カナダのシェアハウスって?トロント在住者が教える部屋選びの注意点

トロント カナダ生活・移住

留学やワーキングホリデーで初めて海外に行くのって不安ですよね。

今回は、私と夫の2人で住んでいるシェアハウスについて紹介しつつ、部屋を借りる際の注意すべき点をやアドバイスについてご紹介します。(1カナダドル=約83円)

カナダで住んでいる場所

私達は今カナダのトロント郊外、フィンチ駅周辺の家に住んでいます。

郊外と言っても閑静で綺麗な住宅街とオフィス、コリアンタウンが立ち並ぶ好立地です。地下鉄で北へ登っていった終点の駅で、大都市トロントの中心までは30分ほどで着きます。

トロント

※静かでのんびりした空気が良い。公園もあり広くて綺麗。

シェアハウスを選んだ理由

それではまず、この家を選んだ理由をいくつか上げていこうと思います。

価格

私達は先述したように、トロントの郊外に2人で月750ドル(約62,250円)の部屋を借りています。なぜなら都心近くに住むとなると、それだけで家賃が高くなるからです。

それに、カナダでは家賃は2人で住むなら部屋が同じでもまるっと2人分のお金を支払わなければいけないところも多く、下調べもなく決めてしまうと1,000ドル~1,800ドル(約83,000〜149,400円)はかかります。

なので、色々な部屋貸しサイトをとことん見比べて見学させてもらい決めました。

洗濯機の有無

シェアハウスには、洗濯機がある家はそこまで多くありません。

以前別の家に住んでいたときは家賃とは別でコインランドリーで週に7ドルから8ドル、月30ドル前後も使っていたので節約になっています。乾燥機もついているので、干す場所に困ったりもせず快適です。

また、コインランドリーまで歩いたり洗濯が終わるまで待っている時間が節約できるので、学校やバイトで毎日が忙しい方は洗濯機のある家は重宝するかもしれません。

充実したキッチン

節約生活をするにおいて、キッチンをどれだけ活用できるかは重要です。

ここでは鍋や食器、包丁などあらゆるキッチン用品が揃っていて、コンロは4つ、トースターや電子レンジ、炊飯器、大きなオーブンも備わっています。ここまで揃っている家は見学してきた中でもなかなか無かったので、幸運だったと思います。

また、砂糖や塩、醤油などの調味料とサランラップやアルミホイル、キッチンペーパー、洗剤などの備品も大家さんが補充してくれて買う必要がないのも助かっています。

日本人の感覚に寄せた綺麗な部屋

北欧では、基本部屋には土足で入り寝るときだけ靴を脱ぎます。なので、カナディアンのオーナーの家なんかだと廊下や部屋は砂が散らばっていることもしばしばです。

もちろんそれ自体は悪いことではありませんが、日本人だとどうしても靴のまま部屋に入るのは戸惑う、という方も多いのではないでしょうか。

私は少し潔癖の気があるので、玄関で靴を脱ぎ、大家さんが毎週掃除してくれるキッチンやトイレを使い、砂のない部屋で過ごすということは大分心が安らぎました。

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住人のほとんどが日本人

これに関しては人によって意見が違うと思いますが、私はかなり助かりました。なぜなら私はカナダに語学の勉強や働きに来たのではなく、夫の希望でついて来ただけだからです。

このフィンチの家とは別の家に住んでいたときは日本人が住んでおらず、インド人のオーナーとインド人夫婦、チェコ人の青年、カナディアンのご老人が住んでいて意思疎通にとても苦労しました。

うまく話が聞き取れず内容を勘違いして怒らせてしまったり、言いたいことがうまく言えないので相手の都合に合わせざるを得なくなったり、とにかく大変でした。

今の家ではそういったトラブルも無く、安心して過ごせるのでとても良かったと思います。

優しくてしっかり者の大家さん

最後になってしまいましたが、これは大前提です。大家さんにも優しい人、家族のように親密になりたい人、そっけない人、生活に干渉したがる人、横暴な人など様々です。

ある程度は仕方がない部分もありますが、こちらの話もちゃんと聞いてくれる人だといざという時トラブルになりにくいです。

まだ部屋を決める前の段階で水道代や電気代をとにかく節約しろと強く要求してきたり、今決めないならこの部屋はもう貸さないと脅してくる人も中にはいたので、そういう人とは家賃や生活費で後々揉める可能性があると思い断りました。

今の大家さんは契約書と領収書の説明が詳しく、普段もスーパーマーケットまで車を出してくれたり、干渉しすぎないで世話を焼いてくれるので、安心して過ごすことができます。

