住んで驚きのアイルランド・5つのルールとは?在住日本人が解説

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ヨーロッパ諸国の中でも小さく、北アイルランドを入れたアイルランド島全体でも北海道くらいしかないアイルランド。

他の国に比べてまだまだ情報も少ないため、こちらに住んでみて初めて知ったことも多くあります。その中でも、日常生活に関わるこの国独特の「アイルランド・ルール」をご紹介いたします。

リーガルなものとそうでないものも含め、日本人の私達にとっては意外なものばかりです。

アイルランド人は信号を守らない

交通

アイルランドに来て一番最初に驚いたことは、歩行者が信号を守らないことです。車だけでなくバスや自転車の往来も激しいダブリン市内。

にも関わらず、みんな合間をぬって自由に横断します。車両は信号を守りますが、基本的に歩行者は、信号よりも車の往来を見て、渡れるときに渡っている感じです。

運転している方もわかっているので、すごいスピードで横断歩道を突っ切る車はほとんどいません。

来たばかりのころは見慣れない光景に、いつ渡っていいのかもわからず、ただただ青信号になるのを待っていました(本当はそれが普通ですが。笑)。

今では他の国に行ったときにまで、その癖が出てしまうようになりました。

しかし、これは決していいことではありませんので、アイルランド以外ではおすすめしません。安全第一で過ごしましょう。

アイルランドはお酒購入に時間と年齢制限アリ

ビール

アルコール類は、日本ではコンビニで24時間購入できできますが、アイルランドでは販売時間が決められており、その時間以外は販売してもらえません。

ちなみに月〜土曜日が10:30〜22:00、日曜日が12:30〜22:00です。

私はこのことを知らずに日曜日の午前中に買い出しに行き、12:30になるまで待たされました。

野外フェスやお祭りのときの露店も同様で、時間になるまでアルコール販売ブースだけが閉まっています。販売開始と同時にすごい勢いでみんな呑み始めることにもびっくり!さすがアイルランドです。

そして、18歳からお酒が呑めるのに、なぜか購入は25歳以上でないとできません。大体の場所でID(身分証明書)の提示を求められますので、IDは常に携帯しておきましょう

私の友人が年齢を聞かれ、自信満々に「22歳です!」と言って当然ながら販売を断られ、驚愕していました。20歳以上ではなく25歳なのでお間違えのないように

アイルランドのパブやレストランも室内は全禁煙

パブの人たち

飲食店だけでなく、公共施設の室内は基本全て禁煙です。たまに喫煙ルームがある商業施設もありますが、ほとんどの人は外で吸っています。

なのでお店の入口前には喫煙者がたむろしていることも多いですし、シティセンター界隈の吸殻の多さにはびっくりします。

そして、どんなに寒くてもパブやレストランのテラス席が人気なのは、喫煙できるからという理由もあると思います。

屋外はぎゅうぎゅう詰めなのに室内はスカスカということもよくあります。喫煙されない方が飲食店を探される際は、外観だけで混雑具合を判断せずに、中に入って確認すると案外入れたりします。

また、アイルランドはタバコがとても高価なので、喫煙する方は空港の免税店で爆買いしてお持ちくださることをおすすめします。

アイルランドではバスがバス停で止まらない

そうなんです、バス停だからといってバスは止まってくれないのです。

アイルランド国民の公共交通手段として一番メジャーなのがバスです。首都ダブリンとその周辺だけでも数えきれないくらいのルートがあり、市内全域はほぼバスで行くことができます。

運行状況やバス停の場所、乗り換え案内などもアプリやGoogleマップを使えば調べられます。

しかし、問題は黙ってバス停に立っていてもバスが止まってくれないことです。

自分が乗りたいバスがやって来たら、ヒッチハイクのように片手を上げて運転手さんに合図してあげてください。そうしないと降車する人が車内にいなければ、素通りされてしまいます。

他にも同じバスを待っている人がいるときはいいのですが、スマホをいじっている間にバスが通り過ぎてしまった…、なんてことが私もありましたので、注意しましょう。

時間通りに来るとは限らないということも心得ておいて下さい

いつでもどこでも使える便利な「Sorry」

日本では「すみません」「ごめんなさい」を色々な場面で使いますが、英語の「I’m sorry」「Sorry」は謝罪の言葉なので頻繁には使わない、と昔習ったような気がします。

実際「ちょっといいですか」「失礼します」と言った意味での「すみません」は「Excuse me」が一般的ですよね。

ですが、正直地元の人から「Excuse me」と言われたことは一度もありません。彼らはすべて「Sorry」です。人にものを尋ねるときも、ぶつかりそうになったときも、何かお願いしたいときも文頭は「Sorry」でOK。

このほか「失礼っ!」「ちょっといい?」のようなニュアンスでも使えます。もちろん深い謝罪の意味はないので笑顔で使いましょう。

反射的に言うことが多い言葉なので「Excuse me」より使いやすいと思っています。しかしアイルランドを出ると「Excuse me」の方をよく耳にするので、違う国では気をつけています

まとめ

ここではとりあげませんでしたが、他にも細かいことや、ある地方都市だけの独自文化など、住んでみないとわからないことがたくさんあります。

公用語はアイルランド語(ゲール語)と英語ですが、地方により言葉の訛りも全然違いますしね。

アイルランド暮らしは最初は戸惑うことも多く、それがストレスになったりもしました。でも、ありがたいことにいろんな人が助けてくれました。

いつしかこの国のやり方が自分の中で日常になったとき、「住人になってきたんだな」と実感できました。

親切で暖かい方が多いアイルランドですので、困ったときには勇気を出して近くの人に尋ねてみてください。

きっと力になってくれますよ!

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記事を書いた人

英語が大の苦手で自分が海外に住む日がくるとは思ってもみなかった学生時代。十数年の社会人生活を経て、人生も半ばに差し掛かった今、吸い寄せられるように海を渡りました。ただ今アイルランドのダブリンでゼロから英語を勉強してます。
音楽・映画・舞台などのエンタメ狂であるとともに大のNature Loverでもある、好奇心でできた熟女です。

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