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病気や怪我の時は?クアラルンプール中心部で日本語が通じる病院をご紹介!

薬

旅行でも、長期滞在であっても海外を訪れたとき、その国の医療事情は大変気になるものです。医療水準はどうなのか、日本語は通じるのか、医療費はどれくらいかかるのかなど、考え始めると不安になります。

特に長期滞在される方は、病院にかかる可能性も高くなるので、最低限の医療事情を把握しておくべきでしょう。そこで今回は、マレーシアの医療事情と首都クアラルンプール中心部で日本語が通じる病院をご紹介したいと思います。

※1リンギット=約27円

目次

マレーシアの医療水準

病院のパンフレット

マレーシアの医療水準は一般的に高いと言われています。欧米で医学を学び、経験を積んでマレーシアに帰国する医師も多いです。また政府も最先端の施設や技術をそろえることに力を注いでいます。

ある調査の医療分野で世界1位に

マレーシアの医療水準の高さを表す最近の指標をひとつご紹介します。海外移住情報を提供しているアメリカのInternational Livingが2019年度、「定年後に住みたい国ランキング調査」を発表しました。

マレーシアは総合5位にランクインし、中でも、ランキングの指標のひとつである医療分野では世界1位であったそうです。

理由は、世界水準の最新設備がそろっており、Joint Commission International(国際的な医療機能評価機関)の認定を受けた病院が13カ所あること。

そして多くの医師が欧米やオーストラリアなどの英語圏で研修を受けていることから、英語でのコミュニケーションが可能なことが挙げられました。

病院の種類

新聞

マレーシアには大きく分けて、政府系・公立病院、クリニック、私立総合病院の3種類があります。

政府系・公立病院

国や州が経営している病院です。マレーシア人なら誰でも医療を享受できるようにと無料同然の料金で診察、治療を受けることができます。

外国人も受け入れていますが、マレーシア人より料金は高く設定されています。とはいえ、30リンギット程度(約810円)だと聞いています。

ただし、受付の予約などは大変困難で、待ち時間がとにかく長いそうです。またここでの公用語はマレー語のみとのこと。格安とはいえハードルが高いので、わたし自身は行ったことはありません。

クリニック

個人経営の一般医(ファミリードクター、ジェネラルドクターと呼ばれる)による小さな病院です。一般的に風邪やけがなど非重病に利用します。

クリニックによっては、簡単な健康診断や血液検査、レントゲンも撮ることができます。50〜150リンギット(約1,350〜4,050円)程度で診察、治療をしてくれます。

個人的には、風邪などの場合はクリニックで十分かと思います。待ち時間もほとんどありませんし、費用も高くありません。もし診察後、そのクリニックで手に負えないような状態であれば、専門医を紹介してくれます。

ただし、日系のクリニック以外は基本英語でのコミュニケーションとなります。

私立総合病院

企業が経営している、大きな総合病院です。最新医療・最新設備を積極的に導入しており、サービスにもかなり力を入れています。病院によってはホテルのような施設です。また日本語通訳が勤務している病院も多数あります

日本の総合病院とはシステムが大きく違います。病院の中に各専門医がそれぞれの部屋を借り、そこで各々医療を提供しています。テナントのような形です。そのため、医師によって診察料も異なります。

このシステムの良い点は、自身で医師を選ぶことができること、そしてずっと同じ医師に自分の病気の状態を診てもらえることです。

風邪ならクリニック、ほかは総合病院へ

もちろん、病院側と医師たちは連携を取っていますので、初診の際など、どの医師にかかればよいか分からない場合は、総合受付で相談すれば医師を紹介してもらえます。

ただし、料金は上記の政府系・公立病院やクリニックに比べ、高額になります。1回の診察・治療は300リンギット(約8,100円)以上となることがほとんどです。

料金はもっとも高いですが、専門医がいること、日本語通訳がいることなどから、風邪以外の病気の場合、日本人の多くが私立総合病院へ行くことになると思います。

クアラルンプール中心部で日本語が通じる病院

病院広告

森のまちクリニック

  • 住所:1F-05, Verve Shops, Jalan Kiara5, Mont Kiara, Kuala Lumpur
  • 電話:03-6211-4789 / 011-3335-7803(日本語)
  • 診察時間:9:00am~1:00pm / 2:00pm~6:00pm(火~日曜)
  • 公式HP:https://morinomachi.asia

ひばりクリニック

<Mont Kiara>

  • 住所:Lot L2-01, 2F, 1Mont Kiara Mall, Kompleks 1Mont Kiara, No.1, Jalan
  • Kiara, Mont Kiara, Kuala Lumpur
  • 電話:03-6211-5919(日本語)
  • 診察時間:9:00am~1:00pm / 2:00pm~6:00pm (休診日なし)
  • 公式HP:http://hibariclinic.com/