カナダにあって日本にない設備

次に、日本にない設備について紹介します。

大体日本と同じですが、キッチンの設備は少し違います。日本ではコンロはガスや凹凸のない電気のシステムキッチンが主流ですよね。

しかしカナダではヒーターと呼ばれるものが主流で、渦を巻いた金属の網に熱を通して扱います。これも電気コンロのひとつなのですが、熱を通す熱線がむき出しなので火が通りやすく下がりにくくもあります

初めて扱ったときは火加減が難しく、弱火にしてもなかなか熱が下がらないので他のコンロをあらかじめ弱火に設定しておき、熱を弱めたいときはそちらに鍋を移すという作業をしていました。

また、オーブンの設定温度は摂氏ではなく華氏で表示されるので注意が必要です。

コンロ

※渦巻き型のコンロ。皆が使うので汚れは割愛

もうひとつ違うのは、冷暖房です。私が住んでいる家や見学してきた家は、ほとんどセントラルヒーティングという様式の冷暖房器具がありました。

各部屋、キッチン、バスルームなどいたる所に通気口があり、そこから暖かい空気や冷たい空気が送られてくるのです。 大元のスイッチは大家さんが管理しているので誰もが快適な温度というのは難しいです。

しかし大家さんによっては冷暖房が届きやすい部屋とそうでない部屋を把握して、プラスで小型の冷暖房器具等を貸してくれることもあります。

シェアハウスでのトラブルについて

ほとんどトラブルはありませんが、強いて言うならば3つあるシャワールームのうちの1つを誰かが使っていると、他のシャワールームや手洗い場の水がかなり弱まってしまうということです。

大家さん曰く、今の家は少し古い設計で水道管が細く、しょうがないのだそうです。工事にはかなりお金や日にちがかかるらしく、なかなか踏み込めないと言っていました。

しかし、完全に止まるということは稀なのであまり気にしていません。シャワーは常にしっかり出てほしいという方は、最近建った家でしたら水道管が太いものが通っているそうなので、新築の家を探してみるといいですよ。

シェアハウス選びのポイント

どんな環境で住みたいかは人それぞれなので断言はできませんが、部屋を選んだ理由で先述したように、価格はとても重要だと思います。しかし安ければ良いというわけでもありません。

治安や立地、設備など安い物件には安いなりの理由があるので、初めて部屋を借りるのであれば安すぎる物件は控えた方が無難です。

また、契約書を必ず大家さん用と自分用の2枚用意してくれる人のところで借りるということも大きなポイントです。後々問題が起きてしまったとき手元に契約書がないと反論しにくいです。

部屋を借りる際、初月の家賃とは別に最終月の家賃を半月分から1ヶ月分払うことが多いのですが、領収書をすぐに渡せる人でないと大概今後もくれません。

領収書はメモ用紙でもなんでも良いです。金額と大家のサインが入っていれば問題ないので必ずお金を渡す際に貰いましょう。

何かしら言い訳をされてそのまま帰国することになってしまったということにならないよう、お金の話だけは明白にしておいた方がいざというときにトラブルを回避できます。

なぜここまで強く注意喚起するかというと、私達夫婦も以前借りていた部屋の大家がそのタイプだったからです。

部屋を借りる際、契約書は後でコピーを渡すと言って最後まで手元に来ず、領収書は毎月請求しても忘れたとかで言い逃れされ、引越す前の数日間は言い合いになり後味の悪い別れとなってしまいました。

今の大家さんに聞いた話だと、領収書を渡さないことでタックスリターン分のお金をその大家が儲けられるらしく、わざと渡さないということはよくある事なのだそうです。

タックスリターンとは本来払わなくてよい税金を、帰国の際に返してもらえる制度です。家賃は額が大きいので、帰国する際領収書があるとかなりの額が帰ってくるはずです。必ず領収書を貰い、とっておきましょう

※大家さんから貰った領収書。何ドルを誰から誰へ、いつ貰ったかが明記されている。

まとめ

カナダのシェアハウスについていくつか述べましたが、注意すべき点をまとめると

  • 家賃などを含め、何よりしっかり者の大家さんがいるということ。
  • 日本には無い電気コンロと華氏の表示には気をつけること。
  • 冷暖房器具の効き具合を把握すること。
  • 大家さんと取引する際、お金の話は明確にすること。

以上です。

いくつか苦労した点も書きましたが、私達夫婦はエージェントを通さずにカナダへ来たので知らないことが多くあったのも事実です。それでも私達はカナダでとても楽しく生活しています。

色々なことを書きましたが、不安にならないでください。どんな所にもトラブルはつきものですし、カナダには優しい人が多いので皆助けてくれます。これらの点に注意しつつ、皆さんが楽しい海外生活を送れることを願っています。

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