フランス・パリへ行くならベストシーズンはいつでしょうか?事前に気候やどんな服装がいいのかを知っておけば、快適に過ごすための対策ができますよね!
今回は旅行前に必ずチェックしておきたいパリの季節別天気と、それに合った服装についてご紹介します。
パリの春
パリの春の訪れは遅く、日本の東京の基準でいうとだいたい1ヶ月ほど遅れて来ると思っていただけるといいと思います。
3月のパリ
3月のパリに旅行に行かれる場合は、日中は暖かい時もあり歩き回れる日もあります。しかし、朝晩はまだまだ冬のように冷え込む日もあるので、マフラーなど軽い防寒着の備えは必要です。
コートなどの上着も厚めのものがよいでしょう。
4月のパリの天気と気温
4月頃のパリの典型的な天候は、平均気温でいうと7度〜12度程度、暖かい日は16度程度まで上がります。雨はわりとカラッとしている方で、朝方や夕方の小雨に注意するくらいで十分です。
念のため折り畳み傘などを持ち歩くと安心ですが、地元のパリっ子は少しの雨くらいであれば傘をささずに颯爽と歩いています。フード付きのコートなどを着ておけば傘を持ち歩くこともなく、万一の雨の場合にも安心かもしれません。
春の服装
4月〜5月のパリでの旅行に便利なのは、肌寒いときに使えるスカーフや薄手のコートです。
昼間は暖かく、油断をして薄着をして出かけると夕方から肌寒くなってくることもあるので、常に上に一枚羽織れるものを持ち歩くのがおすすめです。
この時期のパリの人の服装は、まだコートなどの冬スタイルの人もいれば、一足早く夏のような恰好をしている人もいます。お店の中やレストランなど室内であれば、寒いことはめったにありません。
基本的には薄手の服装で、外を歩くときのために薄手のコートなどを持って歩くくらいがちょうどいいと思います。
パリの夏
日本の夏と比べると、パリの夏は湿度が低くとてもカラッとしています。ヨーロッパの夏の特徴といえば強い日差しで、紫外線は日本にいるときと比べてとても強く感じられると思います。
帽子やサングラスは快適に旅行をするためには必需品です。フランスでは日本と違って日傘をさすのはご高齢の方だけというイメージが強く、街中で日傘をさしている人はほとんどいません。
7月~8月のパリの天気と気温
パリの7月~8月の例年の平均気温は20度~25度、湿度が低いため夕方には気温が下がり、とても過ごしやすい気候です。
サマータイム
フランスでは夏時間が採用されており、日の長い夏の間は冬に比べて1時間早く時刻が設定されているため、夕方から日が落ちるまでの時間が長くなっています。
この、1年で最も過ごしやすい時期のもっとも過ごしやすい時間を、外でバーベキューなどをして楽しむのがフランス人流です。
年々増える猛暑日
しかしここ最近では連続して猛暑の夏が続き、気温が35度程度まで上がる日も時々見られるようになってきました。といっても日本の東京の夏の暑さの比ではありませんが、慣れない日差しの強さなどもあり熱中症などには十分注意が必要です。
フランスでは一般の家庭やお店などにクーラーがあることは非常に稀です。レストランでクーラー付きのところを探す場合は「Climatisé(クリマティゼ):冷房つき」をうたっているお店を探すといいでしょう。
夏の服装
旅行にはサンダルやTシャツ、ノースリーブなど生地の軽い夏服を選ぶとよいでしょう。街を歩くパリっ子も夏の時期は露出が多く、開放的な雰囲気です。
寺院や星付きのホテルなど格式の高い場所に行く予定がある場合は、あまりに露出が度を過ぎると入るのを拒否されてしまうこともあるので、カーディガンやストールなどを持っていると安心です。
夏の暑さ対策
夏に旅行される方に、暑さ対策のちょっとしたコツをご紹介します。
フランスではクーラーのついた家やお店は一般的ではありません。公共の施設であってもクーラーがあることはまれで、夏は夏らしく暑い中で仕事をしたり勉強をしたりしているのがパリの人たちの日常です。
涼しいところで適度に休憩を
前述のように「Climatisé:冷房付き」のお店を探すのも手ですが、お店に行かない場合でも日陰や建物の中に入るとひんやりとしていることが多いので、あまり無理をして外を歩き続けるのは避け、涼しいところを見つけて休憩を取りながら観光されることをおすすめします。
