ドイツへ行くのにおすすめの季節は?ドイツは5月がベストシーズン!

ドイツ ドイツ生活・移住

ドイツに来る際、いつが一番いいかと聞かれたなら、個人的には5月をおすすめします!ドイツは日本とは違い、夏と冬で日照時間が大きく変わってきます。それに伴って自然と過ごしやすい季節も決まってきます。

住んでいて心地良く感じるのは、4月から10月ですが、一番のおすすめは断然5月です。一年のうちで一番緑の輝くドイツの5月、その魅力をお伝えしたいと思います。

ドイツの一年間の季節とは

ドイツ

日本のように四季の美しい国から来ると、最初はドイツの1年は色彩が少ないように感じてしまう人もいるかと思います。私がドイツに来たとき、まず日本の四季の色彩の豊かさ、巡る季節の美しさに改めて気づいたものでした。

それと同時に日本にはない、ドイツ式の季節の楽しみ方も知りました。以下ではドイツでの1年を見ていきましょう。

ドイツの大晦日

まず大晦日の12月31日から1月1日にかけては、たくさんの打ち上げ花火で新しい年が始まります。

この花火はとても盛大で、みんなこれでもかというほど大量の花火を買い込んでいて、深夜の2時3時になってもまだ打ち上げられているという状態。ベルリンのブランデンブルク門では、毎年、空一面に次々と広がる大きな花火が楽しめます。

夜通しのお祭り騒ぎの中、あらゆる人と新年を祝うことができ、1年の始まりに相応しい楽しい日です。

ドイツの1月〜3月

1月、2月、3月は、寒くて暗い典型的なドイツの冬です。気温はマイナスが続き、日照時間はとても短くなります。

朝は8時ごろにやっと日が昇り、夕方4時には真っ暗という毎日。日中の天気もすっきり晴れることは珍しいので気が滅入ることもしばしばです。そんな季節の中、みんな心の中で春の到来を待ち望んでいます。

ドイツの4月

そしてやってくる4月、花が咲き始め、木の芽が芽吹き、風も暖かくなり始めてすっかり嬉しくなるときです。でもドイツの4月は、日本のように暖かい日もあれば、急にまた寒くなる日もあり、比較的不安定です。

4月になっても雪が降ったり雹が降ったりする年もあるのです。4月でも少し厚めの上着は必須で、気を許せない時期でもあります。

ドイツの5月

そして5月。公園の木々は緑一色、芝生も青々として美しく、花も咲き、鳥もさえずり、気温も急に上がって過ごしやすくなり、日照時間も最長に近づきます。

この季節、ドイツ人は日光浴を楽しんだり、サイクリングをしたり、外へ出かけることが急に多くなります。

4月から解禁されている名物の白アスパラ・Spargel(シュパーゲル)も食べごろになり、それに関連したお祭りやイベントも多数開催されます。6月に向かって、この明るい雰囲気は持続していきます。

ドイツの6月

6月には夏至を迎え、その日を頂点にまた日照時間は少なくなっていきます。

ドイツの7月、8月

7月、8月はドイツと言えども暑くて「過ごしやすい」とは言えない環境です。日本のように35度を超えるような気温はそんなに長くは続かないものの、そうなったときにエアコンのないドイツの住居では暑さをしのぐ術がなく、我慢するしかないのです。

それにこの時期はみんな休暇モードで、外国に旅行に行ったり、ドイツの田舎に避暑に行ったりして街はなんとなく空虚な感じがします。

ドイツの9月

9月になるとぐっと涼しくなり、またとても過ごしやすい季節が始まります。5月の次におすすめしたいのが9月です。気候も程よく、日差しもポカポカとして過ごしやすい日が続きます。

ドイツの10月

10月になると寒くなり始め、11月にかけて紅葉の美しい時期になります。と言っても、日本の紅葉の赤い葉とは違って、ドイツの秋は黄色とオレンジが主流です。

並木道などは道路一面黄色い絨毯のようになり、この時期も美しいヨーロッパの秋が見られるのでおすすめです。ただ、紅葉が終わった後はどんよりと暗い日々が続き、寒さも増してくるので気も滅入りがちになります。

