タイのバンコク市内には「スワンナプーム空港」と「ドンムアン空港」という2つの空港があります。航空会社によって到着する空港が異なり、それぞれの空港から市内に向かう交通手段や金額も違うため、慌ててしまうかもしれません。
バンコクを訪れる前に到着する空港と、市内までの交通手段を把握しておくことで、より安心して旅行を楽しむことができるでしょう。
今回は、荷物の大きさや予算に合わせて交通手段を選ぶための情報をご紹介します。
ドンムアン空港(DMK)について
2006年以前は、ドンムアン空港がタイの玄関口として利用されていましたが、スワンナプーム空港が建設されてからは利用者が少なくなっていました。
しかし近年LCC(格安航空会社)便が多数運航するようになり、再び活気を取り戻しています。現在は、LCC便の国際線、国内線の運航を支える空港となっています。
スワンナプーム空港と比べると少し古い感じはありますが、国際線出国フロア内には免税店やレストラン、カフェなどがあります。
大きな空港のため、出国審査や荷物検査が非常に混雑している場合があるので、早めに空港に向かうことをおすすめします。
ドンムアン空港(DMK)から市内までのアクセス
ドンムアン空港から市内までの便利なアクセス方法は、エクスプレスバスもしくはタクシーの主に2種類。他にエクスプレスバスから高架鉄道BTSに乗り換える方法もあります。
また、お金に余裕があって待ち時間を短縮したい方には、リムジンタクシーがおすすめです。
エクスプレスバス
ドンムアン空港からは、目的地が異なる4路線があります。バンコク市内までの路線は下記の通りです。
- A1バス:BTSモーチット駅(地下鉄チャトゥチャック駅)行き
- A2バス:BTSビクトリーモニュメント駅行き
※A1・A2バスの運行時間は7:00〜24:00、運賃は30バーツ(約105円)。
- A3バス:ルンピニー公園行き(地下鉄シーロム駅前も経由)
- A4バス:カオサン経由、サナームルアン行き
※A3・A4バスの運行時間は7:00〜23:00、運賃は50バーツ(約175円)。
バスの運賃は、バスが動き出してからバス内で支払うシステムです。高架鉄道BTSや地下鉄MRTに乗り換える場合には、BTSモーチット駅(MRTチャトゥチャック駅)行きのA1のバスに乗って、電車に乗り換えましょう。
移動費を抑えたい場合や、荷物が少ない場合にはエクスプレスバスをおすすめします。
タクシー
国際線ターミナル、国内線ターミナルの両方にタクシー乗り場があります。タクシー乗り場にいる係員に目的地を伝え、運転手に案内されるタクシーに乗り込みます。
空港タクシーを利用する場合には、タクシーメーターの運賃と空港使用料50Bが別途掛かります。ホテルや目的地の場所や、移動する時間帯の渋滞状況によって運賃は異なりますが、メーター料金の目安は300B(約1,050円)です。
また、高速道路を利用した場合には、追加で高速料金を請求されます。
エクスプレスバスの場合、到着時間によっては運行時間外で利用できませんが、タクシーは24時間可能。また、荷物が大きい場合にはタクシーが便利です。
スワンナプーム空港(BKK)について
2006年に開港した、バンコクの新しい空港です。LCC便の発着がメインのドンムアンと比べて、スワンナプーム空港は国際線・国内線ともにLCC便以外のキャリアが発着しています。
敷地面積は成田空港の3倍を誇り、2018年には6千万人を超える旅行者が利用したハブ空港です。国際線出国フロアは免税店やレストランが多数くあるので、トランジットの待ち時間や早めに空港に到着しても十分楽しめるでしょう。
利用者が多いので時間帯によっては出入国審査や荷物検査などが混雑しており、予定外に時間がかかる可能性があります。出国の際には早めに空港に向かうことをおすすめします。
スワンナプーム空港(BKK)から市内までのアクセス
ドンムアン空港から市内までの便利なアクセス方法は、エアポートレイルリンク(電車)、タクシーの主に2種類。また、お金に余裕があって待ち時間を短縮したい方には、リムジンタクシーがおすすめです。
エアポートレイルリンク
スワンナプーム空港とバンコク市内を結ぶ電車です。高架鉄道BTSや地下鉄MRTへの乗り換えも可能。運行時間は6:00〜24:00(土日祝は6:10〜24:05)で、1時間に3~5本運行しています。運賃は15~45バーツ(約52~150円)です。
ラッシュアワーなど混雑している時間帯に大きな荷物を持って乗り込むのは大変ですが、道路の渋滞に左右されずに移動することができます。
タクシー
スワンナプーム空港の地上階にタクシー乗り場があります。タクシーは24時間利用可能。
タクシー乗り場に設置されている発券機から受け取ったチケットに書いてある番号を確認します。タクシーが並んでいるので、自分のチケット番号の下に止まっているタクシー運転手に目的地を伝えます。
空港タクシーを利用する場合には、タクシーメーターの運賃と空港使用料50Bが別途かかります。ホテルや目的地の場所や、移動する時間帯の渋滞状況によって運賃は異なりますが、メーター料金の目安は300B(約1,050円)です。
また、高速道路を利用した場合には、追加で高速料金を請求されます。
荷物が大きい場合には、タクシーが便利でしょう。
2つの空港は拡張工事中
年々、利用者が増えているバンコクにある2つの空港では、2021年の開業を目指して拡張工事が始まりました。
スワンナプーム空港は、現在ターミナル2を拡張工事しているところで、新ターミナルは年間3,000万人に対応できる規模になるようです。
ドンムアン空港でも、旧ターミナルビルを取り壊して新ターミナルビルを建てる拡張工事が始まりました。
タイでは、ショッピングモールやコンドミニアムなどさまざまな工事は遅延することが当たり前なので、今回の空港拡張工事も2~3年は遅延することが予想されています。
まとめ
バンコクにある2つの空港の特徴、また2つの空港からバンコク市内に移動する際におすすめの交通手段をご紹介しました。
2018年調べでは、2つの空港を合わせた利用者は1億人を超えています。また、現在2つの空港は拡張工事中であり、今後も利用者は増える見込みです。
今回の記事が、タイを訪れようと思っている人にとって最適な交通手段を選ぶための参考になればと思います。
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