フランスでの1か月の生活費は?南フランスでのふたり暮らし編

南フランス フランス生活・移住

フランスで生活をするにあたって、どれくらいの予算が必要なのか、現地ですぐに仕事をする予定がない方にとっては、特に気になるテーマですよね。

フランスの中で一番物価が高い地域はパリ(例えば、 ある不動産情報サイトによると、パリの1平方メートルあたりの土地代は8,589ユーロでフランス1位です)ですが、そのほかの地域では1か月の生活費はどのくらいを想定するべきなのでしょうか。

一例として、南フランスに暮らす私と夫の2人分の1か月の生活費をご紹介します。1ユーロ=約124円

南フランスでの家賃

部屋

私たちが住んでいるアパートは、寝室とダイニングの2部屋にシャワートイレがついたタイプで、月々の家賃は水道代込みの700ユーロ(約86,800円)です。

このほか毎月共益費が40ユーロ(約4,960円)かかります。中心街へのアクセスのよさ、家具付きであること、セキュリティーが整っていることを考えるとそれほど高くはないかと思っています。

ちなみに、カップルや家族で生活している人を除いては、学生や若者の間ではルームシェアが主流です。何部屋かあるアパートや一軒家を共同で借りて、家賃を共有するスタイルです。基本的に、個室なのでプライバシーはある程度確保できます。

フランスでは、男女混合でルームシェアをする人もかなり多いですが、異性と暮らすことに抵抗がある方は、女性のみ(男性のみはあまりないかもしれません)のルームシェアを探してみるといいでしょう。

地域によって差はありますが、相場は300~600ユーロ(約37,200〜74,400円)です。

ところで、フランスでは、友人や家族のツテを使って家探しをすることもよくあります。インターネットや不動産屋で探すことももちろん可能です。

たとえば、以下のサイトではルームシェアの募集を探すことができます:

ルームシェア探し:https://www.lacartedescolocs.fr/

南フランスでの食費

野菜

夫婦2人分の1か月の食費はだいたい200~250ユーロ(約24,800〜31,000円)です。

野菜中心の生活で、外食をほとんどしない方針ではありますが、やりくり次第ではもう少しおさえられるのかもしれません。

外食をする際は、お昼はサンドイッチやケバブなどの軽食の場合は5~7ユーロ程度、レストランの場合は10~20ユーロ程度かかります。夜の外食の場合は、お店にもよりますが一人当たり20~50ユーロ程度は見積もっておくといいと思います。

ちなみに、買い物をする場合、だいたいの物価は以下のような感じです

値段の相場

  • 水(1リットルあたり):0.5ユーロ(約62円)
  • パン(バゲット1本):1ユーロ(約124円)
  • お米(1キロ):2.5ユーロ(約310円)
  • 卵(6つ):1.7ユーロ(約210円)
  • 牛乳(1リットルあたり):1ユーロ(約124円)
  • 肉(牛ひき肉1パック350g):4.35ユーロ(約540円)
  • 人参(1キロあたり):1.5ユーロ(約186円)
  • ジャガイモ(1キロあたり):1.5ユーロ(約186円)

南フランスでの光熱費

私たちの場合、水道は家賃に含まれていて給湯や暖房も含めてすべて電気なので、実質の光熱費は電気代のみを支払っています。

季節によって変動はありますが、月々の電気代は平均すると50~60ユーロ(約6,200〜7,440円)です。

電気の使用量には気をつけているのですが、日本と比べると少し割高といえます。

南フランスでの通信費

電話とインターネットは、月々22ユーロ(約2,728円)のプランに入っています。固定電話なら海外へも無料でかけ放題なので、とても助かっています。

携帯代は、ほとんど最安のプランになるので使用容量などが限られていますが、夫が月々6ユーロ、私が紹介割引でなんと1年間は月々1ユーロです。

容量の都合上、インターネットはWIFIのみでの使用にしていますが、カフェやバスの中でもWIFIが飛んでいるのでそれほど困りません。

合計すると、通信費は29ユーロ(約3,596円)ということになります。ちなみに、通信会社は、電話・インターネット、携帯ともにSFRを利用しています。

SFR:http://www.sfr.fr/

SFRのサービスにも満足しているのでおすすめではありますが、フランスの通信会社間の価格競争は増してきているようです。さらにリサーチされると、もっとお得なプランもあるかもしれません。

