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アイルランドの物価は安い?高い?旅行にはいくらくらい必要?

アイルランド

アジア旅行に比べると、はるかにお金のかかるヨーロッパ旅行。

私が家族と住むアイルランドはヨーロッパの中でも物価が高いので、旅行にはある程度お金が必要になります。生活してみると安く抑えられる部分もあるのですが、旅行となると話は別です。

アイルランドは欧州連合(EU)加盟国であり、通貨はユーロです。2019年5月現在は1ユーロ=約123円、近年は120~130円で落ち着いています。

ここでは、具体例を挙げながら、アイルランド旅行に必要な費用を考えていきます。

※記事内の価格は1ユーロ=約123円で計算(2019年5月)

 

目次

アイルランドの物価はどれくらい?日本と比較してみよう

ワイン

アイルランドのほとんどの商品にはVAT(付加価値税)が加算されています。日本の消費税のようなもので、税率は約23%です。

このVATがあるからか、アイルランドで買い物をすると日本より高いと感じることがあるかもしれません。しかし、食料品にはVATがかかっておらず、スーパーマーケットでの買い物は日本より安いような気がします。

ペットボトルの水

  • ボルヴィックなどの有名ブランド(500ミリリットル):定価約1〜1.5ユーロ(約123〜185円)

日本だと、コンビニで買うよりスーパーマーケットで買う方が安いことが多いですよね。

アイルランドでも同様に、小さなコンビニのような店は定価なので、大きなスーパーマーケットで買う方がお得です。自社ブランド(PB商品)だと50セント(約62円)くらいで買えます。

缶ビール

  • ギネスビール(500ミリリットル):約2ユーロ(約246円)
  • ハイネケン(500ミリリットル):約2ユーロ(約246円)
  • アサヒビール(620ミリリットル):約3.5ユーロ(約431円)

缶ビールは日本より安いです。さすがビール大国です。

ちなみに、アイルランドには発泡酒はありません。最近はクラフトビールが大流行でスーパーマーケットにもたくさんの種類がありますが、既存の商品より少し高めです。

マクドナルド

  • ビッグマック単品:3.8ユーロ(約467円)
  • ビッグマック・バリューセットMサイズ:6.35ユーロ(約781円)

アイルランドは外食が高いので、ファストフードでもやはり高く感じます。

では、旅行に必要となる費用の相場を項目別に見ていきましょう。

アイルランド旅行に関係する物価:食事代

アイルランド

旅行中はほぼ毎回外食になりますが、前述したようにアイルランドは外食が高めです。

ランチは比較的お値打ちなので、ランチにしっかり食べてディナーは軽めに済ますなどの工夫をすると食費が抑えられるでしょう。中華系やピザなどはランチとディナーの値段の差があまりないので、ディナーだとお得感があります。

店ごとの価格相場を見てみましょう。

地元のレストラン

  • ランチのメイン:10〜15ユーロ(約1,230〜1,845円) 
  • ディナーのメイン:15~20ユーロ(約1,845〜2,460円)

前菜やデザート、飲み物を頼むとさらに高くなります。

ディナーは2コース(約20ユーロ、約2,460円)や3コース(約30ユーロ、約3,690円)のセット、またアーリーバードメニュー(Early bird menu)といって、午後5時から7時の間はお値打ちのセットメニューを用意しているレストランもあります。

お店の外にメニューが出ていれば、しっかり見て参考にするといいでしょう。

また、ディナーなら5〜10%ほどのチップも払った方がスマートです。絶対に必要なわけではありませんが、雰囲気のいい高めのレストランでは払った方がいいでしょう。

日本食レストラン

ラーメン

  • ラーメン:11〜15ユーロ(約1,353〜1,845円) 
  • 弁当セット:15〜20ユーロ(約1,845〜2,460円)

私は家族4人で春休みにダブリンを旅行し、ランチに気になっていたラーメン店に入りましたが、4人で38ユーロ(約4,674円)でした。ちなみに、子供たち2人は子供サイズのラーメンです。

やはり、アイルランドでの日本食はどうしても高めです。

カフェやパブ

  • スープ&サンドイッチセット:5~6ユーロ(約615〜738円)
  • コーヒー:約3ユーロ(約369円)
  • パイントビール:約5ユーロ(約615円)
  • チップス(フライドポテト):約3ユーロ(約369円)

アイルランド旅行に関係する物価:移動費

バス

電車・バス

アイルランドでは、電車よりも断然バスに乗る機会が多いと思います。ダブリン市内はもちろん、他の都市への移動もバスの方が便利で本数も多いです。

電車

  • ダート(ダブリン近郊電車):2.7ユーロ〜(約332円〜)

バス

  • ダブリン・バス:2.15ユーロ〜(約264円~)
  • 高速バス ダブリン〜ゴールウェイ間:約20ユーロ(約2,460円) 

リープカードを利用しよう

バスや電車を多く利用する予定なら、観光客用の「リープカード」を買った方がお得です。日本のスイカのようなICカード乗車券で、現金で払うよりも20%ほど安くなります。

1日用・3日用・7日用のカードが購入できますが、買える場所が限られています。ダブリン空港か、ダブリン市内のビジターセンターやイーソンズという書店などで、事前に計画しての購入が必要です。

