カナダのワーキングホリデーで実際にかかる生活費はどれくらいなのか気になりますよね。しかし、カナダに行ってみないと分からないことがたくさんあります。
日本と比べて何が安くて、何が高いのか事前に分かっていれば渡航の準備もしやすいと思います。私はなるべく生活費を安く抑えるようにしました。その結果、カナダのワーキングホリデーの後にヨーロッパ旅行に行くことができました。
私の経験談をもとに節約しながらもカナダで楽しく過ごせる方法をご紹介したいと思います。※1カナダドル=約86円
カナダのシェアハウスに住んで節約
私がシェアハウスに住んだ経緯
語学学校に通う多くの方は、はじめにホームステイをすると思います。私の場合はワーホリで渡航した際に語学学校には通わなかったので、自力で家を探すことになりました。
幸いにもトロントに住む友達が一緒に住んで良いよと言ってくれたので、面倒くさがりな性格の私にはありがたかったです。
私はシェアハウスではなくシェアルームをしていました。シェアハウスとは部屋は別ですがキッチンやバスルームなどは全てルームメイトと共有することを指します。シェアルームは部屋を含め全て共有することを言います。
そのおかげでシェアハウスの相場600ドル(約52,000円)から350ドル(約30,000円)に抑える事ができました。
電気代や水道代はどうなってるの?と気になるところですよね。実はこれらは全て家賃に含まれているのです。そしてwifiも含まれているので、毎月の携帯のデータを気にせずに使用する事ができます。
入居には審査が必要なこともある
コンドミニアムを借りる場合は審査が必要です。コンドミニアムとは日本でいうマンションのことを指します。
コンドミニアムを借りる場合にはクレジットカードの提出やビザの証明があります。また、最低でも6ヶ月以上など契約期間も決められています。
コンドミニアムに比べて、シェアハウスや貸し部屋の場合は審査が簡単です。ほとんどの場合で身分証明書とデポジットを提出すれば審査の完了です。
デポジットとは入居時に支払う保証金のことです。デポジットは退去時に返金または退去の月の家賃に回されることが多いです。
契約期間も決められていなく、家賃を抑えられることから多くの留学生やワーキングホリデーをしている人たちはシェアハウスに住んでいます。
審査がない場合のデメリットと注意点
審査がない場合、簡単に部屋を借りる事ができますが、厳密な書類がないためトラブルが多く起きています。
通常、デポジットは退去時に戻ってくるのが一般的です。しかし、私は退去時にデポジットが戻ってきませんでした。大家に連絡しても返事が来ず結局デポジットを取り返すことができませんでした。
家の作りが消防法に引っかかり突然家を追い出されたという友達がいました。大家は捕まりましたが、デポジットは返ってこなかったそうです。
もちろん親切な大家もいますが、反対に留学生を騙そうとする人たちもいます。必ず支払った後には証明書をもらってください。私はこれをもらわなかったので支払った証明をすることができませんでした。
また、部屋決める時は下見することを強くおすすめします。駅から5分と書いてあるのに実際は20分だった、家が不衛生でネズミがでるなど耳にする事がありました。下見に行く場合は1人で行くのではなく、2人以上で行くと良いと思います。
カナダの激安スーパーで毎日の食費を節約
普段の買い物と月の食費
こちらで売っている野菜やお肉は基本的に量が多く1人分にしては余るくらいです。いかに全ての食材を腐らせず使い切るかが私の課題でした。なるべく長期保存できるものを作り置きしていました。
私が住んでいた家の近くには、激安のスーパーがありそこで食材を買う事がほとんどでした。
週に1回買い物に行き、毎回10ドル(約860円)前後の出費でした。1か月の食費代を約50ドル(約4,300円)に抑え節約に繋げる事ができました。
スーパーに行くとチラシが置いてあるので、これを見ながら買い物します。
日本ではポストにチラシが投函されますが、トロントではスーパーのチラシは投函されていませんでした。その代わりにピザのチラシがよく投函されていました。スーパーのチラシは入り口付近に置いてあるので、簡単に見つけられます。
私はよくチラシを見てから買うものを決めていました。セールになっているものから買い物リストを作ればより食費を抑えることができるので、チラシは欠かさずチェックしていました。
私の場合はほとんどチラシに載っているものから買うようにしていたので、無駄な買い物をしなくなりました。
日本の食品は買える?