日中に雨戸を閉めておくのがフランス流
ホテルなどに滞在する際の知恵としては、日中外出していない時間に室内の温度が上がるのを避けるために、窓の雨戸を閉めるようにしておくとよいでしょう。フランスの人は、昼の間は家の中にいても雨戸を閉め続けるくらいです。
湿度が低いために、日差しさえさえぎることができれば家の中の温度を低く保つことができる、というのがフランスの暑さ対策の考え方です。
朝の涼しい時間は窓を開け、出かけるときに雨戸を閉め、また帰ってきた夜の涼しい時間に窓を開ける、というように室内に熱気を入れないようにすれば、夜暑くて寝苦しいといったことはありません。
パリの秋
平年のパリの夏は短く、9月になると一気に秋らしい涼しい気候になるのが特徴です。
最近では9月になってもしばらく暑さが続くこともありますが、日本の残暑ほどの厳しさではないので、旅行者にとっては比較的過ごしやすい時期といえます。
9月~11月にかけてのパリは、薄雲が広がりややどんよりした天気であることがよく知られており、写真を撮ったりするには残念ながらベストなシーズンとはいえません。
9月のパリの天気
秋のパリで注意したいのは、夕方頃に発生する急な雨。特に9月は季節の変わり目ということもあり、雲の活動が活発になります。
この時期の旅行は、急なにわか雨や雷雨に要注意です。万が一に備えて常に折り畳み傘を携帯することをおすすめします。
10月〜11月のパリの天気と気温
気温は9月で10度~20度程度と比較的過ごしやすく、10月、11月は10度以下まで下がる日も出てきます。
秋の服装
いずれにしても朝晩は肌寒いことが多いので、特に寒がりの方は厚手のカーディガンやタイツ、ヒートテックなど少し暖かい服装をしておくのがおすすめです。
この時期のパリの人たちはまだ薄着で過ごしていることが多いですが、同じ服装を真似すると日本人の感覚ではやや寒いと感じられると思います。
レストランやブティックなど室内は暖房が効いていて暖かいことが多いので、室内にいるときは薄手の服装、外を歩くときのためにコート、ジャケットや薄手のマフラーなどを持ち歩くくらいが過ごしやすくちょうどいいでしょう。
パリの郊外や屋外に長時間出るような旅行を計画されている方は、風が強い時期でもあるので、帽子、手袋、厚手のコートなど防寒対策をきっちりしていくことをおすすめします。
サマータイムの終了
10月の最終週には夏時間から冬時間へ時刻の変更があります。夏時間の時刻から1時間遅くなるので、だいたい17時頃にはもうすでに夜のような装いになります。
夏時間の感覚で歩きまわっているとまだ早い時間に急に夜になり、冷え込みが一層厳しく感じられるようになるので、外出時の服装には注意してください。
パリの冬
パリの緯度は北海道の札幌とほぼ同じで、冬になるとしっかりと冷え込みます。冬のパリは日照時間も短く、空は冬を通してどんよりとした厚い雲におおわれていることがほとんどのため、寒々とした気候が続きます。
12月〜1月のパリの気温
平均気温は0度~5度程度、暖かい日でも10度を上回ることはないので、この時期にパリを訪れる方はしっかりとした暖かい服装が必須です。
冬の服装
この時期のパリの人たちは厚手のコートにマフラー、手袋、帽子など完全防寒の姿が多いです。冬になってもテラスでお茶をするパリっ子は、寒さ対策をしっかりして外出します。
パリの冬の寒さは風の冷たさでもあるので、フード付きの長いコートなどがあると風よけにもなり防寒効果が高いです。
雪が降ることはめったになく、降っても積もることはほとんどありません。道路は場所によっては凍っていることもあるので、寒さが厳しい日や天気の悪い日は特に、歩きにくいハイヒールの靴や滑り止めがなくつるつるとした靴底の靴などは避けた方がよいでしょう。
乾燥対策を忘れずに
年中乾燥した気候のフランスですが、冬になると一層乾燥が厳しくなります。
とはいえパリではマスクをして歩いている人は皆無で、逆にマスクをしていると何か重大な病気を持っているのかと心配されます。
