これから海外で働くことを目標としている人のために、私がベトナム・ホーチミンで働いてみて感じた「必要な能力」を今回はご紹介します。
求人票にはPCスキルや語学力などの記載はありますが、それ以外の能力も海外では必要となってきます。特に、学習で身に付くスキルの他にも精神面のタフさや物事の考え方など、生きていく上での能力は日本にいる時以上に必要となってきます。
これを読んで、自分のスキルが不足しているなと感じたら今日から補う努力をしてみてください。
その仕事を本当に好きになれるか
日本の就職事情であれば、たくさん求人票を送って採用された会社に入った、何となく今の仕事を続けている、そんな人がいるかもしれません。しかしもし海外で働くのであれば、その気持ちでやっていくのは難しいです。
海外で働いている人はわざわざ日本から海外に来ています。そのため自分が本当にやりたい仕事をしている人が多く、やる気に満ちあふれています。
そんな活気ある職場の中で、何となくの気持ちで来ている人は簡単に見透かされますし、相手にしてもらうこともできません。
もしこれから海外に行くのであれば、その仕事を好きでいられるか、仕事で何がしたいのか、その職場でそれが実現できるのかをしっかりと考え、それができる職場を見つけてください。
自分はマイノリティーだと思えるか(自分は外国人である)
海外で働くのであれば、自分が外国人であるということを忘れてはいけません。
多くの場合、日系企業であってもその国で働くスタッフの人の力によって企業が支えられています。そして国ごとに習慣や文化があり、必ずしもそれが日本人の感覚と一致するものではありません。
そんなときに日本流のやり方だけを通していると周囲は付いてきませんし、納得もしてくれません。海外で働くのであればその国の文化を受け入れ、自分の考えは少数派であるということを常に意識しておく必要があります。
私も職場で円滑な人間関係を作り、仕事をスムーズに行うためにもこのことは常に頭に入れて仕事をしています。周りを見ても、これができている人は周囲の現地スタッフからも慕われ、良い仕事ができていると感じます。
足りないものがあっても、その環境の中で目標を達成できるか
東南アジアの場合、日本のように何でも必要なものがすぐに手に入る環境であるかというと、決してそうではない場合が多いです。また何かトラブルに巻き込まれても、言葉が通じず解決まで時間が掛かるときもあります。
そんな必要な資源や情報が足りない中で、自分の目標をどうやって達成するか、問題を解決できるかを考える力が海外では日本以上に求められますし、そういったケースが頻繁に発生します。
これをただの苦境と捉えるか、勉強のチャンスと捉えるかは人それぞれですが、海外で働く多くの人は後者と捉え、むしろその環境を楽しんでいるように感じます。
海外では納期までに商品が出来上がらない、明日オープンなのに何もできていないなど、そんなことは日常茶飯事。海外で働くのであれば、そんなトラブルも経験しながら成長していただければと思います。
海外の食生活に合わせることができるか
仕事に向き合う姿勢以外に、その国の食生活に合わせることができるかどうかも海外で働く上で重要な要素の一つです。
私のいるベトナム・ホーチミンで例を挙げると、日本食が食べられる店も毎年どんどん増えていますが、味に関してはやはり日本で食べるよりは劣るケースも多いです。また自宅で日本料理を作ろうとすると、食材探しにはかなり苦労をします。
そうなるとやはり現地の料理も食べないと生活していけないのですが、味付けや食事の衛生環境など日本とは違う部分も多くなります。
自分の食生活の中に上手に現地の文化を取り入れることができれば生活も快適になりますが、それができないと偏った食事となり体調を崩す原因となります。そのため、うまく海外生活を送るには食事事情への適応能力も欠かせません。
精神的・肉体的に健康であるか
海外で生活するのであれば、この二つはやはり必須です。具体的に精神面でいえば、まず友達や親族など頼れる人が全くいない環境で生活できるかどうかです。
最初は頼れる人が職場の人しかいないため、プライベートなことも職場の人に相談しないといけなくなるケースも多く、ストレスを感じる人も多いようです。
次に健康面に関してです。ベトナム・ホーチミンの場合は年中暑く、日本のように四季がありません。そのため季節感もなくなり、体のリズムを壊す人もいます。これを防ぐためにジムへ行ったりジョギングをしたりしている人がたくさんいます。
良い仕事をするためにも、健康的でそれが維持できる能力も必要不可欠となっています。
まとめ
海外で働くとなると、仕事のスキルにプラスして、生きていく上でのスキルアップも必要になるとお分かりいただけたかと思います。
実際に生活をしていきながら身に付く場合もありますが、人によっては馴染むことができない人もいるのが現実。
そのため、可能であれば一度赴任の可能性のある地へ事前に足を運び、生活をするという目線で旅をしてみることをおすすめします。そうすれば実際に赴任したときに抵抗なく生活に馴染んでいけると思います。
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