あなたは中国に対してどのようなイメージがありますか。一口に中国と言っても、日本の約25倍の国土がある大国を想像することは難しいでしょう。中国は地域によって文化や言語、考え方などに大差があります。
僕の中国生活も3年目に入っていますが、中国について全く理解できていません。ですが以前は大連、今は青島という中国一つ一つの都市での生活が長くなるにつれ、日本では知ることのできないその地域の魅力をたくさん感じることはできました。
今回は、僕が青島で生活して感じた7つの魅力をあなたに紹介します。
青島ビールがうまい!
青島と言えばまず「青島ビール」は日本でも有名ですよね。青島って中国なの?という方でも日本で一度は見た、または飲んだことがあると思います。
あのスッキリとした飲みごたえは、油が多く味が濃いめの中華料理には必須ではないでしょうか。
夏などには道端でビニール袋にビールを入れて持ち帰っている人をよく見かけます。日本では、ビニール袋にビールなんて絶対にお目にかかれないですよね。
そんなビールで名の知れる青島には、毎年夏になるとビール好きには堪らない世界的な超ビッグイベントが……。
それが『青島国際ビール祭り』です。青島ビールだけではなく、なんと世界中のビールメーカー20社以上が出店。そこにはかの有名なオランダの「ハイネケン」やドイツの「エクビール」の姿も。
また「青島国際ビール祭り』はビールを飲むだけではなく、各エリアにステージが用意されていて、中国文化やスポーツなどを取り込んだパフォーマンスを観ることができます。
ビールを片手に中国文化を味わえる、青島に来たら絶対に参加したいイベントですね。
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海がきれい!
夏になると爆発的に観光客が増える青島。それは、暑い夏に絶対不可欠な要素が含まれているからです。あなたが夏、必要なものはなんでしょうか。
扇風機?クーラー?ビール?確かにビールは不可欠ですが、夏といったらなんといっても「海」ですよね。
青島には市街地だけでも5つの海水浴場があり、その中でも特に有名なのが第一海水浴場です。多い時には1日で30万人もの人で溢れかえります。時には海が見えないなんてことも……。人混みを逃れつつ、私も青島の海を満喫してきました。
青島の気温は夏でも30度前後と避暑地としても有名です。特に日本の都市部で生活している方は、一度旅行で来てみるのもいいかもしれませんね。
海鮮が最高!
青島は中国の山東省に位置する港湾都市で、昔から中国の海洋産業の中心として発展してきました。そんな青島でオススメの海鮮料理の1つを紹介します!
青島に来た際には絶対に召し上がっていただきたい一品。テーブルに取り付けられた大きな鍋の底に魚介もしくは豚骨で出汁を取り、その上に網を乗せ、さらにその上に豊富な海の幸を入れ蓋をして蒸します。
蓋をあけるとそこには溢れんばかりの海鮮が。お店によっては自分の好みに合わせて調味料を作ることができ、味を変えて楽しみながら食べることができます。
〆は蒸して海鮮の旨みが加えられた出汁の中に麺を投入します。これが絶品です!
