海外移住を考える上で一番気になるのは1カ月の生活費ではないでしょうか?留学でも移住でもその国のおおまかな生活費を把握できると、ある程度の予算を立てることができます。
ブルガリアは他のヨーロッパと比較するとかなり支出をおさえた生活をすることができます。とはいえ、イメージだけでなくブルガリアで生活するうえで実際に必要な費用を把握して収入に見合った生活費の予算立てが大切になります。
ブルガリアは他のヨーロッパの国々とちがいインターネットで検索してもなかなか最新の情報が出てきません。
そこで今回は実際にブルガリアに在住している私たちがブルガリアの1カ月の生活費を公開します(ブルガリアの単位はレヴァです。1レヴァ70円で計算しています)。
ブルガリアの食費
ブルガリアと日本の生活費を比較したときに、もっとも大きく差がでるのは食費です。ブルガリアは野菜や果物がとても安く、日本のように小分け包装されたようなものではなくキロ単位で買い物ができます。
そのため食事も肉中心の生活から野菜中心の生活に切り替えることができ健康的です。ブルガリアで食材の買い出しに行くなら、市場かスーパーマーケットになります。
値段はどちらも似たようなものですが、市場ではほとんどがブルガリア産のため鮮度が高いです。ただし買い物をするときはすべてブルガリア語ですのでハードルはやや高めかもしれません。
スーパーマーケットとしては有名どころでいうと
- ドイツ系資本のカウフランド(Кауфланд)
- リードル(Лидл)
- オーストリア系資本のビラ(Билла)、
- ブルガリア系資本のCBA
などがあります。
以前は日本でも有名なフランス系資本のカルフールもありましたが、残念ながら2016年に撤退しました。
CBAでの食料品の価格をご紹介します。
- りんご 1キロ 1.99レヴァ(約139円):りんご1キロといえば日本のスーパーでよくみかける小分け包装よりも多めです!安い!
- バナナ 1キロ 1.99レヴァ(約139円):日本のスーパーでおなじみのバナナはおおよそ500グラム程度で販売されているのではないでしょうか、やっぱり安い!
- 牛乳 1リットル 1.99レヴァ(約139円):牛乳は日本とあまり差がないようですね。
- 鶏肉(もも) 1キロ 3.99レヴァ(約279円):日本では500グラム程度にされたモモ1枚ほどで販売されていることを考えると、だんぜん安いですよね。:
- 米 500グラム 1.35レヴァ(約94円):日本では5キロや10キロの米袋が多いです、5キロ購入しても1,000円程度!
- ビール 2リットル 1.89レヴァ(約132円):日本よりも圧倒的な安さといえませんか?!
私たちは夫婦二人暮らしですが、食費は1週間で70レヴァ(約4,900円)、1カ月で300レヴァ(約21,000円)ほどで生活できます。食費に関してはほとんどストレスもなく生活できます。
また最近ではBIOと書かれたオーガニック専門のお店も増えてきています。健康や食の安全を気にするブルガリア人はそうした専門店で食料品を購入しています。
ブルガリアの日用品と洋服代
ブルガリアは欧州連合(EU)の加盟国ですので加盟国内の関税は無税です。そのためイタリアやフランスをはじめ、多くのヨーロッパ資本のお店がブルガリアに進出しています。
日用品に関してはデーエム(dm)というドイツ資本のお店があり、シャンプーや洗剤などの日用品はすべてここで購入することができます。シャンプーについてはダヴやニベアなど日本でもおなじみの商品が手に入ります。
dmでの日用品の価格をご紹介します。
- 台所用洗剤 0.7リットル 0.75レヴァ(約52円):日本の食器用洗剤はコンパクトサイズで250ミリリットル程度、約3倍程度の洗剤が日本のおよそ半値以下近くです。
- 洗濯洗剤 3.9リットル 11.89レヴァ(約832円):洗濯用洗剤は日本ではファミリータイプの約1リットルのものをよく使用されると思います。その約4倍のものが1,000円を切る価格です。
- 柔軟剤 2リットル 6.77レヴァ(約473円):柔軟剤は600ミリリットル程度のコンパクトボトルが日本では主流のようで200円前後でしょうか。リットル買いというケタちがいなので想像しにくいかもしれませんね。それも日本より安いのが一般的です。
- シャンプー 0.4リットル 4.39レヴァ(約307円):日本のポンプタイプのシャンプーで500ミリリットル前後、これも半値に近いですね。
- トイレットペーパー 8ロール 3.49レヴァ(約244円):日本の8ロールパックと比べると、これまた半値前後になります。
洋服に関しては日本でも有名なH&MやZARAなどのファストファッションのお店がブルガリアの各都市にあります。値段も日本と同じかやや安めなので季節ごとに購入することができます。
