40代未経験で外資系CAに合格!客室乗務員になった私の挑戦記

デルタ航空の飛行機 アメリカで働く

空港の国際線乗り場で色とりどりのユニフォームを着た外資系航空会社の客室乗務員を見る機会も多いと思います。民族衣装を模した制服や、各航空会社のイメージカラーに身を包んだ彼らは、その航空会社だけでなくその国を象徴しているとも言えます。

私はアメリカ系航空会社で客室乗務員として働いていますが、入社試験の時に「お客様にとってはあなた達が私達の会社なのです」と言われました。

私はそんな客室乗務員の仕事に40代後半・未経験で挑戦しました。

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アメリカ系航空会社を選んだ理由

フライトアテンダント

私がアメリカ系航空会社を選んだ一番の理由は、年齢に関係なくその仕事に適した人材に平等にチャンスを与えるという採用方針です。特に日本の航空会社では新卒、または若い人材を採用し、自社の方針に沿って社員を教育することが多いでしょう。

私が子育てを終えて(息子が大学卒業)、客室乗務員になりたいと思った時には47歳でした。この年齢では、日本の航空会社での客室乗務員採用は無理だと思いました。

アメリカ系航空会社での仕事を探した方法

就職先を探すにあたり、アメリカ系航空会社の中でも日本人であること、そして日本語ネイティブであることがマイナスではなくプラスである会社で働きたいと思いました。

そこで、日本に就航しているアメリカ系航空会社の中で、日本語を話す乗務員が優遇される会社などをネットで検索。まずは日本に就航しているアメリカ系航空会社4社をリストアップし、各社のリクルートページ(job opportunities)を調べました。

日本への就航数、日本語を話す人材を積極的に雇用しているかなどを調べた結果、私が現在働いている会社は日本語に限らず、その国の言葉を話す人材を積極的に採用し優遇していることがわかります。

また、4社の中で一番待遇や条件が良いと思い、アプリケーション・フォームを出して応募しました。

CAになるための方法を「アメリカで客室乗務員になるには?CAになりたい人へ」で詳しく解説しています。

アメリカ系航空会社への応募フォームでアピールした点

航空会社の同僚との写真

客室乗務員になる前は歯科技工士の仕事をしていました。アメリカの航空会社は新入社員にも即戦力を求めます。航空会社のリクルートチームにとって、客商売でない医療系のキャリアがアピールするとは思えませんでした。

そこで、アメリカの「客室乗務員になるためのhow to」サイトを見ていたところ、「カスタマーサービス経験者、特に旅行関係が優位」というコラムを見つけます。

それを参考に、学生時代にしていた日本料理店のウエイトレスのバイト、また子供が小さかった時の旅行社での手配のパートの仕事などの経歴を長々とアピール。

英語も日本語も話せ、旅行関係の仕事の経験があることなどをリクルートチームの目に留まるように書きました。

アメリカ系航空会社の面接

飛行機内部

個人面接

面接は緊張しますよね。ですがアメリカでは、日本の就職面接と違って面接官もフレンドリーです。私はすぐに「I am so nervous.」と伝えました。すると面接官2人が笑って「面接だもの。誰だってナーバスになるわ」と言ってくれました。

とは言え、面接官の質問にはテキパキと答えなければなりません。

アドバイス:質問には素早く対応

客室乗務員の一番大切な仕事は非常事態での救命隊員としての役割です。問題には速やかに対処できる能力を見せる必要があります。面接時、「こういう場面があったら貴方はどうしますか?」というような質問には素早く答えましょう。

緊急時、または乗客への対処の仕方はトレーニングで習うこと。面接時の答えが間違っていても大丈夫です。面接官が見たいのは非常事態における対応能力、そしてコミュニケーション能力です。

待ち時間

面接会場に集められた申込者はいくつかのグループに分けられます。時間を区切って個人面接・団体面接に呼ばれますが、休憩時間中はスナックや飲み物が用意された会場で自由時間になります。

ただし、この自由時間の過ごし方もちゃんと見られています。社交的であるか、アメリカ人・外国人の隔てなく接することができるかなどをチェックされています。

アドバイス:チームで働ける能力をアピール

団体行動が基本の乗務員はチームプレーヤーであることが大事です。フライトに応じて時にリーダー、時にメンバーとしての役割を果たせる能力が問われます。

面接までの待ち時間では自分から積極的に色々な人に話しかける、また話しかけられたら笑顔で対応するなどして、チームプレーヤーであることを面接官にアピールしましょう。

アメリカ系航空会社で働いて良かったこと

米系航空会社

さて、就職活動を経て採用され、客室乗務員として働くようになり7年目になりました。

アメリカ系航空会社には勤続年数50年という乗務員もいるのでまだまだジュニアですが、セミジュニアと言っても良い勤続年数です。

日本人にもアメリカ人にも頼りにされる

私のスケジュールは日本線が半分、他の路線(アメリカ国内線、ヨーロッパ線)が半分といった感じです。

日本線においては、アメリカに住んでいる日本人という立場からアメリカ人の乗客にも日本人の乗客にも頼りにされるやりがいのある仕事です(実はアメリカ人の乗務員にも頼りにされます)。

そんな時には「やっぱり日本線を飛んで良かった」と思います。

また、空港などで日本人のお客様が乗り継ぎなどで困っている時に声をかけられることも多く、海外で困っている日本人の方を助けることができることをうれしく思います。

日本の航空会社では多分できない乗客との冗談を交えた会話などを通じて、日本の皆さんにアメリカの航空会社の良さをわかっていただけたらと思っています。

まとめ~日本人の良さを活かせる仕事

飛行機

アメリカにいても私たちは日本人です。日本人が大事にすること、それはお客様への敬意とサービスの質の高さです。

勤務中、よく乗客の方に「Where are you originally from?(あなたの出身地はどこ?)」と聞かれます。「Japan」と答えた時にみなさんが「やっぱり。Great service, Yes, with respect.(素晴らしいサービスと敬意だ)」と言ってくださいます。

アメリカ系航空会社を代表すると同時に、私たちは日本の素晴らしい文化を世界中の国の人に伝えることができます。ここで働く一人一人が日本とアメリカを代表する外交官だと思っています。

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