ドイツのライプツィヒの市街中心地にあるマークト広場では、毎週火曜と金曜日に生鮮食品や雑貨のマーケットが開催されます。
普段のマーケットも面白いですが、他にもクリスマスマーケットやバッハ・フェスティバルの演奏会場となったり、多くの催し物が開催されます。数ある催し物の中であまり知られていないのがイースター時期のマーケットです。
イースターマーケットの開催期間
2018年のイースターマーケットは、3月28日から4月2日までの開催でした。3月30日の聖金曜日(Karfreitag)は祝日で、マーケットは一般のお店と同様でお休みでした。
毎日10:00から20:00まで開催していますが、今年のイースター当日であった4月1日は18:00まででした。現在の日の入りは19:30すぎです。閉店近くの時間帯で、薄暗さがあると、より中世の雰囲気が出ます。
メディーバルマーケット
メディーバルマーケットの文字通り、中世風のマーケットです。マーケット内では品物をただ売っているのではなく、職人が現場で作業をしています。
かごを編んでいたり、木を削っていたり、鉄を打っていたり、石で彫刻を彫っていたり、マーケットに響く作業の音が、さらに雰囲気を高めています。
出店している多くのお店がHeureka(ホイレカ)というグループで活動しています。中世の頃を思わせるイベントの設営などを担うグループで、イースターのマーケット以外にも、ドイツ国内のさまざまなイベントで活躍しています。
メディーバルマーケットに行ってみたい人は、彼らのホームページで次回の開催場所をチェックできます。
Heurekaのサイト(http://www.heureka-leipzig.de/)です。
イースターに関する雑貨もたくさん
イースターといえば、タマゴとうさぎです。写真ではちょっと遠くなってしまいましたが、出店しているお店の約半数がたまごかウサギの置物のお店です。この時期のドイツの木は、まだ葉が出ていないので枝だけです。枝だけの庭木に色とりどりのタマゴを飾るのが、イースターの定番のデコレーションです。
オーソドックスに色がついたタマゴや、細かい絵細工がされている高級飾りタマゴまで、ありとあらゆるタマゴのモチーフが売っています。
うさぎのモチーフも、花瓶になっていたり、ガーデニング用の陶器のうさぎから木製のおもちゃうさぎ、タマゴ入れバスケットなどなど、マーケットならではのユニークなデザインが並びます。
おすすめの食べ物
やはり直火焼きで焼かれているソーセージを見るとついつい頼んでしまいます。ドイツ人がホットドックにかけるのはマスタードです。もちろんケチャップも置いてありますが、マスタード派のほうが圧倒的に多いです。
南部だと蜂蜜いりマスタードですが、ライプツィヒでは普通のマスタードが主流です。
マーケットならではの食べ物
ハンガリーのファストフードであるランゴーシュ(揚げパンにサワークリームやニンニク、チーズをのっけたもの。りんごムースをのせた甘いバージョンもある。)は、油っこくて重いですがおすすめです。
いつでも並んでいるのですが、列の進みが早いです。並んでいるおかげで、いつもできたてが手に入ります。
シュタインブロットとよばれる釜で焼かれた、パンの中にじゃがいもやチーズなどの具が入っているものもおすすめです。
サワークリームが乗った、ドイツ風クローズドピザです。1つ4ユーロでしたが、2食分くらいの威力があります。(1ユーロは約130円。2018年3月)
中世風スタイルの洋服屋さん
中世風の洋服、ベルト、スカーフや帽子などを揃えた洋服屋さんもいくつか出店しています。作りが本格的でこだわりを感じます。
相当な値段がするんだろうと思ったら、シャツでは30ユーロのものもあり、スカートも50ユーロ以下でした。マントやベストは100ユーロ超えのものもありましたが、納得の材質で、雨の日の乗馬でも使えそうな立派な中世風で、重かったです。
メディーバルマーケットの店員達はみな、中世風の洋服を着ています。コスプレというか、さすがドイツ人だけあって似合っているので、本当にタイムスリップしたみたいです!
ドイツにおけるテロの脅威に関する注意喚起
2018年現在、ドイツのみならず、ヨーロッパ全体が無差別テロの標的となっています。
ドイツで在留届を出しておくと、日本大使館から注意喚起のメールが配布されます。イースターマーケットが各地で開催されるに先立って、日本大使館から来たメールから抜粋します。
英国外務省はドイツに対する渡航情報を更新し,イースター期間中,ドイツおよび近隣諸国においてテロが試みられる可能性があるとして注意喚起を行っています。
ついては,ドイツを含む欧州においてはテロの脅威があることを常日頃から認識頂くとともに,特にイースター期間中,多くの人が集まる公共の場における大規模イベントや宗教関連施設などテロの標的となりやすい場所を訪れる場合は,特に安全確保に十分注意頂くようお願いいたします。
大使館からの注意喚起のメールや、デモの情報などを得るためには、大使館に在留届を出しましょう。3ヶ月以上、外国に滞在先を決めて滞在する場合は、在留届を出すことが法律で義務づけられています。在留届はオンラインで手続きできます。
3ヶ月以内の短期で旅行、滞在、留学をする場合は、たびレジに登録しましょう。たびレジとは、外務省から最新の安全情報を日本語で受信できるサービスです。
外務省が安全対策のパンフレットを出しています。ドイツでは、近年多くの無差別テロが発生しています。パンフレットを一読して、もしもの時の対処法を心得ておくようにしましょう。
- 外務省海外安全パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」:https://www.anzen.mofa.go.jp/
ライプツィヒのイースターマーケットの基本情報
- 名称:der Ostermarkt und die Historische Leipziger Ostermesse
- 住所: Markt, 04109 Leipzig (Marktplatz leipzig)
- アクセス:S-bahn Am Markt 駅でてすぐ
- 営業時間:10:00-20:00 イースター当日は10:00-18:00
- ライプツィヒのイースターマーケット紹介サイト:https://www.leipzig.de/
まとめ
こちらではイースターに、タマゴ探しだけでなく子供たちに用意したプレゼントも庭に隠します。
クリスマスのようなプレゼント合戦にはなりません。しかし、イースターに合わせて帰省する人が多いので、ささやかなプレゼント用にマーケットもアクセサリーや写真立てなどかわいいお土産用品があります。
イースターマーケットは、クリスマスマーケットのような混雑はありません。季節も春先だけあって、コート一枚あれば出掛けられる暖かさです。
マーケット自体は大きいものではないですが、中世風で独特の雰囲気の中でゆっくり見物できるイースターマーケットは、ハンドメイド品が好きな人にはおすすめです。
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