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使える接客英語とは?ニューヨークのアパレル店員が解説します

アパレルショップ

私がニューヨークのブティックで働き始めてから4年が経ちます。最初は伝えたいことも伝えられず悔しい思いをしましたが、何度も失敗しながら流れや定番のフレーズを覚えていくうちに、今では何の不安もなく英語で接客できるようになりました。

この記事では、そんな私が実際に仕事で使っている接客英会話例をシチュエーション別に紹介します。海外のお客様の来店が多いアパレル店員の方は、ぜひチェックしてみてください。

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目次

お客様が入店したときの接客英語

OPEN

お客様が店に入ってきたら、まずは笑顔で挨拶するのが基本。日本ではお客様が入店したら「いらっしゃいませ」と声を掛けるのと同じで、アメリカではまず「Hi! How are you?」から始まります

もしセール情報などがあればこのタイミングでお客様に伝えてもいいですし、もしお話好きそうな方であれば話を広げてみるのもいいでしょう。

そして最後に「Let me know if you need anything.(何かあったら気軽に声を掛けてくださいね)」と付け加え、店内をゆっくり見てもらいます。

会話例:基本の挨拶

店員:Hello! How are you?(こんにちは。調子はいかがですか?)

お客様:I’m great, thanks. How are you?(元気です、ありがとう。あなたは?)

店員:I’m doing well, Let me know if you need anything.(私もいい調子です。何かあったら気軽に声を掛けてくださいね)

お客様:Will do, thank you.(はい、ありがとうございます)

会話例:セール情報を伝える

店員:Hello! How are you?(いらっしゃいませ)

お客様:I’m great, thanks.(こんにちは)

店員:We are having a huge sale on dresses. All the dresses on this rack are 50% off(現在ビッグセールを開催していて、こちらのラックに掛かっているドレスは全て50%オフとなっております)

お客様:That’s good to know! Thank you for letting me know.(それは良い情報を聞いたわ。教えてくれてどうもありがとう)

店員: Please Let me know if you need anything.(何か私にできることがあれば気軽に声を掛けてくださいね)

お客様:I will. Thank you!(はい、ありがとうございます)

会話例:会話を広げる

店員:Hello! How are you?(いらっしゃいませ)

お客様:Hi! I’m great. Thanks.(こんにちは)

店員:Wow, I like your bag! where did you get it?(すてきなバッグですね!どこで購入されたんですか?)

お客様:Thanks! I got it from ABC. It was on sale.(ありがとう!ABCで買いました。セール中だったんです)

店員:I’ve never heard of that brand. Does ABC have an online store?(聞いたことがないブランドですね。ABCのオンラインショップはありますか?)

お客様:Yes. But I’ve never shopped online, So I don’t know how much shipping fee cost.(ありますよ。でも私はオンラインで購入したことがないので、送料がどれくらいかかるか分からないですけど)

店員:That’s okay. I’ll look it up later. Thank you so much!(大丈夫です。ちょっと後でチェックしてみます。教えてくれてありがとうございます!)

お客様:You are welcome.(どういたしまして)

店員: Let me know if there’s anything I can do for you.(何かあったら気軽に声を掛けてくださいね)

お客様:I will. Thank you.(はい、ありがとうございます)

お客様が店内を見ている間の声かけ接客英語

買い物

自分のペースでゆっくり買い物をしたいお客様が多いので、それ以外は質問されない限り、必要以上の声掛けはしないようにしています。その代わりお客様の動きをしっかり見て、声を掛けるタイミングを見逃さないようにしています。

私がいつも声を掛けるのは、お客様が一つの商品を長時間見ている場合、ラックから商品を取って体に当ててみている場合、何かを探している様子でうろうろと歩き回っている場合などです。

会話例:一つの商品を長時間見ている場合

店員:Just so you know, this dress comes in Black and Grey.(一応お知らせしておきますが、こちらのドレスはグレーと黒もありますよ)

お客様:Oh really? Can I see the grey one?(あら、そうなの?グレーを見てもいいかしら?)

