【安全対策】安心できないイタリアの治安とは?女性の私が心がけている防犯対策

イタリア イタリア生活・移住

イタリアは世界的にも有名な観光大国。何度訪れてもその魅力は色あせることなく、人々を魅了し続けます。

その一方、治安の方はお世辞にも良いとは言えません。経済状況の悪化に伴い、残念ながら近年ではさらに安心できない状況になってきています。

この記事ではイタリア生活の中で私が実際に経験したハプニングをもとに、どんなところに多く危険が潜んでいるのか私が心がけている対応策を交えて解説します。

交通機関で気をつけるべきイタリアの治安

バスの中

イタリアにもラッシュというものが存在します。大きな都市の通勤・帰宅ラッシュ時には、路線バスが非常に混雑します。

多くの歴史的建造物や文化遺産が残るイタリアでは、各都市の中心となっている旧市街への車での立ち入りが制限されているため、車を所持している人でも仕事にはバスで向かう、というケースが多いことも一因です。ひどい時には、日本の満員電車ばりに混み合います。

混雑した車内にはさまざまな人が乗っています。注意すべきは、混雑時には無銭乗車が増えるという点です。

ランダムにバスに乗り込み、乗客の乗車券を確認して回るバス会社の係員が、混雑時には乗り込めないからです。

乗車券を持っていなくてもバレないため、貧困層の人々も紛れ込んでいます

このような状況下で、頻繁にスリやチカンの被害が出ます。できる対策としては、混雑時のバスは避けて歩くこと。

どうしても乗らなければいけない場合は、バッグや貴重品を胸に押し当てるように抱え込み、できる限り身なりの綺麗な人の近く、もしくは運転席のすぐ横を陣取ることです。背面を壁や窓に密着できればチカン被害を回避しやすくなります。

電車の中

電車

乗車料金の高い高速電車に乗れば、それだけでかなり安心度は上がります。無銭乗車の人や物乞いがいるのは基本的に、ローカル電車の中です。

イタリアのローカル電車に乗ればほぼ毎回、乗客の席に紙切れを配って歩く貧困層の人々に遭遇します。紙切れには「私は貧しく、子どもを養うことができません。小銭を恵んでください。」というようなメッセージが書かれています。

宗教的な一言で最後を結んでいることが多いです。一周してこの紙切れを配り終えたら、二周目で紙切れと小銭を回収しに来ます。小銭をあげなくても紙切れは返さなければなりません。

私は一度、この紙切れが電車の揺れで床に落ちてしまったのに気づかず、そのまま放置していました。すると回収に回ってきた少女が、どこかの外国語で怒るように声を上げました。

「紙を返せ」と言っているようだったので周りを見回し、床に落ちていた紙切れを指さすと、それを拾い上げ大人しく通り過ぎてくれました。

昼間はこのようにお金を請って回るだけの人々が電車内で存在感を放っていますが、夜になると危険が増します。夜のローカル電車には物乞いではなくひったくり犯が頻出します。

対策としては、夜遅くの電車移動は極力避けること、避けられない場合は身なりの綺麗な乗客の傍に座ること、出口付近の席は避けること、などをおすすめします。

駅周辺

駅

前述した通り、イタリアには歴史的建造物が多いので、文化的価値の高い旧市街を保護するために、どこの町でも鉄道駅は少し離れた場所にあります。

日本では駅前は栄えていて人通りも多いのが普通ですが、イタリアでは状況が異なります。町の中心部から離れている鉄道駅は、貧困層の人々のたまり場となっていることが非常に多く、雰囲気があまりよくありません。

駅を通過することは避けられないことではありますが、待ち時間は待合室ではなく駅のバールに入るなど、お金を払って安全を買いましょう。

イタリアの年越しのイベントは治安が悪化する

イタリアでも各地でカウント・ダウンのイベントが催されます。日本の年越しとは違い、ヨーロッパでのカウント・ダウンはお祭り騒ぎです。

酔っ払いが町に溢れ、爆竹が鳴り響き、ビール瓶が空を飛び地面に散乱します。

私は一度好奇心でこのイベントを覗きに行きましたが、最低の思い出になってしまいました。

年越しは大人しく自宅や宿泊先で過ごすことをおすすめします

イタリアで治安が悪い場所はミラノ近郊

ミラノ

よく「イタリアは南に行けば行くほど危険だ」などと言う人がいますが、私はこれには異議を唱えたいと思います。私が知る限り、最も危険な地域はミラノ周辺です。

イタリア経済の要であり、多くの人々が行き交う都市だからこそ、危険も多く潜んでいます。人通りのある中心街でも、夜の一人歩きは絶対に控えましょう。

郊外に行けばさらに危険です。明るいうちにだけ行動できるように行動をするような滞在プランを組みましょう

イタリア滞在での万が一に備えて

イタリアなど治安の心配な地域で滞在する場合には、海外旅行保険に加入し万が一の事故やトラブルに備えることが多いです。損保ジャパンや東京海上日動などの海外旅行保険に1週間加入するとなると、約7,000円〜10,000円前後の費用が必要になります。

しかし、そんな費用を抑えたい人も多いはず。そんな時に便利に使えるのがクレジットカードです。クレジットカードには海外旅行障害保険が付帯しているもがあり、節約しながら万が一に備えることができます。

保険に関しては、損保ジャパンや東京海上日動には劣りますが、約7,000円〜10,000円前後の保険料の節約ができるのはお得です。

海外旅行障害保険が付帯しているクレジットカードは「楽天カード」や「三井住友VISAカード」などがあり、航空券代をクレジットカードで決済するだけで海外旅行障害保険が適用されます。

詳しくは「【楽天カード編】海外で便利にクレジットカードを使いこなそう!」にて解説しているので、あわせてご参照ください。

まとめ

マイナスな印象を与えるような事例ばかりを書き連ねてしまいましたが、それでもイタリアは非常に魅力的な国です。

私は老後をこの国で過ごしたいと思っているくらい、今でもイタリアが大好きです。世界でもトップクラスの芸術文化に溢れたこの国で過ごす日々と素晴らしい経験が、嫌な出来事や暗い思い出で汚されてしまわないように、

事前にしっかり安全対策をして、イタリア滞在を素敵なものにしてくださいね。

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