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マレーシア・クアラルンプールで車を購入するには?運転免許証書き換えやローン、車購入まで

トミカ

マレーシア・クアラルンプールに住む私たち夫婦はこの度、こちらで初めて車を購入しました。

クアラルンプールで車を運転するためには、国際免許証かマレーシアの免許証の取得が必要です。また車をローンで購入する場合、当然ながら審査があります。さらに今回は、英語が苦手な夫名義での購入だったので不安もありました。

この記事では今回の体験をもとに、実際に車を手に入れるまでのストーリーを紹介します。同じような境遇の方の参考になれば幸いです。※1リンギット=約27円(2019年3月)

目次

クアラルンプールで車は必要か

車

エリアによる車の必要・不必要

ネットで見てみると、だいたいのサイトには「クアラルンプールは車社会である」と書かれています。私の結論では、住むエリアによる!というのが正解です。

私自身、クアラルンプール中心部に3年以上住んでおり、これまで自家用車を持たない生活をしてきました。特に不便は感じませんでした。

もちろん「あったら楽だな」と思ったことはあります。

しかし、バス・電車である程度の場所へ行くことができる上、車の方が便利な場所へ行くときや荷物が多いときは、Grabという配車サービスを利用すれば、特に自家用車を持つ必要性は感じませんでした

中心部から離れたエリアでは車が便利

ですが、これがクアラルンプール中心部でないとなると、話は別です。この1年で電車のラインも増え、中心部に住んでいなくとも電車での移動がしやすくなったのは事実です。

しかし、やはり中心部から離れたエリアに住んでいると自家用車を持つ人が多いのが現実です。それはやはり車がないと不便だからでしょう。

ちなみに今回、中心部に住む私たち夫婦が車を買うことになった理由は、夫の仕事での移動が増えたからです。

毎度Grabでの移動はストレス(なかなか捕まらなかったり、呼んでもすぐに来なかったりがある)になり、残念ながら社用車の提供もないので、今後も当面この地で住むことも踏まえ、思い切って購入しました。

クアラルンプールでの日本の運転免許証の書き換え方法

ドライバーライセンス

クアラルンプールで車を運転するには、国際運転免許証かマレーシアの運転免許証が必要です。

国際運転免許証は、日本の警察署で申請・取得することができますが、有効期間は1年です。長期滞在を考えている方は、マレーシアの運転免許証に書き換えた方が良いでしょう。

マレーシア運転免許証への書き換えに必要な書類

  1. 日本の運転免許証原本とコピー(両面)
  2. 日本の運転免許証の和訳(在マレーシア日本大使館に依頼。申請時には、申請書・免許証原本・パスポート・手数料が必要です)https://www.my.emb-japan.go.jp/
  3. パスポート原本とコピー(写真のページとVISAページ)
  4. カラー写真 2枚 (縦3.3cm×横2.5cm)
  5. 申請用紙(申請場所であるJPJ=交通局にあり)

申請場所

交通局

マレーシアの運転免許証の申請は、JPJ(Jabatan Pengangkutan Jalan)と呼ばれる交通局で行います。

なお、JPJのオフィスはいくつかありますが、クアラルンプール市内で外国人の運転免許証書き換え申請ができるのは、Wangsa Maju(ワングサ・マジュ)のみです。

トラブルでたらい回しになることも

混雑すると聞いていたので、朝8時過ぎには着くように向かいました。この時間はとても空いていました。

まずはカスタマーサービスで免許証の書き換えをしたい旨を伝え、持参した書類を見せます。すると丁寧に申請書の書き方を教えてくれるので、それにしたがって記入します。英語が通じます。

書類に不備がないかを確認してくれて、別のカウンターに行くよう指示されます。そして言われたカウンターへ。

通常だと、ここで処理が行われ、手数料を支払い、免許証が発行されるはずなのですが、トラブル発生です。

JPJ:「昨日からシステムがダウンしていて、免許証が発行できない。いつ復旧するか分からない。プトラジャヤというエリアにあるJPJであれば発行できる」

出ました、マレーシア。でももうこれくらいは慣れっこです。別日に早朝からクアラルンプール近郊のプトラジャヤにあるJPJへ。すると今度は

JPJ:「ここでは発行できないよ。決められた支局でないと。ごめんね」

またも出ました、マレーシア。たらい回しです。もうこちらも意地なので、

私:「Wangsa MajuのJPJではシステムダウンで発行できないと言われ、プトラジャヤならできると言われて来たのです。では、どこでなら今日発行できますか?」

JPJ:「Selangor(セランゴール)にあるBangi(バンギ)のJPJならできるわ」

とのことでその言葉を信じ、そのままGrabで約30分かけて、教えてもらったBangiにあるJPJへ行きました。

受付で書類に不備がないかを見てもらい、番号札を受け取り、祈るように待ちます。この時点で時刻は11時過ぎ。だいぶ待たされるかなと思ったのですが、30分程度で呼ばれ、無事に到着から1時間程度で免許証を受け取ることができました。