店員:Of course, let me bring that to you.(かしこまりました。今持ってきますね)

お客様:Thank you.(ありがとう)

会話例:ラックから商品を取って体に当ててみている場合

店員:Would you like to see what it looks like in a mirror? It’s behind this wall.(鏡で見てみますか?この壁の裏にありますよ)

お客様:Oh I didn’t see that. Thank you.(あら、それは見えなかったわ。ありがとう)

店員:You are welcome.(どういたしまして)

会話例:何かを探している様子でうろうろと歩き回っている場合

店員:May I help you?(何かお探しですか?)

お客様:I was looking for a place to try this on. Could you tell me where the fitting room is?(これを試着する場所を探してるんです。試着室がどこにあるか教えていただけますか?)

店員:Sure! Let me take you to the fitting room.(はい、試着室までお連れします)

お客様:Thank you!(ありがとう)

在庫や色の確認対応の接客英語

服

在庫の有無、他の色の有無を伝えるフレーズは、基本の形を覚えてしまえばすぐに応用することができます。

在庫がない場合は「I’m afraid~(申し訳ありませんが~)」を付けて「It’s out of stock.(在庫切れです)」と伝えた後、その商品がまた再入荷するのか、その場合いつ入荷するのか、他の店舗にはまだ在庫があるかまで伝えられるようになれば完璧でしょう。

色の種類を伝える場合は「It comes in ~(~色があります)」という形で覚えてしまいましょう。

また、お客様が見ている商品と似ているスタイルを提案する場合は「We have A just like this but ~」を使って、butの後ろにその商品との違いを付け加えます。

会話例:在庫の有無を聞かれた場合

お客様:Do you have this tops in Black?(このトップスの黒はありますか?)

店員:I’m afraid it’s out of stock at this moment. It will be in stock next month. Would you like me to check other stores?(申し訳ございません、そちらの商品は完売していまして再入荷の予定は来月になります。他店にあるか確認しましょうか?)

お客様:Yes, that would be great.(はい、そうしてもらえると助かります)

店員:Sure, I’ll be right back.(かしこまりました。少々お待ちください)

店員:I’m sorry for keeping you waiting. The store in Harajuku has this item in Black. Would you like me to hold it for you?(お待たせして申し訳ありません。原宿店に在庫があるそうです。お取り置きしておきましょうか?)

お客様:Yes, Please.(はい、お願いします)

店員:Perfect. To hold the item, I need your name and Phone number(了解しました。お取り置きをするのにお名前と電話番号が必要になります)

お客様:Sure. My name is…(もちろん。私の名前は…)

会話例:他の色があるか聞かれた場合

お客様:Does this dress come in any color?(このドレスは他に色はありますか?)

店員:It comes in Blue and White. Would you like to see?(はい、ブルーと白があります。お見せしましょうか?)

お客様:Yes, Please. (はい、お願いします)

会話例:似たスタイルを提案する場合

お客様:I wish this dress was little bit longer.(このドレスがもう少し長かったらよかったんだけど)

店員:Actually, we have the dress just like this but longer. Would you like to see?(これと似たスタイルで少し長いドレスがあります。お見せしましょうか?)

お客様:Yes, Please. (はい、お願いします)

レジでの接客英語

カード

レジでは基本の流れに加えて、ちょっとしたスモールトークができると喜ばれます

クレジットを通している時や、商品をバッグに入れている間に今日の天気の話などしてもいいですし、観光で来ている場合は、どれくらい滞在するのか、日本は楽しんでもらえたか、この後どこに行くのかを聞いてみてもいいでしょう。

日本ではあまりカジュアルに話しすぎると敬遠されてしまいがちですが、アメリカではカジュアルすぎるくらいがちょうどいいです。

会話例:基本の流れ

店員:How was everything?(お店は気に入ってもらえましたか?)

お客様:Everything was great(はい、とても満足しています)

店員:Glad to hear. Your total would be 8,500 yen. How would you like to pay?(それは良かったです。合計は8,500円になります。お支払いはどうなさいますか?)

