ワーキングホリデー先として日本人に常に人気のオーストラリア。私もワーホリビザを持ち、現在そのオーストラリアで働いています。
勤務先は、カフェと日本食レストランの2つ。それぞれに環境や必要な英語力、またお給料も異なります。
日本人ワーホリ労働者にも定番のこれらのアルバイト先で私がどのように働き、どれぐらいのお給料をもらっているのか、具体的にご紹介したいと思います。
※この記事の内容は2017年4月現在のものです(1オーストラリアドル〈以下ドル〉=約86円)。
オーストラリアでのバイト1. 日本人経営のカフェ
掛け持ちしている2つのアルバイトのうち、1つは日本人経営のカフェ。ここではオールラウンダーとしてレジも打ち、料理も運び、裏で調理もします。スタッフ皆が全てのポジションを担当できるようにトレーニングされています。
スタッフは全員日本人で、現地で結婚された主婦の方や、ワーキングホリデーで来ている30歳前後の方が多いです。ワーホリの方の中には私と同い年の22歳の人もいます。
仕事はシフト制
店は11時オープンですが、9時に出勤して仕込みをします。
シフトはいろいろありますが、主に9時から14時までのランチタイムと、17時半から閉店の21時を過ぎて片付けを終える21時半までの、大きく2つのシフトで入ります。
ランチだけだったり、ディナーだけだったり、両方入ったり、毎週希望のシフトを提出するので自分の予定も立てやすく、働きやすい環境です。
高い英語力は必要なし
働いているのは全員日本人ですが、お客さんはローカルの方が9割と日本人が1割ぐらいです。
スタッフ同士は日本語で話しますが、接客のときは英語です。でも、簡単な英語しか使わない環境だからなのか、オーナーとの面接では英語力よりもやる気を重視しているという説明でした。
このカフェで働いている限り、確かにそこまで上級の英語力は求められないのかなと感じます。
オーストラリアでのバイト2. 日本食レストラン
もう1つの仕事はオーストラリア人経営の日本食レストランです。ここではウエートレスとして働いています。
オーナーがワーキングホリデービザ所持者を嫌って採用していなかった時期があるらしく、スタッフはオーストラリアのパーマネントレジデントビザを持っている日本人や、学生ビザで1年以上滞在している人など30歳前後の方が多いです。
シフトは基本的に固定
店は12時オープンで12時に出勤します。16時までがランチタイム、17時半か18時半から大体22時半までがディナータイムです。ただし、お店が忙しいと時間が延長され、暇だと早上がりになります。全てお客さん次第ですね。
勤務の曜日と時間は固定されていて、私は週5日働いています。ランチだけ、ディナーだけだったり、両方入っていたりしますが、毎週同じ時間です。予定が入ってしまったら、スタッフ同士でシフトの交換をします。
高度な英語力が求められる
働いているのは主に日本人ですが、オーストラリア人のオーナーの他に、フィリピン人と中国人のフルタイムのシェフがいます。ですので、働いている最中の確認事項や彼らを交えての雑談などは英語でします。
たまに忙しいと、日本人同士でも英語で話していたりします。英語の方が勢いよく話せるのでいい練習です。
お客さんはほぼローカルの方です。価格帯が少し高めで典型的な日本食を出しており、お客さんに料理の説明を求められたり、料理の量をお客さんの数に合わせて変えたりするため、少し高度な英語力が必要です。
オーナーとの面接も全て英語で行われ、きちんと話せる人が雇われています。
オーストラリアでの給料、実際にいくらもらっているの?
きっと誰もが一番知りたいであろう給料について、赤裸々にお伝えしたいと思います。
カフェは時給17.5ドル
日本人経営のカフェは時給17.5ドル(約1,500円)で、そこから税金が引かれています。
2017年1月に法律が改正されてワーホリ労働者に対する所得税は15%(所得により異なる)になったはずなのですが、まだ(法改正前の)32.5%分が引かれているのです、なぜか。そのため実際にもらえるのは12ドル(約1,000円)ぐらいです。
支払いは2週に1回、すべて銀行に振り込まれています。税金が引かれるのはそのためです。
本来は総収入の15%が国から引かれて、タックスリターンができないことになっています。税金を取られっぱなしです。ですが、私は32.5%を引かれているので、17.5%分をタックスリターンできるはずです。
日本食レストランは時給18ドル
オーストラリア人オーナーの日本食レストランは時給18ドル(約1,550円)です。
給料は毎週もらえ、10時間分は銀行振込で18ドルから15%税金が引かれて15ドル(約1,290円)ぐらい、残りの時間分の18ドルはそのままキャッシュでもらっています。
ちなみに、銀行指定はどちらの店もありませんでした。どの銀行でも問題ないのだと思います。
中国人経営のチェーン店では時給10ドル
実は、この2つの他にも別のレストランで働いていたことがあるのですが、そこの給料は時給10ドル(約860円)でした。仕事が全然見つからなくて焦っていたので、とにかく働かなくちゃと思っていましたが、安すぎますよね。
そこは中国人経営のチェーン店のようなところで、中国人と日本人が半々くらいの割合で働いていました。
給料は手渡しでした。毎週水曜日が給料日で、シフトが入っていなくてもお店まで取りに行かなければなりませんでした。
実際の私の給料明細
- WEEK ENDING(締め日):2017年3月26日(日)
- TOTAL GROSS WAGES(総支給額):270ドル(約2万3,200円)
- TAX WITHHELD(源泉徴収税):41ドル(約3,500円)
- TOTAL NET WAGES(手取り):229ドル(約2万円)
- SUPER CONTRIBUTION(年金:レストラン側が支払ってくれているもの):25.65ドル(約2,210円)
オーストラリアでバイト、交通費や福利厚生は?
交通費はなし
どちらの店も交通費は出ません。ワーキングホリデー労働者から交通費の出るアルバイト先で働いているという話は聞いたことがありません。みんな自分で払っています。
福利厚生としての年金
カフェの方は福利厚生は何もありませんが、日本食レストランはスーパーアニュエーションといって、給料の中から年金が自動的に積み立てられています。この積立金はワーキングホリデーを終えてオーストラリアを出た後に返金申請ができます。
毎週20ドル(約1,720円)ぐらいなので大した金額にはならなそうですが、私もワーホリを終えたら申請しようと思っています。
まとめ〜先立つものがあると心に余裕ができる
私のお給料事情を見てどのように感じられたでしょうか?オーストラリアで働くワーホリ労働者の時給としては12ドル(約1,030円)なんてザラにある中、良い方の給料なのではないかと自分では思っています。
でも、仕事が見つかるまではお金に余裕がなく、心の余裕も失っていました。やっぱり先立つものは大事ですよね。
これからオーストラリアでのワーキングホリデーでアルバイトを探す際に、私の経験を参考にしていただけたらうれしいです。
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