海外での生活は、思うようにいかなかったり、ちょっとした手続きで時間をとられたり……。戸惑うことやストレスが付きものです。毎日の住まいは、快適で居心地の良い場所でありたいものですね。
チェンマイで2度の引っ越しの末見つけた今のわたしの家は、ロケーションよし、住み心地よしで、家族みんな満足です。
タイは暑い国です。日本とは家の造りが違っていますし、探し方のポイントも異なりますが、タイならではのステキな家を見つけることができますよ。タイのチェンマイで家を選ぶときの注意点もあわせてご紹介したいと思います。※1バーツ=3,44円(四捨五入3円)で計算しています
チェンマイでの生活スタイルに合わせた立地
私には学校に通う2人の子供がいます。タイではほとんどの子供たちが保護者に送り迎えをしてもらいます。そこで、毎朝のラッシュアワーに車で出かけていかなければいけません。タイ中の子供たちが一斉に登校し始めるのですから、ひどい渋滞です。
前に住んでいた家からは車で30分かけて送っていました。往復1時間以上かかるので、下校時のお迎えも合わせると結構な時間を費やすことになります。現在の家からは、車で2分!歩いても10分もかかりません。
車で渋滞にハマっていた頃は、子供も親もイライラ。今は本当に楽な気分で登下校しています。
買い物が便利なところも立地の良さの1つ。スーパーや市場も近くにあって、大通りに出なくてもバイクで簡単に出かけられます。
近所のクイッティアオ屋さんも家族のお気に入りのお店。クイッティアオとは、米麺の汁そばのようなもの。あっさりしたスープの「ナムサイ」豚肉入りをいつも頼みます。
歩いてお昼ご飯を食べに行き、バイクのアイスクリーム屋さんが通りかかると、ココナッツの特製アイスを10バーツ(約30円)で買って、食べながら帰ります。
静かで落ち着いたチェンマイの環境
大通りから小道を入って車で数分のところにある、10件ほどの住宅が集まったところに我が家はあります。
となりには、「マングローブの林」と勝手に呼んでいる広い茂みがあり、グリーンやブルーのきれいな色の鳥たちが住んでいて、かわいい鳴き声が聞こえてきます。
1日に2本程度の列車が通る音が遠くから聞こえてくるくらいで、自然豊かな静かな場所です。
夕方になると、東南アジアに生息する「トッケイ」という名前のオオヤモリが「トトトト、トッケー」と鳴きはじめます。きっとお隣の家の屋根裏で鳴いているのでしょう。夜には、たまにホタルがふわふわと舞うのを見かけます。
庭にあるパパイアの木が実をつけたら、ソムタム(タイ風パパイヤサラダ)作りに挑戦です。南国のフルーツの木が庭にあると、得した気分になります。
チェンマイの家はコンクリート造りの間取り
タイの家はほとんどがコンクリート造りのタイル張り。はだしで歩くとひんやり気持ちいいです。我が家は3ベッドルーム、3シャワールーム付き。リビングも広くて、エアコン無しでも過ごせます。
玄関は両開きになっていて大きく開けることができます。日本と違って、戸を開けたらすぐリビングのフロアーになっています。
タイ人は家であまり料理をしないので、キッチンのない家があるのですが、この家は外国人によく貸し出しているので、キッチンが付いていました。
日本のようにはシステム化されていません。なぜかシンクが2箇所あったり、換気扇がなかったりと、広いわりには使い勝手もいまいちです。でも、特に困ることはありません。
タイならではの家の設備
ガスタンクは自分で交換
うちのキッチンはIHではないので、ガスコンロをつかいます。ガスタンクにホースで繋いだものです。タンク1つ350バーツ(約1,050円)ほどで、3~4ヶ月持ちます。
調理中にガスが切れた!なんてこともありです。うちは予備のタンクも置いていて、ガスが切れたらタンクを交換し、ガス屋さんに買いに行きます。
ガス屋さんに電話で配達も頼めますが、家の位置を電話で伝えるのは困難です。
貯水タンク
外には大きな水のタンクが置いてあります。2,000リットルくらいのものです。ここに常に水が蓄えられ、そこからポンプで室内に水を送っています。水の供給が安定していないため、蓄えておくのだそうです。
家具付きの部屋
ベッド2台、エアコン4台、クローゼット、冷蔵庫、ソファー、本棚は大家さんの備え付けです。
チェンマイのタイル張りのトイレは掃除が楽
シャワールームにトイレがあるので、もちろんタイル張り。便器にはジェット式のホースが付いています。タイ人は何の目的で使用するのでしょう?
わたしは、このホースの水の勢いで、便器と床をまるごとザーッと洗い流します。その後モップで拭き上げたら、とっても気持ちよくきれいになります。なんて掃除が楽なのでしょう!
ちなみにシャワールームに常備している黒い大きなポリタンク。中には水が貯めてあります。停電したらポンプも止まって水が出なくなります。緊急時の水の確保は、これがタイのスタイルです。
チェンマイでも泥棒にはご用心
我が家には窓に鉄格子がついています。防犯対策としてですが、見た目の良いデザインにしてあります。家によっては、カラフルな色で可愛いデザインの鉄格子もあるんです。
でも、鉄格子があると言っても全く安心できるわけありません。わたしの友人も、ガードマン常駐の団地で鉄格子付きの家でしたが、深夜に泥棒に入られ、タブレットや現金を盗まれてしまいました。
わたしたちは外国人。やはり特に気を配る必要があります。最初から防犯カメラを取り付けた我が家は、いまのところ被害はありません。
チェンマイでの家さがしのポイント
うちは平屋ですが、広さのおかげか比較的涼しいです。タイの暑い気候の中で、やはり涼しい家を選ぶのは大切なポイント。平屋なら広いほうが良いです。2階建てだと1階は涼しいです。
西陽の当たり具合も要確認です!コンドミニアムなどのマンションタイプが好きな方は、部屋の方角をチェックしましょう。タイでは、日当たりの良い南向きの家はNG。暑くないかどうかが優先事項です!
我が家は3ベッドルーム、3シャワールーム、キッチン、リビング付きで15,000バーツ(約45,000円)と、相場ではありますが、探せばもっと安くて新しい家もあります。
1年契約をすると家賃を安くしてくれる大家さんもおられます。交渉してみるのも手です。
チェンマイの家は生活スタイルに合わせて
各家庭で生活スタイルは異なります。自分にあった家探しには、努力と時間をかけましょう。大抵の家は家具が付いているので、色々揃えなくても生活ができます。最初の家では身軽な生活にしておいて、引っ越しすることを前提にしておくと良いです。
わたしはまず、1ヶ月単位で借りられるコンドミニアムに入りました。生活していくうちに、よく行く店、道路の混み具合などが分かってきます。そうしてじっくり探して、家族全員納得の家を見つけることができました。
タイの家はタイの気候に合った造りです。日本と勝手が違うなあと感じるかもしれませんが、思ったより住みやすく快適ですよ。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
あわせて読みたい