海外転職を本気で考えていても、在職中はなかなか時間が取れませんよね。フルタイムで働いて残業もあって、土日くらいはゆっくりしたいと思うと、転職活動をしている暇はありません。
でも、いっそ会社を辞めて海外転職活動をしよう、などと考えるのはおすすめできません。転職先を見つけるには現役で働いている方が有利です。
時間は限られているので、できるだけ効率的に転職活動したいものです。ここでは、上手な海外転職活動の進め方をご提案します。
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海外転職活動の進め方1. 海外求人を扱う転職サイトに登録
初めて海外への転職活動をする方は、まず転職サイトに登録してみましょう。
職務経歴などを記入するとスカウトなども受けられますが、手始めに希望する転職市場がどのような状況であるのかを確認しておきたいところです。
- 希望する業界でどのような求人があるのか
- どのような国で求人があるのか
- 働きたい企業で募集はあるのか
- どれくらいの年代の需要が多いのか
- 給料や待遇面はどの程度なのか
- 語学力はどれくらい必要なのか
をざっくりと調べてみましょう。
もちろん、実際の労働環境や人間関係までは読めませんが、ある程度求人を調べてみると、希望するポジションがどの程度の待遇であるかがつかめてきます。
また、社会人として自分がどの位置にいるのか、今の給料は自分の実力や労働力に見合っているのかなど、相対的に今の自分の環境が恵まれているのかあまり良くないのかもわかるでしょう。
海外転職活動の進め方2. 目的を考えながら自己分析
なぜ海外へ転職したいのか、転職の一番の目的は何なのかをはっきりさせておきましょう。このときに、転職理由や退職理由を頭で考えるだけでなくメモにしておくと、後々面接対策に役に立ちます。
自己分析のやり方がよくわからないという方にはリクナビNEXTのグッドポイント診断がおすすめです。
下の記事でも解説していますが、いくつかの質問に答えていくだけで簡単に自分の強みを知ることが可能。結果は履歴書作成や面接にも活用可能な上、無料でできます。
海外転職活動の進め方3. スキル・キャリアを確認しまとめる
次に、自分のスキルやキャリアを確認します。これまでに身につけてきたものを思い出したり考えたりして、最終的には「職務経歴書」を作成することになります。
勤務している会社の簡単な紹介、現在の職種でどのような業務をしているか、その範囲や深さも含めてまとめます。普段は漠然と仕事をしていることが多いですが、他人にわかるようにその仕事を説明するのは実は意外に難しいものです。
- どんな業界にいるか
- どんな業務をしてきたか
- 専門知識はあるか
- 会社内での経歴
など、内容の良し悪しではなく、まず事実を明確に認識することが大切です。内容の味付けや補足は後で考えましょう。
重要なのは、自分が残してきた実績をきちんと把握しておくことです。特に大げさなことでなくて構いません。会社で表彰された、取引先の売上実績を○○%上げた、シェアを広げたなど、何でもいいのでいったん書き出してみて、後で絞り込んでいきます。
自分の活躍は自分では意外と気がつきにくいものなので、よく思い出してみましょう。
職務と実績を簡潔に記載
職務経歴書には「主要遂行職務」と「実績」を中心に記載します。どのような職務を任され、どのような動きをし、どのような結果を出したのかをまとめていきます。
何度も転職していたりアピールしたいことが多かったりするとつい文章が長くなってしまいますが、読む立場になって考え、簡潔にわかりやすく書くことが大切です。
海外転職活動の進め方4. 転職希望業界・企業の調査
ここまできたら、次は本格的に転職先の調査に入ります。
海外転職なら日系企業、外資系企業など選択肢は様々です。働く業界を替えるのであれば業界全般のことから、同業他社へ転職するつもりであれば希望する企業について調べます。
いざ転職するつもりで調べてみると、経験のある業界であっても意外と知らないことが多かったりします。
大手企業だけが選択肢ではない
例えば製造業で転職するとしましょう。
テレビCMなどをやっている大手メーカーが真っ先に頭に思い浮かぶと思いますが、知名度は高くなくてもメーカー企業はとても多く、超大手から無名のところまで様々。しかし、無名企業であっても実は海外に工場を持っていたりと、海外で働くチャンスはあるのです。
海外転職では、大手企業から中小企業まで少し視野と裾野を広げて探すことをおすすめします。
