タイで働く外国人が必ず取得しなければならないのが「ビジネスビザ」と「労働許可証(ワークパーミット)」です。
タイのビジネスビザは、タイ以外の国で取得する必要があります。タイに来る前に時間のある方は、日本(母国)でも取得可能です。
私はビザ代行業者に依頼し、ラオスでタイのビジネスビザを取りました。会社の規模や職種などによってはビザの取得方法も若干異なりますが、ここでは一例として私がビザを取得したプロセスを簡単にご紹介します。
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タイのビジネスビザ取得は事前準備に時間がかかる
タイのビジネスビザを取得する上で最も大変なことは、膨大な必要書類を事前に準備しなければならないことです。その書類の大部分は、これから働く会社へ事前に作成依頼し用意してもらう必要があります。
私の会社では、すべての書類作成に2週間前後かかりました。会社とビザの取得に関するやりとりを進める中、私は2週間以内に日本を離れる計画を立てました。
会社と相談し、タイに渡ってからすべての書類を受け取った上で再度出国して他の国(ラオス)でビジネスビザを取得することにしたのです。
タイのビジネスビザ取得に必要な書類
自分で用意するもの
ビザ代行業者から用意しておくよう言われたのは下記の通りです。
- パスポート原本
- パスポートのコピー(2枚)
- 写真2枚(3cm×4cm)
パスポート原本は残りの有効期間が6ヶ月以上あり、余白ページが3枚以上あることが条件です。
写真撮影時は必ず襟付きの服を着用する必要があります。背景は白で、サングラスや帽子などの着用は不可です。
また上記3点以外に、これから働く会社に提出すべき必要書類があります。それは下記の3点です。
- 大学の卒業証明書(英語・日本語)
- 戸籍謄本
- 履歴書(英語・日本語)
私が在籍していた大学では、学内にある総務課の受付に依頼すると卒業証明書を即日発行してもらえました。
会社に用意してもらうもの
自分で用意しなければならない書類は特に難しいものではありません。問題は、企業側が用意する書類が膨大かつ内容が細かいことです。
規模や業態により内容は若干異なりますが、企業側が用意しなければならない書類をわかる範囲でご紹介します。
- 前年の財務諸表のコピー
- 企業の定款・規約のコピー
- 株主名簿のコピー
- 会社の登記事項証明書のコピー
- タイの労働省が定めた雇用証明書のコピー
- 英文招待状 など
必要書類一式が入った封筒の厚さは約5cm程度でした。これで書類がすべて揃ったので、ビジネスビザを取得しにラオスへ飛び立つことができます。
タイのビジネスビザを日本以外で取得する場合は航空券に注意
私たち日本人がタイを訪問する際、3ヶ月以内の観光目的であればビザは不要です。
しかし、日本の空港では帰りのフライトの時間や行き先を確認されます。行きの航空券しかない場合はタイで入国を拒否される可能性が高いため、基本的には飛行機に乗せてくれません。
したがって、日本以外でビジネスビザを取得する場合は、日本を飛び立つ前にタイから他の国へ行くための航空券を取得する必要があります。
私の場合は、ビザ代行業者から事前に届いたタイ発ラオス行きのEチケット控えを空港で提示し、ビジネスビザ取得の旨を説明した上で内容を確認してもらいました。
タイのビジネスビザ取得にかかる費用
タイからラオスまでの行き方は、陸路と空路のいずれかを選ぶことができます。私は空路を選択し、1泊2日のスケジュールを組んでもらいました。
費用は、ホテル代・現地での送迎料金・代行手数料・航空券代含め13,000バーツ(約40,000円)です。
陸路を選択した場合は、空路の費用よりも半額以上安くなります。その代わり、1泊3日で長時間車に揺られることは覚悟してください。
※1バーツ=約3円(2017年9月)
ラオスは旅費が安い
タイの近隣諸国としては、ラオス以外にもシンガポールやベトナムなど人気の観光地が数多くあります。そんな中、私がラオスに決めた理由は、タイと距離が近いことに加え旅費が安いという点です。
とういうのも、ビジネスビザを取得する際に発生する費用はすべて自腹。会社からの補助は一切ありませんでした。
タイのビジネスビザを取得する1泊2日のスケジュール
ラオスのタイ大使館へは朝一番で行くため、出発時間はかなり早いです。
必要書類がすべて揃っていれば心配する必要はありませんが、万が一のときのため、自分が勤める会社の総務や法務などの電話番号を控えておきましょう。
ビジネスビザ取得スケジュール
- 5:00AM:タイのドンムアン空港に集合
- 7:00AM:ドンムアン空港からタイ国内ウドンタニへ(飛行時間1時間)
- 8:00AM:ウドンタニから陸路でラオスへ入国
- 9:00AM:ラオスのタイ大使館に到着
- 1:00PM:ビザ申請完了後、ホテルへ移動
- 2:00PM:自由時間
翌日
- 12:00PM:チェックアウト
- 1:00PM:現地スタッフよりビジネスビザの受け取り
- 2:00PM:陸路でウドンタニへ戻り、空港へ
- 6:00PM:タイのドンムアン空港到着・現地解散
まとめ~時間に余裕を持って準備を
会社側が用意しなければならない書類が多く、すべての書類を準備するまで最終的に1ヶ月程度かかったので、スケジュールの調整が少し大変でした。
ラオスという地も初めて、ビジネスビザの申請も初めてと、初めてづくしだったので、ラオスに行く前はかなりドキドキしていたことを覚えています。
ビザツアーは1人で行くわけではなく、他の外国人も一緒です。帰るまでには皆と仲良くなり、今では楽しい思い出の一つになりました。
※この記事は筆者の当時の体験に基づいています。最新情報は必ずご自身でご確認ください。
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