ですので、旅行中はリップクリームや保湿クリームなどでの乾燥対策が必須です。乾燥大国のフランスでは薬局などで保湿効果の高いさまざまな化粧品が手に入るので、パリっ子にならってフランスで保湿用品を手に入れるのもおすすめです。
パリ旅行におすすめの季節
パリを旅行するならやはりおすすめは夏です。航空券も高く観光客が一番押し寄せる時期でもあるのですが、やはり日照時間も長く青い空が広がるきれいなパリは、夏にしか楽しめません。
身軽に歩きまわることのできるこの時期は、ショッピングや観光の楽しみもより一層です。夜が長く22時頃まで明るいため、夜の街を歩くのも安心で、滞在期間を最大限に満喫できるでしょう。
夏ならではの楽しみがたくさん
5月~8月のパリは暑いとはいえ日本ほどではなく、夕方になると涼しくとても過ごしやすいです。夏らしくセーヌ川のプラージュ(砂浜)を歩くのもいいですし、日の当たるテラスでランチやカフェを楽しむのも夏ならではです。
夏の時期は屋外でのイベントがあったり、街の通りでミュージシャンがコンサートやパフォーマンスをしていたり、アイスクリーム売りが露店を出していたりと、旅行者がぶらぶらと歩きながら街を眺めて楽しむにはとっておきの時期といえます。
パリ滞在の注意ポイント
春の訪れは東京より遅く、雨模様の日もあること。夏は日本よりも過ごしやすいものの、猛暑日も増えているので注意してください。
秋口になると一気に気温が下がります。冬は北海道に行くつもりで防寒対策をしてください。
それでは、旅行の際の注意点をまとめてみましょう。
年中乾燥した気候
フランスの気候は日本人からすると、一年を通してとても乾燥しています。その上フランスの水は硬水なので、お風呂のたびに肌が刺激にさらされることになります(日本の軟水よりカルキが多く、肌や髪が乾燥しやすいです)。
特に乾燥肌の人は、対策をしっかりしておかないと期せずして肌がカラカラに乾いてしまうこともあるので気を付けましょう。旅行時も飲み物を持ち歩くなどしておくと乾燥が防げます。
折り畳み傘を持ち歩く
フランスでは日本と違って、傘をさす人が格段に少ないのが特徴です。多少の雨であればフードや帽子をかぶってしのいでしまう人がほとんどのようです。
傘を持ち歩くのはなんだかんだいって荷物になり面倒ですし、それを真似するのもよいですが、慣れない土地で雨に降られ風邪を引いたりするとせっかくの旅行が台無しです。
特に秋は、朝は天気が良くても午後は大雨ということもあるので、折り畳みの傘を持ち歩くことをおすすめします。
フランスでは日本のように安くて丈夫な傘は手に入らないので、日本から持っていくようにしましょう。
日差しの強さに注意
日本人旅行者の方が見落としがちなのが、フランスの日差しの強さです。ヨーロッパでは気候や大気の違いから日本の日差しと比べて紫外線が強く、気を付けていないと強い日差しのために熱中症や脱水症状に陥ってしまうこともあります。
実際に夏のパリを歩いていると、太陽が日本より近いのではないかと思うほど日差しが強いことに驚かれると思います。そのため夏の間は街を歩く人はほとんどがサングラスをしています。
サングラスはファッションではない
日本人の感覚だとサングランスはどちらかというとファッションの一部ですが、フランスで子供から大人までがサングラスをかけているのは決して恰好がいいからではなく、日差しが強すぎるために頭が痛くなったり、視界が悪かったりするのを避けるためというのが理由です。
日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、この時期のパリを旅行するならサングラスを一つ用意されていくことを強くおすすめします。
また、日よけの帽子も重宝します。夏にパリを訪れる場合は暑さ対策も万全に、外出をたくさんされる予定の方は体調に気を付けながら旅行されることをおすすめします。
まとめ
以上、フランス・パリの気候について特徴をご紹介しました。
あわせて旅行時期に合った服装を押さえておけば、快適な旅行ができるでしょう。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
フランスで働くには?フランスでの就職方法や仕事・求人の探し方
あわせて読みたい