タイは常夏。1年中暑い国です。寒い冬にはあたたかい南国が魅力的ですよね。でも、寒い日本からタイ、そしてチェンマイへ行くときは、ちょっと注意が必要ですよ。
タイの中でも、首都バンコクと北部のチェンマイでは気候が異なっています。チェンマイに行くなら、ベスト・シーズンは?季節ごとの特徴を知って、快適に旅を楽しみましょう。
チェンマイの年間の気候・天気
気候
タイは熱帯性のサバナ気候(雨季と乾季がはっきり区別できる)です。おおまかに3つの季節に分かれています。
- 暑季:3~5月
- 雨季:6~10月
- 乾季:11~2月
暑季(3~5月) 最も暑く煙害も発生する季節
タイで最も暑い季節です。3月ごろには、山岳方面での野焼きや排気ガスなどが原因で、煙害が起きます。晴れているのに空が灰色にかすんだようになります。
雨季 (6~10月) スコールが毎日早めの夕方に降る
5月も半ばをすぎると、だんだん雨の季節となり、空もきれいになってきます。高い山の頂付近には、いつも雲がかかっています。
そしてほぼ毎日、1時間前後の短い間、非常に激しい雨が降ります。たいていは午後3時か4時くらいにスコールはやってきます。湿度は90%に達するので、晴れている時間帯は蒸し蒸しします。
乾季 (11~2月) 湿度も下がって過ごしやすい
雨が降らなくなって、湿度が40%くらいまで下がります。湿度が低く乾燥していますが、日本の冬のように寒くないので、乾燥肌もそんなにひどくなることはありません。
チェンマイの年間の気温
暑季(3~5月)の気温(最高35度・最低25度)
4月をピークに最高気温が35度を超える猛暑日が続き、うだるような暑さです。朝も夕方も夜も、とにかく暑いです。
チェンマイは本当に雨がふらないので、タイの南部に比べても気温が高めです。40度を超した年もありました。この時期、北部から南部へ避暑に出かける人もいるようです。
雨季 (6~10月) の気温(最高32度・最低23度)
雨季になると、雨のおかげで35度以下に気温が下がりますが、湿度が高いので蒸し暑く感じます。
乾季(11~2月)の気温(最高30度・最低15度)
湿度も低く気温も下がって、とても過ごしやすくなります。朝晩は15度以下まで気温が下がることもあり、肌寒く感じるほどです。とは言っても、最高気温は30度を超えることもあるので、昼間は真夏のようです。
チェンマイのベスト・シーズン
おすすめは12~1月
日本は真冬の寒い時期なのに、タイでは半袖1枚で過ごせる、というのは魅力的ですよね。
日中は暑いとはいえ、カラッとしていてとても過ごしやすいです。この時期には旅行客が普段よりも多く、空港は人でごった返します。
乾季には山登りを
乾季の涼しい時期には、山登りに出かける人が多いです。ドイ・インタノン山は遊歩道や登山道も整備されていて、日帰りで山登りが楽しめます。タイ最高峰の山だけあって眺めも最高です。
本格的に山登りをするなら、 タイで一番美しい山といわれているチェンダオの登山がおすすめです。登山口から山頂付近のテント場まで4~8時間かけて登り、テントで1泊、翌朝下山するコースが一般的です。
どちらも入山は乾季の時期に限定されています。
そのほか、寺院を巡るなどの観光にも、雨が降らない乾季がおすすめです。
雨季には川下りが楽しい
雨季におすすめの観光地もあります。ゴムボートで川を下るラフティングのツアーに行くなら、水かさが増す雨季のほうが流れが激しくて楽しいです。乾季だと水が浅くてゴムボートが進まない箇所ができてしまいます。
象に乗れるエレファント・キャンプも、川に入っていくコースは雨季のほうがよりスリリングです。ただ、安全対策は万全ではないので、小さい子供さんはやめたほうがいいでしょう。
チェンマイでの服装
暑季 (3~5月) 夏服プラス薄手の上着を用意