またブルガリアにはたくさんの古着屋があります。古着の多くは西ヨーロッパから送られてきたもので、探せばバーバリーやD&GやHUGO BOSSなどの古着を格安の値段でゲットできる場合もあります。新品にこだわらない人には古着屋はおすすめです。
洋服などは個人差もありますが、私たち夫婦の場合日用品と洋服代は月200レヴァ(約1,4000円)ほどでたりています。
ブルガリアの交通費
ブルガリアでの主な交通手段はバスかトロリーバスかタクシーです。首都のソフィアの場合は地下鉄と路面電車も走っています。電車も走っていますが電車はおもに地方へ出かけるときに利用します。
バス代は地域によって多少の差はありますが、1回の乗車が1レヴァ(約70円)です。ブルガリアは日本とちがい距離に関係なく1回の乗車につき1レヴァを支払うシステムです。
公共の乗り物以外での交通手段は自動車か自転車です。自転車は最近では自転車専用レーンも増えましたが、盗難はかなりひんぱんに発生していますので駐輪の際には注意が必要です。
自動車に関してはブルガリアは他のヨーロッパと同じように右側通行で車の運転もかなりあらいので、運転には細心の注意が必要です。私たち夫婦は車は持っていませんが、バスなどもあまり利用しないため、毎月の交通費は10レヴァ(約700円)です。
ブルガリアの通信費
ブルガリアの通信費は日本よりも比較的安く、かなりサクサクとストレスなくインターネットができます。日本のような高速回線はありませんが、日本に比べて加入者が少ないため回線が混雑することはほとんどありません。
ブルガリアには
- A1(アーエドノー)
- Telenor(テレノール)
- VIVA COM(ビバコム)
の3つの通信会社がありどの会社でもインターネットや携帯電話の申し込みができます。
通信料金についてはどの会社もほとんど変わりなく、自分の好みで選択することになります。インターネットは2年の契約で毎月10レヴァ(約700円)、携帯電話は2年の契約で毎月20レヴァ(約1,400円)です。
テレビに関してはアンテナを持っていれば無料で視聴することはできますが、6つのチャンネルのみ視聴ができます。
それ以上のチャンネルを視聴したい場合、もしくは英語や他の外国語のチャンネルを視聴したい場合は先ほどの通信会社で申し込みをすれば毎月10レヴァ(約700円)で40以上のチャンネルを視聴できます。
私たち夫婦の通信費は毎月50レヴァ(約3,500円)です。
ブルガリアの家賃
ソフィアなどに大都市に住むブルガリア人の多くはマンションやアパートに住んでいます。最近ではどの都市でも建設ラッシュが進んでおり、新しいマンションが次々に建設されています。
ブルガリアでは不動産会社を通して部屋を借りる方法と個人的に部屋を貸し借りする2つの方法があります。また、日本のような契約期間は存在しませんので、好きなときに退去できます。
ソフィアなどの大都市での家賃は2DKの間取りで平均で500レヴァ(約35,000円)です。
ブルガリアでの光熱費
ブルガリアは水道と電気はありますが、ガスは基本ありません。そのためシャワーを浴びるときや料理を作るときも基本的に電気を使います。
ブルガリアのマンションには各家庭に温水器があり、それを使ってお湯を温めます。そのためお湯を使い切ってしまった場合は、再度お湯が温まるまで待たなければなりません。
どうしてもガスを使いたい場合はガススタンドへ行き、10リットルサイズのガスボンベとガスを購入しなければなりません。
私たち夫婦の場合水道と電気の毎月の使用量は50レヴァ(約3,500円)です。
ブルガリアの健康保険
ブルガリアには外国人のための保険があり、1年で160レヴァ(約11,200円)です。この保険があれば、急な入院や病気にかかっても保険適用内なら使用することができます。
ブルガリアの交際費
ブルガリア人は休日をハイキングやキャンプをして過ごします。理由としてブルガリアには山や湖や海などの自然に囲まれており、そこでのんびり過ごすというライフスタイルが定着しているからです。
またブルガリアにはたくさんの小さなレストランがあり、仕事の後にはそうしたレストランで仲間とお酒とさかなをつまみながら過ごすブルガリア人もいます。スローライフを楽しみたい人にはブルガリアはおすすめです。
私たち夫婦は毎月100レヴァ(約7,000円)を交際費に充てています。
私たちの夫婦の毎月の出費は700レヴァ(約49,000円)以下で生活しています。ブルガリアは他のヨーロッパ諸国に比べれば決して裕福な国とはいえませんが、新鮮な野菜と果物にあふれた、お金にとらわれない自由な暮らしをすることができます。
そして、ブルガリアにはヨーロッパ系のお店もかなり進出していますので、必要なものなど不自由なく購入したり利用することができるので生活水準を落とすことなく過ごすことができます。
ぜひブルガリアに来られて実際にこの快適さを味わっていただきたいですね。
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