ただし、残念ながら高速バスには利用できません。

タクシー

  • 初乗り:4.5ユーロ〜(約554円〜)

ちょっとした移動にはタクシーを使うこともあるかもしれませんね。アイルランドのタクシーは、観光客だからと多くお金を取られることもまずないので安心です。

アイルランド旅行に関係する物価:ホテル代

ホテル

ここでは、首都ダブリン市内のホテルの1泊の宿泊料金を紹介します。地方都市はもう少し安めです。

  • ホステル:15〜30ユーロ(約1,845〜3,690円)
  • 中級クラスのホテル(B&Bを含む、シングルルーム):70〜100ユーロ(約8,610〜12,300円)
  • 星付きホテル(シングルルーム):120ユーロ〜(約14,760円〜)

2019年6月の状況を調べたので、繁忙期の値段に近いです。冬場などの閑散期は少し安めになります。

家族でホテルに泊まる場合は人数での料金でなく室料なので、人数が多いほど安くなりますが、シングルルームやダブルルームはそれほどリーズナブルではありません。

アイルランド旅行に関係する物価:娯楽費

アイルランド

全体的に、アイルランドの観光施設の入場料は高めです。以下はすべて大人の入場料です。

  • ブック・オブ・ケルズ(トリニティ・カレッジ・ダブリン図書館):11〜14ユーロ(約1,353〜1,722円)
  • ギネス・ストアハウス:18.5ユーロ~(約2,276円~)
  • ダブリン動物園:17.5ユーロ(約2,153円)
  • ダブリン城:8ユーロ(約984円)
  • モハーの断崖:8ユーロ(約984円)
  • カイルモア修道院:14ユーロ(約1,722円)
  • 映画:約9.5ユーロ(約1,169円)

オンライン予約や団体・家族なら割引がある場合が多いため、事前にチェックするといいでしょう。また、博物館や美樹館は無料の施設もあるので、バランスよく観光プランを考えると少し出費が抑えられます。

アイルランドで買い物をしたらVATの免税手続きを

アイルランド

最初に、アイルランドのほとんどの商品にはVAT(付加価値税)が加算されていると述べましたが、旅行者ならVATは還元されます。30ユーロ(約3,690円)以上の買い物をした場合は、ショップのレジで「Tax free, please」と自分で申請しましょう。

お土産店ならお店側から教えてくれることもありますが、普通のお店では自分から言わないと何もしてもらえないこともあります。旅行者だと証明できるように、パスポートは持参してくださいね。

ただし、食料品にはVATが加算されていないので、スーパーマーケットでの買い物では申請できません。

VATの免税手続きは他の国と同じです。空港の税関で記入済みの書類を提出しましょう。

たばこは免税店の利用がベター

アイルランドはたばこがとても高いです。約13ユーロと、日本円に換算すると1,600円近くします。たばこを吸う人は免税店でまとめ買いするなどして、アイルランドでは買わなくてもいいよう工夫しましょう。

また、レストランやパブ内はどこも禁煙なので気をつけてください。

アイルランド旅行にはいくら用意するべきか

お金

10日滞在するなら15万円は必要

ホステルに泊まるのであれば1日15,000円でやりくりできるので、10日で150,000円になります。しかし、ホテル滞在だとちょっと厳しいかもしれません。

また、アイルランド国内を移動したり、多くの観光施設を訪れたりすると、バス代や入場料でもう少しかかるかもしれませんし、お土産をたくさん買ったり、高めのレストランで食事するなどの贅沢をしたりするなら、さらに予算が必要です。

逆に、キッチンのあるホステルやアパートに滞在して自炊を増やすと、食費がかなり抑えられます。

なお、上記値段に航空券代は含まれていないので、飛行機と海外旅行保険の料金を合わせるとさらに10万円は必要です。

現金は少なめに、クレジットカードを利用しよう

外貨両替は手数料が難点で、通常5〜10%は取られます。アイルランドは日本よりもカード社会なので、滞在費の全てを現金にするのではなく、現地でクレジットカードを使った方がお得です。

クレジットカードの手数料は、クレジット会社によりますが平均1.5%ほどです。両替するより断然安いので、ホテルや買い物、レストランはほとんどクレジットカードで大丈夫でしょう。

ちょっとした買い物やレストランでのチップ、バスやタクシーは現金が必要なので、10日間の滞在なら5万円くらいは両替した方が安心だと思います。

なお、円からユーロへの両替は、日本の銀行や郵便局でも、アイルランドの空港や銀行でもできますが、私の経験上、レートはどちらの国でも大差ないようです。

まとめ~上手に節約しながら楽しむ

アイルランドの物価は、生活する上では日本と大きな差はありませんが、旅行となると高く感じます。観光施設の入場料やレストランでの食事代が日本より高いためです。

有名な絶景スポットも車が必要な場所が多いので、レンタカーを借りたりバスツアーに参加したりと移動費もかかります。

しかし、せっかくの旅行ならケチケチしたくないですよね!抑えられるところは抑えつつ、おいしいお酒や食べ物、美しい景色をぜひ楽しんでくださいね。

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この記事を書いた人

アイルランド/ゴールウェイ在住。ゴールウェイにて留学経験後、
アイルランドへ移住。
アイルランドにて日本食屋台やアニメフェスティバルでお仕事をする。

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