ミャンマーは敬虔な仏教国です。仏教と言っても、日本の大乗仏教とは少し違い、上座部仏教(小乗仏教)と呼ばれる、功徳を積み悟りへ近づくことを重視する教えです。宗教施設であるパゴダは観光スポットとしても有名ですが、外国人にとってはびっくりするような風景にも出会います。
今回は、日本とあまりに違うミャンマーのお寺模様をご紹介します。
ケバくないの?五光が電飾の仏様
ミャンマーの象徴ともいえるシュエダゴンパゴダを始め、パゴダにある仏像はもちろん信仰の対象として大切にされています。黄金に包まれていたり、ヒスイで出来ていたり、古くから伝わったりととても貴重な仏像が多いのですが、外国人観光客が驚くのが、LEDで飾り付けられた仏像です。
日本人には、「安っぽくて荘厳な雰囲気がぶち壊し」「パチンコ屋のようだ」と違和感を覚える人も多いようですが、ミャンマー人は大真面目。「仏様に五光がさしている様子を現代技術で再現したもの」「きれいだと思う」などと気に入っているようです。
ミャンマーの仏像の種類は多様です。小乗仏教によく見られる寝仏にも、電飾の五光がさしています。
こうした五光の飾りは、信者から寄進される場合もあり、自宅の神棚などでもよく五光の LED飾りがみかけられます。
これも功徳?囚われの魚を救出
ミャンマー人は、寄付やボランティア活動に熱心です。英国の非営利組織( NPO)が発表する世界寄付指数によると、ミャンマーは世界一の寄付大国となっています。これは、仏教の喜捨の精神に裏打ちされたもと考えられています。
ミャンマーの仏教では、寄付やボランティアなどいいことをすると功徳を積むことができ、悟りに近づくことができるうえ、来世でもまた人間に生まれ変わることができるという教えによるものです。
とにかく功徳を積む
そこでミャンマー人はせっせと功徳を積もうとするのですが、そのひとつが「捕まえられた生き物を逃がす」というもの。たらいの魚や、カゴの鳥を購入して逃がしてやることで、功徳になるのです。
例えば、ヤンゴンのボーダタウンパゴダでは、ナマズを買い上げて池に逃がしてあげるということができます。池の近くのナマズ屋さんから購入するのです。
また、寺の門の前などで、カゴにいれた小鳥を売っている商人らも多く、これは購入して空に放してやる「放鳥」という功徳の積み方もあります。
初めて目にする外国人の中には「身代金を払っているようなものでは」「そもそもこういった商売が成り立たなければ、生き物を捕まえる人もいないのでは」などと疑問に思う人もいるようですが、ミャンマーの教えでは立派な功徳になるとされています。
まとめ
そのほかにも、金箔を貼ることで功徳になるので貼りすぎでまんまるになってしまった仏像や、大蛇がたくさんいるお寺など、ミャンマーでは日本と違う信仰のあり方を目にする機会がたくさんあります。
また、ピクニック気分で弁当を広げたり、デートで訪れたりと、お寺を囲む人間模様も様々です。一度ヤンゴンでじっくりとお寺見学をするのはどうでしょうか。
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