装を着てはしゃいでいるのを眺めたり、クリスマスマーケットでホットワインを楽しんだり、それぞれに楽しみが存在します。
観光に向くシーズンは、旅行の目的や好みによって変わります。とにかくいろんな場所を観光したいなら、天候の良い夏がおすすめです。ゆっくり人混みを避けて観光したい人は、観光客が溢れる8月を避けると良いですよ。
ドイツでは「お客さまは神様ではない」ため、ホテルやレストランなど、混んでいると相手にしてもらえないこともあります。(そういう時は嫌な顔をされようが何度も呼びかける必要があります。頑張りましょう…。)
まとめ
ミュンヘン観光のおすすめシーズンは、実を言うと1年中です。
観光に適した夏はもちろん、春の活気を取り戻す時期や秋のオクトーバーフェスト、冬のクリスマスマーケットや2月に行われるカーニバルと、ミュンヘンの1年余すところなく楽しんでいただきたいです。
ぜひ、季節に合った服装でミュンヘンを楽しんでくださいね。ちなみに、ドイツでは若い女性でもラフな格好の人が多いため、あまり気合を入れすぎると浮いてしまったりスリに目をつけられてしまったりしてしまいます。
特に高いヒールなどは言語道断!石畳の道ばかりのヨーロッパではすぐ疲れてしまいますので、歩きやすい服と靴をご用意ください!
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