Bangiはクアラルンプール市内ではないので、クアラルンプール中心部からは車で30〜40分ほどと少し遠いですが、穴場かもしれません。

JPJ Wangsa Maju

  • 住所:Lot 14264, 53300 Setapak, Kuala Lumpur
  • 電話:03-4145-0800
  • ファックス:03-4023-6599
  • 営業時間:(月〜木)7:45-16:30(13:00-14:00は昼休憩)、(金)7:45-16:30(12:15-14:45は昼休憩)
  • HP:http://www.jpj.my/state_jpj_offices/

* Grabでは、「JPJ Wangsa Maju」で出てきます

JPJ Bangi

  • 住所:Lot 139, Jalan 7/7C, Seksyen 7, 43650, Bandar Baru Bangi, Selangor
  • 電話:03-8925-8386
  • ファックス:03-8925-7959
  • 営業時間:(月〜木)7:45-16:30(13:00-14:00は昼休憩)、(金)7:45-16:30(12:15-14:45は昼休憩)
  • HP:http://www.jpj.my/state_jpj_offices/

* Grabでは、「JPJ Bandar Baru Bangi」で出てきます

有効期間と費用

交通局

マレーシアの免許証の有効期間は最長5年と言われていますが、パスポートの残存期間に準じるようです。例えば、5年を希望してもパスポートの残存期間が2年しかなければ、免許証の有効期間も2年となります。

夫だけでなく私もこの機会に免許証書き換えをしたのですが、私たちは3年を希望し、有効期限は夫婦それぞれ3年後の自分の誕生日に設定されました。ただし、これはJPJの支局・担当者によって異なる場合があることを付け加えておきます。

費用は、有効期間1年につき60リンギット(約1,620円)です。そのほかに、書き換え手数料20リンギット(約540円)がかかります。支払いは現金のほか、カードでも大丈夫なようでした。

注)新規運転免許証書き換え停止について

2018年10月より、シンガポール人を除く外国人の新規運転免許証書き換え手続きは、停止措置が取られています。これは、マレーシアで違法な運転免許証発行が1万4千件以上発覚したことが引き金だと言われています。

いつまで停止となるかについては決まっていませんが、書き換えをご希望の方は都度、情報のアップデートをすることをおすすめします。取り急ぎ、マレーシアで運転をしたい方は日本国内で国際運転免許証の取得をしてください。

マレーシアで車を購入する方法

ウェブサイト

免許証を手に入れたら、いよいよ車の購入です。車を購入する方法としては、正規ディーラー、中古車業者、Carlist(https://www.carlist.my)などのインターネットサイトなどがあります。

また、日本人のための掲示板https://kaigai-bbs.com/mys/)で帰国予定の方などが売りに出しています。

中古車には要注意

マレーシアでは中古車を比較的高く売ることができ、中古車もたくさん出回っています。中古車業者は走行距離や今までのオーナー履歴などの情報を公開していますが、その車が実際にどのような状態なのかを確かめるのは至難の業です。

もちろん、真っ当な業者はいるでしょうから、信頼できるようであれば中古車を買うのも一つの選択です。

しかし、マレーシアは車の値段が高く、中古車であってもそれなりの価格になるので、どんなものか分からない中古車に大金を払うよりは新車を買う方が安全だと思います。

ディーラーに行こう Perodua編

ディーラー

さて、初めてマレーシアで車を購入する初心者の私たちは、もちろん正規ディーラーを選びます。いろいろな自動車会社のショールームを見学し、最終的にマレーシアのメーカーPeroduaで買うことを決めました

いくつか希望のモデルを見せてもらい、価格などの説明を受けます。モデルや仕様によって価格も変動しますが、ショールームには関連費用を一覧にしたわかりやすいプライスリストが用意されています。

本体価格や税金、ロードタックス、登録料、保険料などそれぞれが明記されています。

選んだのは人気車種のニューモデル

ちなみに、説明は英語です。担当のマレー系女性が英語が苦手とのことで、同僚の男性が一緒に説明してくれました。私も私で、英語の苦手な夫につど和訳していきます。もちろん、テストドライブもできます。

検討の末、Myviのニューモデルを買うことに決めました。Myviは価格が手頃なこともあって、国民車と言われるほどの人気なのですが、ニューモデルのMyviは新しい機能が加わり、さらなる人気を呼んでいます。