トロントでは日本の食品を取り扱うお店が近年増えてきているので、簡単に手に入れる事ができます。スーパーでも醤油やごま油などが売っています。
どこでも日本の食品が手に入ることはありがたいですが、残念なことに値段はそう安くはありません。日本で売っている3倍以上はすると思います。
しかし、和食が恋しくなります。日本の食品はなくてはならないものなので、時々奮発して買っていました。
カナダの韓国料理で外食費を節約
仕事帰りに友達とご飯を食べに行くことが多かったです。
節約も同時にしたいというわがままな私は、よくコリアンタウンに行っていました。日本だと新大久保にあるような韓国街です。あまり広くはないのですが、韓国料理店が連なっており価格もリーズナブルです。
韓国レストランでは必ず5種類以上の前菜が付いてきます。キムチやナムル、日本の味に近いものが多いです。これだけでもボリュームがあります。
ディナーは大体10〜15ドル(約1,200円)程度で食べられます。私はお酒も飲むので、合わせて20ドル(約1,700円)前後に大体なります。本格的な韓国料理で、とても美味しいのでこの価格で食べられるのは嬉しいです。
合計金額に合わせて、チップも支払います。目安は合計金額の15%です。サービスが良ければ20%支払う時もあります。
コリアンタウン以外にも、チャイナタウンやインディアンタウンなど様々な国のエリアがあります。どれもボリュームがあり、価格もリーズナブルです。トロントに来た際はぜひチェックしてみてください。
カナダの格安携帯プランで携帯代を節約
日本から携帯を持っていく場合の下準備
私は日本からiPhone6を持って行きました。当時はソフトバンクに加入しており、出国当日に電話番号・メールアドレスお預かりサービスに申し込みました。
帰国してからすぐに携帯を使えるようにしておきたかったので、このプランに加入していました。事務手数料3000円と月額390円の支払いが発生します。どのキャリアにもこのプランはあるので参考にしてみてください。
- https://www.softbank.jp/(ソフトバンク)
- https://www.nttdocomo.co.jp/(docomo)
- https://www.au.com/(au)
日本の携帯は使えない場合もある
私は全ての携帯でSIM解除ができると思っていたので、日本から持ってきたiPhone6を使う気満々でした。いざ携帯ショップに行ってみると、SIM解除ができませんでした。
私は絶対SIM解除ができると思い込んでいたので、別の携帯ショップにも行って念入りにみてもらいました。
そのショップの店員さんはとても優しく、わざわざソフトバンクに電話もしてくれました。電話をしてくれたおかげで、日本の携帯はSIM解除が不可なものもある、ということを知りました。
今ではSIMフリーの携帯も出ていますが、当時はSIM解除の規制が掛かっていたのです。
カナダで携帯を買うには?
ということで、自前のiPhone6がカナダで使えなくなった私は新しく携帯を買わざるを得ませんでした。
すでに携帯を持っている私としては、なるべく安く携帯本体を購入したいと思っていました。異なる携帯会社に足を運び比べてみましたが、ほとんど予算より高いものばかりです。
ネットでも探していると日本人向けの携帯ショップを見つけました。そこで販売されている携帯は他で売られている携帯よりも安かったので、そのお店でGoogleの携帯を100ドルで購入しました。
通話とメールができれば良かったので機種は重視しませんでした。
モバコンという日本人向けの携帯ショップで購入しました。英語で現地の携帯ショップに挑戦するのも良いですし、月額とプランは日本語できちんと理解しておきたい方にはこちらのショップをおすすめします。
格安携帯会社
カナダには格安携帯プランが多く存在します。ワーホリ期間中は格安携帯会社Freedom Mobileのプランを使っていました。
通話・メールは無制限の3GBのデータがついた月額30ドル(約2,570円)のプランに加入していました。トロントには至る所にwifiがあるので、速度制限の心配はありませんでした。
近年、日本でも格安携帯が流行っていますが当時はまだ無かったので、あまりの安さに驚きました。
月々の支払いは自動的に引き落としではなく、Freedom Mobileのウェブサイトから支払っていました。支払い期限が過ぎると遅延金が発生するので契約する方はご注意ください。
プリペイド式
短期滞在や通話とメールだけで十分という方はプリペイドをおすすめします。プリペイドとは毎月の契約はなく期限までに一定の金額をチャージします。チャージをしないと自動的に解約になるので、わざわざお店に行って解約をする必要がありません。
私は現在Koodoという携帯会社のプリペイドを使っています。日本で購入したBIGLOBEモバイルのSIMフリーの携帯を使っています。
そして、koodoのSIMを買いSIMカードを入れ替えました。お店の人が設定してくれるので、簡単に携帯を使い始めることができます。
私が選んだプランは月額15ドル(約1,280円)のものです。ネットは使えませんが通話とメールができます。
wifi環境が整っているのでネットがなくても不便に感じません。メールは無制限に使えますが、国内通話は100分のプランを10ドル(約860円)で購入しました。
私が加入した時はプロモーションを行なっており100分無料で付いてきました。通話は200分できるようになり、使わなかった分は翌月に繰越される仕組みとなっています。
もし、繰越分があったとしても翌月にチャージしなければ全て解約になってしまうので気をつけましょう。
チャージはkoodoのウェブサイトにて直接またはドラッグストアなどでkoodoのチャージカードを購入します。
チャージカードを買うと下記の写真のようにコードナンバーが書いてあるレシートをもらえるので、それをkoodoのウェブサイトに入力します。そしてチャージが完了となり翌月も使えるようになります。
セールを上手に活用し女性用品の買い物
普段の買い物はShoppers!