ドイツの11月

ドイツ人が一番鬱になりやすいのはこの11月だと言われています。12月は特別な月です。ドイツ人にとって1年で1番大切なお祭り、クリスマスがやってくるからです。

ドイツの12月

寒くて暗いドイツの冬が、一番輝くのが12月です。観光で来る場合には12月のクリスマスマーケットもとてもおすすめです。

5月のドイツの魅力

ドイツ

 

美しい季節

「Im wunderschönen Monat Mai」は美しい5月に、と訳される、ハインリヒ・ハイネ作詞、ロベルト・シューマン作曲の歌曲ですが、昔からドイツ人の間でも5月は美しい季節として認識されていたようです。

Wunderschönは、素晴らしく美しいという意味です。長く寒い冬、日照時間が短く常に暗い冬、ドイツの冬はマイナス10度前後になることも多く気が滅入るような日々が続きます。

春を待ってひたすら耐える毎日ですが、次第に気温が温かくなり、日が長くなりだすと街行く人の表情も雪解けを思わせるような朗らかな表情に変わってきます。

3月4月頃から温かくなり始め、日の光がさんさんと照り始めます。そしてドイツの1年の中で一番うきうきする季節、5月。

急に雨が続いたり寒暖を繰り返す不安定な4月が終わり、5月に入ると気温は18度から20度前後に安定してきます。そして窓の外には若葉の緑色がまばゆく映え、街は緑の息吹に包まれます。

この寒さの後に最初に訪れる日光の季節が感動的なのです。

太陽と緑を楽しむ

春

日本にいたころは、太陽の光を楽しむという感覚はあまりありませんでしたが、こうも暗くて長い冬が続くと自然と太陽を待ち焦がれるようになります。

ドイツ人は太陽が大好きで、季節が良くなってくるとレストランやカフェでも外のテラス席に座ったり、公園で日光浴をしたり、散歩、サイクリングと野外でのアクティビティを好むようになります。

おばあちゃんでもスポーツウェアを着て颯爽と自転車で駆け抜けていくこともあります。

公園では木々の緑が目に鮮やかで、木陰は涼しくて心地良く、芝生の上に寝転んで日光浴をしたり、読書をしたりする人が沢山います。何とお金のかからない楽しみ方でしょう。

ドイツに来て、縁側で日向ぼっこをする猫の気持ちがよく分かりました。

旬の味覚

食べ物

5月に解禁になるもの、それはシュパーゲル、白いアスパラガスです!

4月頃から市場に出回り始め5月が食べごろ、毎年6月24日にはもう市場から姿を消すという季節限定の春の味。シュパーゲルの畑は収穫後しっかり休ませないと次の年の収穫に響くため、限定生産になっているのです。

ドイツ人はシュパーゲルが大好きでこの時期になるとスーパーや市場、レストラン、デパートなどでシュパーゲルが大人気!特設会場もできて大賑わいです。

また、シュパーゲル専用の皮むき器や鍋などシュパーゲルグッズも充実しており、デパートなどにずらりと並びます。

特にニュルンベルクではシュパーゲルマルクトという白アスパラ市場が開かれ、品質の良いシュパーゲルを求める人でごった返し、シュパーゲルの皮むきコンテストでは白熱の熱戦が繰り広げられます。

レストランでもシュパーゲルを使った季節限定メニューが続々と登場し、みなさん今だけの味を堪能しています。

近隣の国から入ってくるシュパーゲルに比べ、やはりドイツ産のシュパーゲルはボリュームたっぷり、大きさが違います。山積みになっているシュパーゲルを購入したら早速料理します。

料理する際はまず先端から2cmぐらいのところを残して皮をむき、茹でます。そしてシュパーゲル用のオランデーズソース(Sauce Hollandaise)・卵黄と溶かしバターで作るソースをかけ、茹でたジャガイモなどと一緒にいただきます。

