カンボジアと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。地雷?貧困?世界遺産のアンコールワット?
私自身、最初はそんなイメージしか持っていませんでしたが、カンボジアに移り住んで7年になります。
高校時代からぼんやりと海外移住を夢見ていたものの、まさかカンボジアに住むことになるとは思っていませんでした。
カンボジアに興味を持った最初のきっかけから、移住して仕事をするに至った過程をお話ししていきます。
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カンボジアに興味を持ったきっかけはニュージーランドでの出会い
最初にカンボジアを知るきっかけとなったのは、高校時代の交換留学でした。留学先はニュージーランドで、現地の高校に1年間通っていました。
「どうしてニュージーランドがカンボジアと関係あるの?」と思った方もいるかもしれません。
ニュージーランドは移民の国なので、様々な国からたくさんの人々が移住しています。中国やインド、ポリネシア諸島、東南アジアから来た人も大勢います。
そこで出会い、仲良くなったのがカンボジア人だったのです。その友人はニュージーランドで生まれましたが、両親はカンボジアの内戦時代に移住してきた人たちでした。
いつか行ってみたいと思うように
カンボジアと聞いて、最初は「地雷と貧困の国」というイメージしかありませんでした。
しかし、友人のお母さんが作ってくれたカンボジア料理を食べたり、音楽の話をしたりしているうちに、カンボジアの文化に興味が湧くようになります。
そして、「いつか行ってみたいな」と思うようになっていました。
カンボジア移住までの寄り道1. カナダにファームステイ
高校を卒業してからは大学を受験せず、東京都内にある美術館や駅のインフォメーションセンターでアルバイトをしていました。
海外で働きたいという気持ちはそのころからありましたが、具体的にどんな仕事がしたいか分からず、海外に出るきっかけをつかめずにいました。
そして20歳のとき、バイトを辞め、半年間カナダにファームステイすることを決めます。
短期間でも有意義な滞在
WWOOF(ウーフ)というファームステイの制度を利用して、有機栽培の果樹園にお世話になりました。給料は出ないものの、1日に6時間ほど働けば宿泊先と食事を提供してもらえるシステムです。
とても良いオーナーさんで、農業のほかにも裁縫やお菓子作りも教えてもらうことができました。
帰国間際には、有給での滞在延長のお話も頂いたのですが、進路に迷いを感じていたことと所持金が少なく不安だったことが理由で、日本に帰国することにしました。
カンボジア移住までの寄り道2. インドへ初めてのひとり旅
カナダから帰国後、再びアルバイト生活を始めます。
カンボジアに移住するまでの約3年間はスーパーでアルバイトをしていました。レジや品出し、在庫管理、青果部門で果物や野菜を切って店頭に並べることが仕事です。
このときもまだ「海外に住みたい」というぼんやりとした夢は続いていて、21歳のとき、アルバイトを休んで1ヶ月半インドを旅することにしました。
混沌の国で自信をつける
初めてのひとり旅でインドを選んだ理由は3つありました。インドカレーが好きだったこと、低予算でも旅できる国であったこと、ひとり旅で劣等感を払拭したかったことです。
はっきりとした進路目標を決定できないままアルバイト生活を続けていたため、日々不安を感じていたこともありました。
そこで、「普通の女の子があまりやらないことをしたら自信が持てるかもしれない!」そんな思いで、インドへの旅に出たのです。
インドは話に聞いていた通りカオスでしたが、旅を終えた後は少し自信もつき、「もっと旅をしたい!ほかの国も見てみたい!」と思うようになっていました。
帰国後は同じスーパーでアルバイトを続け、半年後にまた1ヶ月お休みをいただくことにしました。
カンボジア移住までの寄り道3. カンボジアへ2回目のひとり旅
22歳の2月、2回目のひとり旅で選んだ行き先は高校時代から気になっていた「カンボジア」。1ヶ月間に5つの州をめぐりました。
旅をしやすい国
カンボジアは本当に旅をしやすかったです。主な理由は4つありました。
1. 飽きないカンボジア料理
1つめはローカルのカンボジア料理がとても食べやすかったことです。あまり辛くなく、どこか日本食と似たところもあるので毎日食べても飽きませんでした。
2. 客引きが控えめ
2つめの理由は客引きのお兄さんたちがガツガツしていなかったことです。
インドの街中では、タクシーの代わりにバイクの後ろに席をつけた「オート」という乗り物が普及していました。安いのでよく利用していましたが、インドのオート・ドライバーは客引きの際、結構しつこい人が多かったです。
カンボジアでも同様の乗り物を利用しましたが、「やる気あるのか?」と思うほどあきらめが早い人が目につきました。
3. 思ったより衛生的
1泊100〜500円(当時の料金)の安宿も比較的清潔なところが多かったことが3番目の理由です。
4. しつこしぎない人懐っこさ
そして4つめは、カンボジア人の「ほど良い人懐っこさ」です。旅行中、笑顔を絶やさず親切に接してくれる人とたくさん出会いました。
インド人のエネルギッシュなしつこさも好きでしたが、毎日となると正直疲れてしまうので、カンボジア人と接しているのが心地良かったです。
カンボジアへの移住を決意
旅を終えた後、インドを含めて比較しても特に旅行しやすかったカンボジアの地方都市シェムリアップなら「住めるかも!」と思うようになっていました。
シェムリアップは小さい街ですが、観光地のため外国人向けのレストランやスーパーなどが揃っています。
首都のプノンペンと比べると自然が多く、のどかな雰囲気のシェムリアップはのんびりした私の性格に合っているなと感じていました。
カンボジアでインターンからスタート
帰国してからは、インターネットでカンボジアの求人を調べる日々がスタートしました。ホテルや旅行会社の求人をよく見かけたのですが、経験がなかったので不安でした。
そんな中、見つけたのが現地旅行会社の有給インターンシップです。6ヶ月の期間中、寮も提供してくれるとのことで、住む場所の心配もありません。
「受かるかは分からないけどとにかく応募してみよう!」そんな気持ちで履歴書を送りました。その後、スカイプで面接をし、カンボジアの旅を終えてから約半年後にカンボジア行きが決定したのです。
スキルよりも現地への適性が重要
スカイプ面接では日本人の担当者と15分ほど話しました。カンボジアの旅行会社でのインターンに応募した動機や接客経験の有無、語学力、パソコンスキル等の質疑がありました。
当時の英語力は英検準1級、TOEIC 820ほどで、パソコンはワードとエクセルの基礎ができるくらいでした。
英語力よりも6ヶ月のインターン期間を満了する自信があるか、東南アジアにひとりで住むことに抵抗がないかということが重視されたようです。
一度現地に住むと次の仕事も見つけやすくなるもの。カンボジアでインターンを始めた私は現地で仕事のご縁に恵まれ、以来7年間、日本に長期で帰国することもなくカンボジアに住み続けています。
まとめ~遠回りしても夢はかなう!
ここに来るまでたくさん寄り道もしましたが、高校時代にカンボジア人の友人に出会ったことが最初のきっかけとなり、海外移住の夢を実現できました。
インドで旅にはまり、その後、カンボジアを実際に訪れてみてカンボジアを好きになったことと、「住みやすいかもしれない」と思えたことが移住計画を立てる原動力となりました。
夢をかなえるために最短ルートを通る必要はありません。寄り道で人生経験を積むうちに、海外移住や海外就職への道が開けてくるかもしれませんよ。
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