私はShoppersをよく利用していました。Shoppersとは日本のドラッグストアのような存在です。薬からコスメ、日用品が多数揃っています。セールになるとかなりお得になるので、セールの時にシャンプーなど買い溜めをしていました。
コスメの種類も豊富に取り揃っています。日本では手に入らないブランドなどもあるので、見ているだけでも楽しいです。私はリップが好きなのでよく買っていました。
コスメやシャンプーなどはセールになると20%ほど安くなります。シャンプーは大容量のものをまとめ買いするようにしていました。Shoppersを通るたびにセールをしてないかチェックしていました。
ちなみにShoppersは日用品が高いため、スーパーで買ったほうがお得です。なんと2倍以上値段が違います。
私は知らずにトイレットペーパーを8ドル(約690円)で買いましたが、その後行ったスーパーでは同じ大きさのものが4ドル(約340円)で売られていました。
Shoppersとスーパーを上手く利用すると毎月の出費を抑えることができます。
Body shop
日本でも人気のBody shopですが、トロントのBody shopでは定期的にセールを行っています。通常の価格よりも40%以上安くなることがあります。
トロントにいると日本より乾燥しやすいです。ボディクリームが必須だった私はよくBody shopに足を運んでいました。日本とほぼ同じ製品を取り扱っているので、気軽に使えると思います。
生理用品
海外の生理用品は日本のものより使いづらいと聞いたことがある人もいると思います。確かに物によっては分厚くて使いづらい物もあります。慣れてしまえばあまり気にしないのですが、どうしても日本製の物が良いという人もいると思います。
トロントでは日本の生理用品を手に入れることができます。ただし、日本で買うと300円の物がトロントだと15ドル(約1280円)以上します。なので私はキャリーケースに入るだけ日本から持ち込みました。
無くなりそうな時は日本から母親が送ってくれましたが、現在は海外製のものを使っています。
余談ですが、日本では生理用品を外から見えないように紙袋に入れてもらえますが、トロントでは分けることなく全ての商品を同じ袋に入れます。これも文化の違いの1つかもしれませんね。
冬を乗り越えるためのコートで節約
トロントの真冬は−20℃は当たり前です。体感温度は−30℃にもなります。 日本から持ってきた冬用のコートも12月にはとても寒くて耐えられなかったです。そのためトロントで真冬用のコートを買うことにしました。
コートがトロントでの1番高い出費で、値段は約1200ドル(約103,200円)でした。ですが、さすがカナダのコートです。真冬のなか寒さを感じることほとんどありませんでした。
コートの中も重ね着する必要はなく、遊びに行く時は半袖を着て行った時もあります。真冬でもコートの下はタンクトップというカナダ人もいました。
コートのおかげで冬用の洋服を買わずに済みました。値段は安くはないですが、寒さが苦手な方は思い切って買うのも良いかと思います。日本にはないようなデザインもあり、毎年着られるので重宝すると思います。
余談ですが、過激な動物愛護団体が勤務先の近くでデモを行なっていました。彼らは動物のファーを無くすべきとカナダグースのお店の前で抗議していました。
私はその時にランチを買いに行かなければならなくなり、デモの前を通らなければなりませんでした。私のコートはリアルファーがついていました。
暴力を振るうということはないと思いますが、目の前を通ると何をされるかわからないので、お店の裏口からでていつもとは別のお店でランチを買っていました。
暴力的なデモは今までに見かけたことはありませんが、私が見たこの動物愛護団体は動物のファーがついているコートを着ている通行人たちにヤジを飛ばしていました。
このようなデモに遭遇したら、興味本位で近寄らずに、また毛皮など着ていた場合には念のためデモの通りを回避すると良いと思います。
まとめ
ワーキングホリデーをしていた時の毎月の出費は、定期代141.50ドル(約12,000円)を含めて約650ドル(約56,000円)でした。
外食費はお酒を頼むと高くなりますが、それ以外は日本より安いと思います。こちらの人は服やメイクもカジュアルなものばかりなので、洋服代などの出費も減りました。
カナダの人は1つのものを長く使ったり、本当に使うものしか買わないといった傾向があるので無駄な出費がなくなりました。たまには自分へのご褒美を買って、カナダらしい生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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