日本人が桜の花をみて春だ!と感じるように、ドイツ人はシュパーゲルを味わいながら春だ!と実感するようです。

お祭り

ビール

4月から5月にかけて、各地で春の祭典が行われます。その中でもシュトゥットガルトで行われる、ヨーロッパ最大規模の春のお祭り・Frühlingsfest(フリューリングスフェスト)が有名です。

会場はかなり広く、ビール醸造所のテントが並び、ビールをたらふく飲めるのが魅力!ビールの他にもレストランやインビスなど食事のできるところ、スイーツの屋台などもあって食べたり飲んだりして楽しめます。

屋外には大規模な移動遊園地があり、いろんなマシーンが勢ぞろい。子ども用のメリーゴーランドや車などの乗り物もあるので、家族でももちろん楽しめます。

シュトゥットガルトのFrühlingsfestの公式サイト:http://stuttgarter-fruehlingsfest.de/

かの有名なオクトーバーフェストに似ているのですが、規模はもっと小さく、観光客より地元の人が多いようです。

オクトーバーフェストは、世界中から観光客が来るのでごった返していて、座る席を見つけるのも一苦労だそうですが、春の祭典ではもう少し席も見つけやすいですし、落ち着いてビールも楽しめるそうです。

テントの中では民族音楽の生演奏があり、陽気な雰囲気です。こうしたビールフェスでは、ドイツの民族衣装を着て来る人が多く、気分もさらに盛り上げります。男性は、革の短ズボン、女性はディルンドルというワンピースです。

日本で言うと夏祭りに浴衣を着て行くようなものでしょうか。お祭りは衣装も含めて楽しむべし!

マイバウムの話

ドイツ

ドイツ語で5月のことをマイ(Mai)といいますが、ドイツにはマイバウム(Mai Baum)の風習があります。

直訳すると5月の木という意味ですが、これはその昔、木々に宿る精霊が人々や家畜を病気や悪霊から守り、太陽の光と雨の恵みをもたらして豊饒と繁栄に導くという民間伝承から始まりました。

現在では春を迎えるお祭りの一環として、村人は背の高い木を森から切り出し、きれいに飾り付けをして5月1日に広場や市庁舎前に立てます。地域によって多少の差がありますが大筋はだいたい共通しています。

特に南の方の地域に残る風習ですが、ミュンヘンではポール状の木の両サイドに絵を描いた看板をいくつも吊り下げ、この看板にはその街や村に伝わる伝統的な仕事を表す絵が描かれます。面白いのは村同士でこのマイバウムを盗み合う風習があることです。

おそらく月日が経つうちに考え出されたものだと思われるこの習慣は、近隣の村のマイバウムを盗むことに成功すると、その翌日、盗まれた村に出向いていって沢山の料理やお酒をご馳走になれるというものです。

従ってこの期間は、木が盗まれないように村や町の若者、最低一人は徹夜で監視をしていなければいけません。

また同じマイバウムでも、小さなマイバウムの風習もあります。それは5月1日に男性がプロポーズしたい女性の庭先に、飾り付けをした小さなマイバウムを刺しておくというもの。

もし女性が求婚に答えてくれる場合には、その木に手紙を結びつけて返事を知らせます。現在ではそんなに深い意味はなく行われることも多いようです。

まとめ

青々とした緑に輝く季節、5月。季節ごとにいろんな顔を持っているドイツですが、1年の中でも特に魅力的なのはこの5月だと思います。

短期間の滞在であれ、長期滞在の幕開けであれ、このうきうきした陽気な雰囲気の漂う季節に、ドイツを訪れるのがベストではないでしょうか。

過ごしやすい気候、楽しいイベント、のんびりした人たち、美味しい料理、美味しいビール……。人の対応も機嫌よくソフトになるようにも思います。

天気が人に及ぼす影響というのはあるものだと、ドイツに来て知りました。是非、5月のドイツを体験し、猫のように太陽の季節を楽しんでみてください。

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