<KLCC>

  • 住所:Suite No.3, Level 3, Menara IMC, 8 Jalan Sultan Ismail, Kuala Lumpur
  • 電話:03-2022-4919(日本語)
  • 診察時間:9:00am~1:00pm / 2:00pm~6:00pm (月~金曜)

Japan Medicare(Mahameru International Medical Centre)

  • 住所:107 & 109, Jalan Maarof, Bangsar, Kuala Lumpur
  • 電話:03-2287-0988
  • 診察時間:8:00am~6:00pm(月~金曜) / 8:00am~2:00pm(土曜)
  • 備考:病院内に日本語を理解する医師とスタッフが勤務
  • 公式HP:http://www.mahameru.com.my

HSC Japan Clinic

  • 住所:5-1, Menara HSC, 187, Jalan Ampang, Kuala Lumpur
  • 電話:03-2787-0500 / 03-2787-0515(日本語)
  • 診察時間:8:30am~5:30pm(月~金曜) / 8:30am~1:00pm(土曜)
  • 備考:日本人医師勤務
  • 公式HP:https://www.hsc.com.my/japanese-clinic.php

Prince Court Medical Centre

  • 住所:39 Jalan Kia Peng, Kuala Lumpur
  • 電話:03-2160-0000 / 03-2160-0125(日本語) / 03-2160-0999(救急車)
  • 診察時間:9:00am~5:00pm(月~金曜) / 9:00am~1:00pm(土曜)
  • 公式HP:https://www.princecourt.com

Gleneagles Kuala Lumpur

  • 住所:282&286, Jalan Ampang, Kuala Lumpur
  • 電話:03-4141-3000(代表) / 03-4141-3089(日本語) / 03-7785-1919 / 03-4141-3131(救急車)
  • 診察時間:9:00am~5:00pm(月~金曜) / 9:00am~1:00pm(土曜)
  • 公式HP:http://gleneagleskl.com.my/

Pantai Hospital Kuala Lumpur

  • 住所:No.8, Jalan Bukit Pantai, Kuala Lumpur
  • 電話:03-2296-0888 / 03-2296-0608(日本語) / 03-2296-0999(救急車)
  • 診察時間:9:00am~1:00pm / 2:00pm~5:00pm(月~金曜) / 9:00am~12:30pm(土曜)
  • 公式HP:https://www.pantai.com.my

マレーシアでの救急車の呼び方

救急車

マレーシアの緊急ダイヤルは999です。警察、救急、消防すべてこの番号になります。

マレーシアでこのダイヤルに救急車を要請した場合、政府系・公立病院に搬送されることになります。先述の通り、政府系・公立病院はマレー語が必須になることから、日本人にはハードルが高いと思われます。

そのため、英語の通じる私立病院に搬送してもらうには、民間の救急車を要請し、特定の病院への搬送をお願いするか、病院に直接、救急車を要請する必要があります。またその場合、料金が発生しますのでご注意ください。

下記に民間の救急車連絡先を挙げておきます。

  1. RED CRESCENT:03-4257-8122
  2. ST. JOHN:03-9285-5294   
  3. LIFE LINE:03-7956-9999
  4. FIRST AMBULANCE:03-7785-1919

保険について

パンフレット

マレーシアには日本のような国民皆健康保険は存在しません。ですので、マレーシア人は格安の公立病院に行ったり、民間の医療保険に加入します。

またよく聞くのは、少々のことでは病院には行かないそうです。とりあえずは漢方や伝統医療を取り入れて、家庭で治癒を試みるようです。

日本人がマレーシアを訪れるときの保険には、以下のものがあります。

  • 旅行保険
  • クレジットカード付帯保険
  • 駐在員保険
  • 現地採用企業が加入している医療保険もしくは現地民間保険

会社の加入保険を確認しておくべき

先述した通り、日本人が当地で病気、けがをした場合、私立総合病院へ行くことになると思います。入院、手術などが必要になると費用は莫大と予想されますので、必ず何かしらの保険に加入することをおすすめします。

また、現地採用で働いている方は、企業が加入している医療保険の内容も、よく理解しておくべきです。企業によっては通院は保障されない、入院は5日以上から保障など、内容は千差万別です。

企業の医療保険が心もとない場合には、個人で現地の民間保険に加入することも考えなければなりません

わたし自身、夫の会社が加入している医療保険がありますが、カバーされる内容が十分でないので民間の保険に加入しています。

まとめ

タブレット

マレーシアでは年々、日本人への医療サービスは充実してきていると実感します。

以前は日本語で医療を受けたければ、私立総合病院へ行くのが一般的でしたが、最近は日系のクリニックが増え、日本語で(ほとんどの場合、医師はマレーシア人)診察、治療を受けることができるようになりました。

今後、さらに環境は良くなると予想します。ただし、外国で最新治療を受けるにはそれなりのお金がかかりますので、保険の加入はお忘れなく。

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この記事を書いた人

昭和生まれ。現在マレーシア住まい。モットーは、笑う門には福来たる。2013年から海外移住。

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