※ボリュームがすごいので1人では食べに行かないでください。
自然と都会が共存
先ほどから海のことばかりなので、青島=海というイメージができてしまった方もいるかもしれませんが、青島は海だけではありません。
市街地を東に抜けて行くと、山東半島の主要な山脈である嶗山があります。観光地として旅行客や現地の人に非常に評価されています。頂上まで行くのにいくつものルートがあり、毎回違う景色を楽しめるんです。
海や山だけではなく近年、高層ビルやショッピングモールが増え、空港や地下鉄を新設するための工事が至る所で行われています。インフラが進み、今まさに発展している都市と言えるのではないでしょうか。
五四広場にある「5月の風」は旧市街地にある桟橋と同じく、青島のシンボルとして有名です。現在は家族や恋人、観光客に人気の観光スポット。
「5月の風」とは1919年5月4日、パリ講和会議で決まったヴェルサイユ条約への不満から発生した抗日の大衆運動。そういった歴史の認識も中国人と接する上で必要になることもあるので押さえておきましょう。
中国の文化を感じられる
今は観光地になってしまい旅行客が多くなってしまいましたが、青島には以前栄えていた旧市街地があります。その旧市街地にある中国の伝統や文化を感じられるオススメの場所を2つ紹介します。
ヘキサイイン(劈紫院)
旧市街地の一角にある観光名所で、露店が多く立ち並び、中国文化を楽しみながら食べ歩きができる美味しい場所です。日本に住んでいたら一生食べることがないようなヒトデやトカゲ、サソリの揚げ物など数多くの珍味がズラリ。青島を訪れた際にはぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
露店の並びを抜けていくと、中国の伝統を感じずにはいられないようなレストランが……。赤赤赤と目がチカチカしそうですが、中国では赤はめでたい色としてお祝い事の際などに使用する習慣があります。最初は慣れませんが、何回も目にするとこれはこれでいいなと思えてくることもあるかもしれません。
即墨路小商品市場
旧市街地の一角にある市場。交渉次第では破格の値段で様々なものを購入できる!?スポットです。ものの置き方や売り方など、日本では決して目の当たりにすることがない光景を見ることができるので、日本人の出張者や観光客にも非常に人気です。
ここで問題になってくるのが……そう、値切り交渉ですね。外国人だとわかると平気で何倍もの値段をふっかけてきます。値切りがうまい知人と行くことをオススメします。
店員が本気でキレるまで交渉できなければ、ぼられているそうです。日本人は基本的に遠慮しがちですが、「郷に入れば郷に従え」で値切りの際に遠慮するのはやめましょう。
中国と西洋文化の融合
青島の旧市街地では、中国文化だけでなく西洋文化も感じることができます。その中でも中国にあると違和感を感じて面白い、歴史ある観光名所を2箇所紹介します。
ドイツ総督府と付近のドイツの街並み
青島は第一次世界大戦前にはドイツの租借地でした。青島を模範的な植民地にしようとしたことから、ドイツ風の建築物や上下水道の設備などができていきました。
先に紹介した青島ビールも、その時にドイツの指示で生まれたものなんです。
青島キリスト教会
ドイツの有名な宗教と言えば、やっぱり「キリスト教」ですよね。あの宗教改革で有名なマルティン・ルターではなく、そのルター派の教会が宣教師を派遣、青島に建てたのが青島キリスト教会。
現在では観光名所としても知られていますが、私が驚いたのは観光客よりも結婚写真やフォトウェディングで来ている方が多いこと。多い時には10何組のカップルが撮影をしていることも……。これだけ集まると場所がなかったり、他の人と被ってしまったりと業者さんも大変だと感じます。
個人的には教会まで続く坂の下から見た教会、このアングルが非常に好きです。旧市街地では、中国文化だけではなく西洋文化も満喫しましょう。今どこにいるんだ?という感覚を味わえると思います。
日本人にも過ごしやすい環境
中国語が必要ない生活環境
青島に駐在している日本人の方と話していても、「会社には日本語が堪能な通訳がいて中国語を使わないし、飲食店でも日本語可のお店があるから数年いても中国語が伸びてないよ……」という嘆きをよく耳にします。
特に香港花園というエリアは多くの駐在員が生活していて、日本人のコミュニティが広く自分の趣味に合わせて日本人同士で様々な活動を楽しむことができるため、つい語学から離れがちになります。
中国語を習得するのであれば、住む場所には注意が必要かもしれません。
いつでも買える日本製品
青島に日本人が住みやすい理由は語学面だけではありません。もう一つの大きな理由としては、日本製品が簡単に手に入る大型ショッピングモール「AEON」が市内にあるからでしょう。
青島市内だけで「AEON」は4店舗あり、日本人が生活しているマンションや泊まっているホテルの近くには大体あります。週末になるとAEONまで足を運ぶ日本人が多い様です。
ダイソーやユニクロが入っていたり、商品の陳列が日本のAEONと同じなど、AEONで買い物をする度に何故か懐かしさのようなものを感じます。また「AEON」の中にはCoCo壱番や銀だこ、吉野家、はなまるうどんなど日本で有名なチェーン店が多数出店していて、中華料理が合わない日本人の救世主になっています。
まとめ
このほかにも青島には様々な魅力があります。引き続き、僕が見つけた魅力を追記していくのでよろしくお願いします。
来年の旅行は青島で決まりですね!
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