購入手続き開始

モデルと色を決めたら、その場でbooking fee(予約金)を支払います。私たちの場合は300リンギット(約8,100円)でした。そして、今後用意すべき書類を指示されます。

必要書類

  1. 有効な運転免許証
  2. パスポート(写真ページとVISAページ)
  3. 会社からの就労証明レター
  4. 給与明細(3〜6ヶ月分と言われたので、念のため6ヶ月分用意)
  5. 給与振込銀行口座の取引記録(給与が振り込まれている部分のみでOK。これも3〜6ヶ月分と言われたので、念のため6ヶ月分用意)

以上の書類を用意して、メッセージアプリ・WhatsAppで担当者に送信します。担当者はこの書類をもって、各銀行にカーローンの申し込みをします。

なお、必要書類や条件はディーラーや銀行によっても異なるようで、ローカルの保証人が必要だったり、3ヶ月分の給与明細でよかったりと様々です。

マレーシアの審査・ローン

電話

しばらくすると、各銀行から本人確認のための電話が入ります。先に説明した通り夫は英語が苦手なため、本来、審査の際に必要な本人への電話を妻である私にしてほしいとディーラーに頼んでいました。

正直、果たしてそれが可能なのかと不安ではあったのですが、取引のある銀行に事情を話してみると、前向きな回答でした。

実際、3〜4銀行から私の携帯に連絡があり、夫の名前や会社の名前、住所などの確認をされました。中には、マレーシア人の保証人を1人立てられるかと聞いてきた銀行もありました。

マレーシア人にとって、車の保証人になるということがどれだけ重大なことなのかは不明ですが、私たちには車の保証人を頼めるほど深い仲のローカルはいないので、難しい旨を伝えました。

最初に審査を通過した銀行でローン契約

結局、一番に電話があったPublic Bankから、審査が通ったとの一報が入りました。私たちはその他の銀行の審査結果を待つことなく、最短でローンが組めるPublic bankで話を進めることにしました。

そして、クアラルンプールのKLCCにあるPublic BankのHire Purchase Centerへ行き、ローンの内容を確認の上、契約者である夫が全ての書類にサインをしました。

ちなみに、私たちが組んだローンは、車の価格の70%を3年で支払うというものです。つまり、残りの30%を頭金として支払います。

車の用意が近づくと、ディーラーから頭金支払いの連絡がくるので、ショールームに支払いに行くか指定の口座に振り込んで、明細をWhatsAppなどで担当者に送付します。

マレーシアのナンバープレート

車

マレーシアではナンバープレートを選ぶことができます。もちろん希望がなければ自動的に割り当てられるのですが、せっかくなので番号を選ぶことにしました。

自分でJPJに赴き、そこで番号を購入することもできますが、私たちはディーラーにお願いしました。桁数によっても値段が違うようなのですが、私たちは3桁の数字で、手数料込みで300リンギット(約8,100円)でした。

珍しい番号には入札があり、「Malaysia数字」などの番号は高い値段で取引されるそうです。過去に「VIP9」という番号に、なんと120万リンギット(約3,200万円)という目が飛び出るほどの値段がついたとか。

またマレーシアでは、8が入った番号が人気があるそうで、こだわりのある人は高額を出してでもお気に入りの番号を手に入れるそうです。

納車

車

さあ、いよいよ納車です。通常、頭金を支払ってから5〜7営業日で納車されます。

納車の連絡が来たら、ショールームへ向かいます。ショールームにて車の取扱説明書や保険証書、ロードタックス(道路税)のコピーなどを受け取ります。ロードタックスの原本ステッカーは、フロントガラスに貼ってくれているはずです。

そして、車に傷や不備がないかチェックし、問題なければ受取りのサインをして納車完了です。ディーラーにもよるとは思いますが、サンシェードやドリンクホルダーなどいくつかプレゼントももらえますよ。

これでやっとマイカーを手に入れました!安全運転でクアラルンプールでのドライブを楽しみましょう。

まとめ

ベンツ

「審査の電話を妻である私にしてもらう」という裏技で、無事に英語が苦手な夫名義で車を買うことができました。

マレーシアは多民族で移民も多く、英語が堪能でない人もたくさんいます。そのため、英語が苦手な方への審査にも銀行側は慣れているのではないかと思います。

日本のようにスムーズにいかないことが多々あるマレーシアですが、不明な点や聞きたいこと、進捗状況などはどんどん自分から聞いて行けば、優しく教えてくれると思います。今後クアラルンプールで車を購入する方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

昭和生まれ。現在マレーシア住まい。モットーは、笑う門には福来たる。2013年から海外移住。

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