たとえばFreeという携帯会社の通信料は格安で、利用者も増えているようです。

南フランスでの交通費

ユーロ

基本的に市内の移動は徒歩でできるので交通費はさほどかかりません。

急ぎの際にローカルバスを使った場合、片道1.2ユーロです。また、隣町へ行く場合はシャトルバスを利用しますが、バス代はひとりあたり往復10ユーロ(約1,240円)です。

月に一度、義実家へも行くのでその際には、長距離バスがひとりあたり往復20~25ユーロ(約2,480〜3,100円)かかります。

月によって変動も大きいですが、交通費は2人合わせて90ユーロ程度(約11,160円)です。

普段の交通費の出費は少なめですが、言うまでもなく日本に帰国する場合は航空券代がかかってしまうので大きな出費もありえます。

南フランスでの美容・衛生費

化粧品(メイク用品・スキンケア用品)、シャンプー、コンディショナーなどを含めた費用です。

私に関しては、化粧品は一度買うと1〜2カ月はもちますが、コンタクトの洗浄液なども含めると一番費用がかさんでいる部分と言えます。

月々にすると2人あわせて40ユーロ程度(約4,960円)です。ちなみに、こちらの美容院代は日本と同じくらいです。

私が住んでいる町では、カットのみで38ユーロ、カラー込みで70ユーロ程度(約8,680円)の価格帯のところが多いです。

ただし、カラーについてはアジア人の場合は一度脱色したりする必要があるそうなので、これより割高になる可能性もあります。

そのほか、ネイルサロンも最近流行しています。普通のネイルは5~10ユーロ、ジェルネイルは35~50ユーロ程度でできます。

南フランスでの交際費

週1回程度、友人と飲みに出かけますが、バーで飲み物を注文するだけなので一度あたりの出費はひとり10~20ユーロ程度です。

そのほか食事をしながら飲むという場合も、自宅での持ちよりパーティーなので材料費や飲み物代など多くても20ユーロくらいの出費です。

2人合わせると月々80ユーロ程度(約9,920円)です。

1ヶ月の生活費トータル

これ以外にも多少の出費はあるかと思いますが、以上をまとめると、月々の生活費の合計は

フランスでの1ヶ月の生活費

  • 家賃・共益費 740ユーロ(91,760円)
  • 食費 250ユーロ(31,000円)
  • 光熱費 60ユーロ(7,440円)
  • 通信費 29ユーロ(3,596円)
  • 交通費 90ユーロ(11,160円)
  • 美容・衛生費 40ユーロ(4,960円)
  • 交際費 80ユーロ(9,920円)
  • 合計 1,289ユーロ(159,836円)

合算すると、なかなか出費がかさんでいることがわかりました。

家賃がやはり大部分を占めるので、できるだけ好条件で安いアパートを探すのは大事なことですね。

まとめ

南フランスでの1か月あたりの生活費、なんとなくイメージが湧きましたでしょうか。

食費や交通費については、お得に購入できるクーポンやパスなどを見つけるなどしてカットする余地がまだあるかと思います。

比較的リーズナブルな通信費を除いては、日本と相場は同じくらいという想定でOKかと思います。

私たちは2人暮らしなので、単身住まいの方のケースとは多少異なると思いますが、フランスでの生活を準備中の方々への参考になれば幸いです。

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食べるのと飲むのが大好きな関西人。学生時代に1年留学していた南仏に、縁あって2016年12月より再び在住しています。
フランスで強く(!)楽しく生きるためのヒントになる情報を発信できればと思っています。

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