ドイツの首都ベルリンは、冬になると日中も氷点下になるほど寒い街です。特に1月や2月はクリスマスも終わり街も静かになります。人通りも春や夏よりも少なくなりますが、そんな冬だからこそ楽しめることもあります。
ここでは長く寒い冬を楽しむベルリンの過ごし方を4つご紹介します。
ベルリンの冬の楽しみ方4つ
雪遊び
ベルリンはドイツの北部に位置し、夏は湿度も低く、気温もそこまで上がらないためとても快適に過ごせます。しかし冬は日中の気温が氷点下になってしまうことも多く、身も凍りそうなほど寒い街です。
そんな寒い冬のベルリンで雪が降り始めると、あっという間に街は白銀の世界へと変わってしまいます。
そして街に雪が積もると子どもも大人も公園で雪遊びをしたり、ソリに乗った子ども達で公園や歩道がいっぱいになります。このような光景は、日本ではなかなか見られないのではないでしょうか?
子ども達が乗るソリは、昔ながらの木で出来たシンプルな造りのソリが一般的で、雪が積もった日はお店の外に中古のソリが売り出されたりします。
ソリ遊び以外にも日本と同じように雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりと楽しそうで、ベルリンの人たちは雪が積もるのを待ち受けていたかのように見えます。
ベルリン国際映画祭
ベルリンの冬の大きなイベントの1つと言えばベルリン国際映画祭です。カンヌ、ヴェネチアと並ぶ3大映画祭として日本でも多くの方に知られているのではないかと思います。
ベルリン国際映画祭は毎年2月の上旬から始まり、ベルリンだけでなく世界中の映画ファンが街に押し寄せてくるほど人気のイベントです。
映画のラインナップは現在のものから古典、アニメーションや実験的な映画など幅広く揃っています。毎年日本からの作品も上映され、舞台挨拶ではなかなか日本ではお目にかかれない監督さんや俳優さんに間近で出会えるかもしれません。
ベルリン国際映画祭を見るためには事前にチケットを購入する必要があります。というのも発売されるとすぐに売り切れてしまうため、当日映画館に行っても買えないことが多いからです。
チケットはポツダマープラッツに設けられる専用のチケットセンターで購入するか、インターネットで事前に買うかを選べます。インターネットでの予約の場合は手数料として少し追加料金を払う必要があるので注意が必要です。
世界中の映画ファンに囲まれて映画を見るのは、また日本とは違った雰囲気を味わえるのでとてもおすすめです。
読書
ベルリンの冬は先述したようにかなり冷え込みますが、家やお店など建物の中に入るととても暖かくて快適です。ドイツの暖房は日本のようにエアコンやストーブではなくハイツゥングと呼ばれるヒーターが主流です。
暖かく快適な家からわざわざ寒い外に出ずに、家の中でゆっくりと本を読んで過ごすのも冬ならではの楽しみではないでしょうか?
ベルリンには新書を扱う本屋や古本屋が多くありますし、フリーマーケットに行くと路上でたくさんの本が並んでいます。日本人作家の小説もドイツ語もしくは英語ではありますが販売されていますし、ファッションや音楽等のカルチャーの雑誌も充実しています。
またベルリンに住んでいるのであれば本をわざわざ買わなくても図書館で本を借りることが可能です。図書館はいろいろなエリアに点在しているので、1度最寄りの図書館に行かれてみてはいかがでしょうか?
本を借りるには事前に会員登録をする必要があります。会員登録は図書館にて無料で作成してくれます。ただ作成時には住民票などを求められることがあるので忘れずに持って行きましょう。無料で借りることができるためリーズナブルですし、物が増えることもありません。
ベルリンの図書館には本だけでなく映画のDVDや音楽のCDをレンタルできるところもあります。またクラシック音楽の楽譜が貸し出されているなど、ベルリンならではのものもあり新鮮で楽しいですよ。
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ベルリンでは映画だけでなく、音楽やオペラ、舞台など様々な催し物が数多く開かれています。また街には若手からベテランまで音楽家やダンサーなどのアーティストが多く暮らしています。
そんな中でも特にベルリンで有名なのはベルリンフィルハーモニー管弦楽団ではないでしょうか?
ポツダマープラッツ近くにあるベルリンフィルハーモニーホールは金色で独特なカタチをしていますが、中に入ってみると音響に徹底した空間作りに思わず感動してしまいます。その空間の中でベルリンフィルの音楽を身近に楽しめるというのはかなり贅沢なことでしょう。
チケットは日本と同じく前方の席から後方に向けて安くなりますが、前方の良い席でも日本に比べると驚くほど安く鑑賞することができますし、後方になればかなりリーズナブルに超一流のオーケストラを堪能することができます。
鑑賞に来るお客さんは年配の方が多めですが、学生などの若い方も割といます。
ベルリンのコンサートは特にスーツやドレスなど着る必要もなく、ジーンズなどのカジュアルな服装(ハーフパンツはNG)で入ることができますので、普段着で気軽に楽しめる所もベルリンらしいです。
まとめ
ベルリンならではの冬の楽しみ方を紹介しました。
冬は夏に比べると日も短く、天気もあまり良くないため暗い印象を持たれるかもしれません。しかし冬ならではの楽しみもたくさんあります。その季節に応じ、それぞれの楽しみ方で楽しく暮らせば、すっかりあなたもベルリナーの1人と言えるでしょう。
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