タイに移住する前にするべき予防接種とは?予防接種の種類・スケジュールまとめ

予防接種 東南アジア

海外で暮らすとなると様々な準備が必要ですが、忘れてはいけないもののひとつが「予防接種」です。

母親に「その予防接種は受けたよ」「あなたは子どものころ麻疹(はしか)にかかったよ」と言われていても、記憶違いということもあります。渡航前にもう一度しっかり予防接種を受け、安全に海外生活を送りましょう。

ここでは、現在タイに在住する私が渡航前後に受けた予防接種の種類・スケジュールなどをまとめました。1バーツ=約3.4円

タイ渡航前に受けておきたい予防接種は?

予防接種

外務省のホームページでは、タイに赴任する成人に必要な予防接種として「A型肝炎、B型肝炎、破傷風」、できれば受けたい予防接種として「狂犬病、日本脳炎」を挙げています。 以下は私が実際に受けた予防接種のスケジュールです。

ワクチンの種類や医療機関によっては回数やスケジュールが変わってきますので、あくまでも参考とし、ご自身で受けられる際は最寄りの医療機関に確認してください。

A型肝炎、B型肝炎

接種回数は全部で3回です。

2回目は「初回接種から4週間後」と比較的短い間隔だったため日本で受けられましたが、3回目は「初回接種から6ヶ月経過後」で渡航前には間に合わず、渡航後にバンコクのサミティベート病院(スクムビット)で受けました。

破傷風、日本脳炎

接種回数は1回のみですが、免疫効果の薄れる10年後に再度受けるよう指示がありました。

狂犬病

接種回数は全部で3回です。

2回目は「初回接種から1週間後」、3回目は「初回接種から4週間後」でした。日本を出発する直前に接種開始したため3回目は渡航後に受けました。もし狂犬病のウイルスを持った動物に咬まれたりひっかかれたりした場合は、追加でワクチンを接種する必要があります。

日本国内での1回あたりの接種費用はワクチンにより異なりますので、最寄りの医療機関に確認してください。

サミティベート病院での1回あたりの接種費用は約1,500〜3,000バーツ(約5,100〜10,200円※無保険)で、こちらもワクチンの種類や抗体検査の有無により費用は変わってきます。

事前に費用を知りたい場合は電話やEメールで医療機関に問い合わせましょう。

タイ渡航後に追加で受けた予防接種は?

予防接種のスケジュール

  • 風疹&麻疹(はしか)&おたふく風邪(MMR混合ワクチン)
  • 水痘

上記2種は渡航後に追加で受けました。日本では近年、日本由来の麻疹は発生していませんが、タイでは感染例が多く報告されています。

また、バンコクの特にスクムビット地区は日本人の若い駐在員夫婦が多く、小さな子どもや妊婦さんもたくさん見受けられます。どの病気も小児や妊婦がかかると重篤な症状が出やすいこと、子どもがいる日本人コミュニティでは風邪や溶連菌などが広まりやすいことから、追加で接種することにしました。予防できるものはしっかり予防しておきたいですね。

バンコクで予防接種を受けるには?

先述のバンコクのサミティベート病院には日本語が通じる日本人相談窓口があり、予約なしで直接窓口に行けば予防接種を受けられます。その際は日本で受けた予防接種記録を持参しましょう。

接種が必要なワクチンが何種類もある場合は、医師にスケジュール管理をしてもらえます。

病院

予防接種記録は重要!

予防接種の記録

「タイ赴任前の慌ただしい中、いろいろな病院で予防接種をしたので、接種記録を無くしてしまった……」という方もいらっしゃるかもしれませんが、記録がなくてはその後のスケジュールが組めず、場合によっては抗体検査から始めなければなりません。

接種記録は小型の冊子の場合が多いので、無くさないようパスポートと一緒に大切に保管しましょう。

子どもの予防接種もしてもらえる?

母子健康手帳

私の場合は子どもが生後4ヶ月の頃タイに渡航したため、生後何種類か受けることになっている予防接種も途中のままでしたが、サミティベート病院では途中からでも対応してもらえました。

日本の母子手帳と照合し、医師にその後のスケジュールを組んでもらえます。タイの小児の定期予防接種スケジュールは外務省のホームページに掲載されています。

まとめ

  • タイに住むことになったら、成人であれば「A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎」の予防接種は渡航前に受けておきましょう。
  • 麻疹など、小児や妊婦が重症化しやすい病気の予防接種も念のため受けておくことをお勧めします。
  • バンコクでも予防接種は可能です。予防接種記録を持参して医療機関へ行きましょう。
  • 予防接種記録は重要です。無くさず保管しましょう。
  • 小児もタイで予防接種が可能です。母子手帳を持参して医療機関へ行きましょう。

タイに赴任してからは半年間なんてあっという間に過ぎ、気がついたら3回目の接種を忘れていた……ということもあるかもしれません。

それまでの接種が無駄にならないよう、タイ渡航後も忘れず予防接種を受け、充分な対策をしてから海外生活を楽しみたいですね。

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2016年からバンコクに在住している駐在員妻(駐妻)です。
2017年に出産、常夏の国での初めての育児と生活を楽しんでいます。ここではバンコクの基本的な情報を中心に綴っています。特にこれからバンコクに住む予定の方、来てまだ日が浅い方、旅行者の方など、何かのヒントになれば幸いです。

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