お客様:Credit card. Do you take American express?(クレジットカードで払います。アメリカンエクスプレスは使えますか?)

店員:I’m afraid we only accept Visa and Master card.(申し訳ございませんが、当店ではビザカードかマスターカードのみしか取り扱っていません)

お客様:Oh okay. Then I’ll pay by cash(そうなんですね、それなら現金で支払います)

店員:I’m sorry for your inconvinience.(ご不便をおかけして申し訳ありません)

お客様:That’s okay. (大丈夫です)

店員:Here’s your change, 1,500 yen, and your receipt.(こちらがおつりの1,500円と、レシートになります)

お客様:Thank you.(ありがとうございます)

店員:Thank you for shopping with us. Have a great day!(今日は当店でお買い物ありがとうございました。それでは良い日を!)

お客様:You too!(あなたも!)

会話例:スモールトーク

店員:It’s really nice out, isn’t it? (今日は天気がいいですね)

お客様:Yes, It is.(本当ですね)

店員:You might want to enjoy this beautiful weather today. It’s going to be raining all day tomorrow.(今日のうちにこの良い天気を楽しんでおいた方がいいですよ。明日は一日中雨が降るみたいですから)

お客様:Really? Then I should go to a park and have a picnic or something.(そうなんですね。そしたら公園にでも行ってピクニックか何かしようかしら)

店員:Definitely! I recommend ABC park, It’s quiet and so relaxing.(ぜひ!ABC公園がお勧めですよ。とても静かでリラックスできます)

お客様:Okay then! I might go there. Thank you for your recommendation.(じゃあそこへ行ってみようかしら。教えてくれてありがとう)

店員:Anytime. Have a great day!(もちろん。それでは良い日を!)

お客様:You too!(あなたも!)

接客英語を伸ばすために私がしたこと

メモ

お手本を見て使えるフレーズ集を作る

私がニューヨークのブティックで働き始めてからまず最初にしたのが、実際にいろいろなお店に行って自分が客となり、ネイティブが接客で使うフレーズのメモを取ることでした。

これは海外にいたからできたことですが、何件もまわっていると自然とスタッフが使うフレーズを覚えるようになり、同じ意味でも違った言い回しがあることに気づきます。

日本にいても、映画やドラマのお買い物シーンからフレーズ集を作ることはできます。まずは、自分がお店で実際に使えそうなフレーズを集めてみましょう。

実際に口に出して発音する

フレーズ集を作ったら、次は実際に口に出して発音しましょう。口に出すことで、自分の発音を自分の耳に聞かせることができ、何度も口に出すうちにフレーズとして覚えてしまうのです。

フレーズを集めたからといって、使わなければ何の意味もありません。実際の接客でメモを手に持って使ってみてもいいです。とにかくそのフレーズを口に出して使うことで、自分の発音とネイティブの発音の違いにも気づくことができます。

言えなかったフレーズは調べてフレーズ集に追加

接客でこの英単語が出てこなかった、またはうまく発音できず理解してもらえなかった。そんなときは、新しいフレーズを覚える絶好のチャンスです。

その場ですぐにインターネットで調べてもよいですし、ネイティブの友人にこんなときはどういう英語を使うのか聞いてみてもいいです。とにかく二度同じ失敗をしないために、その時に覚えてしまうのが一番です。

伝えられなくて悔しいという経験があるからこそ、いろいろなシチュエーションに対応できる英語力が着いてくるのです。

まとめ

アパレルショップ

日本政府観光局のデータによると、海外からの観光客の数は5年前と比べて約2倍以上の3千万人以上へと伸びている日本。2020年にはオリンピックが開催され、これからますます海外からの観光客は増えていくことでしょう。

海外のお客様が突然来店しても、慌てずにしっかりと英語で対応できるように、ぜひ今のうちからスタッフ同士で練習してみるのもいいかもしれませんね。

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この記事を書いた人

アメリカ・ニューヨーク在住。ニューヨークのブティックで4年ほど働いています。

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