暑季に限らず1年中、短パンとTシャツにサンダルのスタイルの人が多いです。ただ、肌を刺すような強い日差しなので、日焼けが気になる人は薄手の長袖シャツがいいでしょう。暑季は夏服だけで、朝から晩まで過ごせます。
ショッピング・モールやタクシーの中は、エアコンが寒いくらい利いています。エアコンが苦手な方は長袖の上着があると安心です。
雨季 (6~10月) 虫よけ対策に注意して選ぼう
蒸し暑さがあるので、半袖が過ごしやすいです。ただ、6月ごろにデング熱の患者が多くなります。カに刺されないよう、薄手のゆったりしたワイド・パンツやチノ・パンツなどで、涼しく、しかも肌を出さないようにすることも大切です。
乾季 (11~2月) 朝晩用にフリースを
日中は半袖で大丈夫です。朝晩は肌寒いので、厚手のパーカやフリースは必要です。
チェンマイの季節別注意点
暑季 (3~5月) なるべく屋内ですごすプランを
猛烈に熱せられた空気に圧迫されるかのような、酷暑です。特に午後は、なるべく屋外に出なくてもいいようなスケジュールを組みましょう。プール付きのホテルを選んで、毎日泳ぐのもいいです。
エアコンの利いたショッピング・モールで涼むなど、熱中症にならないよう気をつけてください。
雨季 (6~10月) スコールのときは屋根のある場所へ
突然のスコールに見舞われるので、空の様子をチェックしましょう。山にかかった雲がだんだん広がって、雷が聞こえてきたら、屋根のあるところへ入って、雨が通り過ぎるのを待ちます。
傘が役に立たないくらい激しい雨です。おとなしくやむのを待つのがベストです。
乾季 (11~2月) 寒暖差対策の服装を選ぶ
観光シーズンとあってチェンマイを訪れる人は多いですが、日本は寒い真冬の最中です。日本を発つときの服装に注意が必要です。
タートル・ネックのセーターを着ていると、チェンマイ空港に降り立ったときに暑くて非常に困ります。首の防寒はネック・ウォーマーなどにして、すぐ外せるようにしましょう。
長袖の服を重ね着しておけば、チェンマイに到着したとき、暑すぎない格好になるまで脱ぐことができます。
日本に帰国して風邪をひく人が多いです。帰国の際は、手荷物にしっかり服を入れて飛行機に乗りましょう。
チェンマイへの持ち物
日傘
雨季の雨は激しすぎて傘が役に立たないので、雨傘ではなく、折りたたみの日傘があると役に立ちます。タイで性能とデザインのいい日傘を探すのは困難なので、日本から持っていきましょう。
虫よけスプレー
場所によっては、食堂などで座っていると、足元にカがたくさん寄ってきます。しっかり虫よけをしましょう。
サングラス
日差しが強いので、晴れた日は特に太陽がまぶしいです。サングラスはタイにもたくさん売っていますが、壊れやすいです。日本でお気に入りのデザインのものを買っておくのがおすすめです。予備に2つくらい持っておくと安心です。
薄手の上着、カーデガン
室内のエアコン対策にもなるし、屋外での日除けにもなるので、1枚は準備しましょう。
また、お寺によっては、タンクトップなどの肌の露出度が高い服で入ることが禁止されています。寺院めぐりの観光のときにも長袖の上着が役立ちます。
マスク
1月末ごろから煙害の影響が徐々に出はじめます。タイ人は布製のマスクをしてバイクに乗っているのをよく見かけます。
使い捨てのマスクはお店に置いてありますが、日本のように大量には売っていません。気管の弱い方やアレルギー体質の方は、マスクを持参するといいです。
まとめ
チェンマイは1年中暑いとはいえ、気温の変化がはげしいので、服装には少し注意が必要です。でも、基本的に夏のスタイルで過ごせるので、圧倒的に荷物は少なくてすみますよ。
寒さが苦手で、冬の間の数カ月だけチェンマイに滞在する日本人も少なくありません。一度チェンマイへ来たら、冬になるたびにまた行きたくなること間違いなしです。
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