海外転職活動の進め方5. 海外転職エージェントを上手に利用
海外転職サイトと比べると、海外転職エージェントへの登録はちょっと面倒だと思われる方も多いと思います。確かに、転職サイトよりも入力項目が少し多いのは事実です。また、どうしても登録しなくてはいけないというものでもありません。
しかし、転職エージェントには転職サイトにはないメリットがあります。
海外転職エージェントのメリット
業界専門のエージェント、リクルーターの存在
例えばですが、日本国内で外資系企業に転職したい場合、外資系専門のエージェントがあり、アパレルに転職したいのならアパレルに強いエージェント、そして海外転職には海外に強いエージェントがあります。
それぞれのエージェントには、各業界の情報に詳しいリクルーターがいる可能性があります。そのため、ネット上には出てこない業界の情報を聞くこともできます。
筆者の場合、日用品製造メーカーに新規参入した企業に転職したことがあるのですが、その母体がアパレル企業でした。そこで、アパレルに強いリクルーターに相談したところ、その母体の企業情報を詳しく聞くことができ、大変参考になったことがあります。
表に出ない海外求人情報を持っている
求人情報は全部がオープンになっているわけではありません。業界によっては、求人があってもほとんど表に出てこないこともあります。
そういった場合、企業はエージェント経由で人材を探していることがあります。イメージとしては、ヘッドハンティングに近いものです。いろんな人が応募してくる公募ではなく、より理想に近い人材だけを探しているわけです。
そのため、転職エージェントに登録しておけばそのようなクローズドの情報もつかめるケースがあります。
話をすることでセールスポイントが見えてくる
転職エージェントは多くの場合、登録者と面接し、お互いに情報交換します。
エージェントは転職させるプロです。彼らは「いかにあなたを高く売るか」を考えてくれます。そのため、自分では見えていなかったキャリアやセールスポイントを明確にしてくれます。
また、職務経歴書の書き方についてアドバイスしてくれることもあります。
転職のコーディネートを任せられる
多くの転職エージェントでは、面接対策、日程調整、履歴書の英訳など、転職に必要で面倒なことを任せることができます。
もちろん利用は無料。エージェントは紹介先から紹介フィーをもらうことで、転職者を無料でサポートすることができるのです。
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海外転職エージェントのデメリット
逆に、転職エージェントに登録するデメリットを強いて挙げるとすると、「役に立たないエージェントもある」ということでしょうか。情報をくれ、親身になってくれるエージェントもありますが、一方で登録しても何の案件も紹介してくれないエージェントもあります。
また、最初のうちは何件か紹介してくれても、あなたのことを「売り物にならない」と判断するとあっという間に疎遠になったりします。
そのため、過度な期待を抱かず、情報をくれたらもうけもの、くらいのイメージで登録しておくとよいでしょう。転職の情報源は多いに越したことはないのですから。
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まとめ~絶対にやってはいけないことにも注意
ここまで終了したら、いよいよ海外求人案件に応募することになりますが、最後に在職中の転職活動の注意点をお伝えします。それは、「絶対に会社のパソコンで転職サイトを見ない」ことです。履歴を消してもダメです。
転職活動を会社に知られるのがあまりいいことではないのはもちろんですが、会社のパソコンで転職サイトにアクセスしていることがわかれば場合によっては処分されます。
普段は関係ないサイトを見ていておとがめなしだとしても、会社側はあなたがどんなサイトを見ているかばっちりチェックしている場合があります。
特に、在職中に転職活動する方はやってしまうことがあるので、油断しないようこれだけはくれぐれも注意してくださいね。
海外就職・海外転職するには
海外で理想の仕事を見つけるには、転職サイトを使い、気になる求人をストックしておくことが大事です。情報収集が進めば、より具体的に海外にいる自分をイメージできるはずです。
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