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クリスマスツリーも捨てる?自由なアメリカのリサイクル事情

アメリカでは空瓶を換金

環境保護活動やエコの啓蒙活動が盛んなアメリカのイメージをもっている方も多いのではないでしょうか?

環境問題や環境教育に力を入れて取り組んでいるのは事実のようですが、まだまだ一般の家庭レベルでのリサイクルに対する意識は日本と比較して低いように思います。

日本の場合、各自治体や市町村がリサイクルのルールを作っていますが、アメリカではリサイクル活動に参加するかしないかの判断は個人に委ねられている事が多い印象です。

今回はそんなアメリカのリサイクル事情をご紹介します。

目次

生ゴミ、缶、ガラスなんでも一緒にぶちこむ

アメリカでは何でもゴミ箱に入れる

日本のように細かく分別をしてアメリカではゴミを出しません。私たちが住んでいるニューヨーク州北部の地域では特に分別の決まりがありません。

したがって、割れたガラスと生ゴミとプラスチックを全て一緒に袋に入れてゴミ出しをしても特に問題ありません。毎回の回収費用も特に払う必要はありません。

ただしこれはアメリカのどこに住むかで事情が変わってきますので事前に調べてからゴミだしはしてください。リサイクルできるものと通常ゴミを混ぜて出すと罰金を課すところも稀にある様です。

アメリカ独特のごみ…そう、それはクリスマスツリー

アメリカで独特のゴミになるクリスマスツリー

日本ではなかなかお目にかからないけれど、アメリカではごく一般的な大きなごみといえば「クリスマスツリー」です。

プラスチック製でなく本物のもみの木を飾る家も多くあるので、クリスマス後は家の外に役目を終えたクリスマスツリーが並びます。

飾りを外した後、家の前に置いておくと業者が回収にきます。業者はこれを裁断し木材チップとして再利用します。

我が家でも、飾りを終えたもみの木を外に出しておきましたが、いつの間にか回収されていました。特別に業者に電話したり、料金を払ったりしなくても回収してくれます。

リサイクルする/しないは個人次第

アメリカでリサイクル

自由の国アメリカですが、リサイクルするかしないかも個人やその家庭次第です。

リサイクルする場合は地域のリサイクルセンターに行き

  • 紙類(段ボールや新聞、雑誌、郵便物)
  • ガラス
  • プラスチック

などを各自、分別して持っていくことになります。

家電やキッチン用品、危険なごみなどは自治体が運営しているゴミ処理場に持っていきます。

日本だと、色付きのプラスチックと透明なプラスチックで分別するなど、とても細かい決まりのある自治体も多くありますが、アメリカでは地域によって差はあるものの、そこまで厳密に規定してリサイクルはしていません。

空瓶をスーパーに持っていくと換金できる

アメリカでは空瓶を換金

ビールをよく飲む方には朗報です!

ビール瓶とはこちらでは一般的に350mlの瓶をいいますが、これをスーパーにもっていくと払い戻し(Refund)をしてくれるのです。

通常スーパーの入り口に回収ボックスがあってそこに1本ずついれていくと(自動販売機でジュースを買う時と逆の感覚です。)機械が何本回収したかをカウントしてくれます。

最後のボトルを入れ終わったあとに「終了」ボタンを押すとレシートが出てきます。

換金用レシート

このレシートをレジに持っていけば、お金が返ってくるというシステムです。場所によっては機械から直接お金がでてくることもあります。

ニューヨーク州ではこの350mlの瓶1本につき5セントお金が返ってきます。

この返金額は州によって異なり、返金してくれない州もあるので注意です。

空ビール瓶の返金をしてくれる州はここだ!

アメリカの空瓶を換金してくれる州

どこの州が空き瓶の返金システムを行なっているかを確認するには、ビールのラベルをみればわかります。

例えば、

  • MI 10 cent REF
  • IA OR VT ME CT MA DE NY 5cent REF

と記載してあれば返金してくれます。

すなわちこれは

  • MI 10 cent REF(ミシガン州では1本10セント)
  • IA OR VT ME CT MA DE NY 5cent REF(アイオワ州、オレゴン州、バーモント州、メイン州、コネチカット州、マサチューセッツ州、デラウエア州、ニューヨーク州では1本5セントのRefund(払い戻し)がある)

ということです。

ノンアルコールビール瓶でも換金できます!

換金できるビール瓶

上記、写真にある2つのビールはノンアルコールビールです。ラベルを確認したところ、いずれの瓶もニューヨーク州では5セントの換金ができます。

しかし、よく見ると瓶によっても換金できる州とそうでない州があるみたいです。

右のラベルにはDE(デラウエア州)の記載がありますが、左のラベルにはありません。

つまりデラウエア州では右のノンアルコールビール瓶は換金できるけれど、左の瓶は出来ないという事です。

リサイクルする前にラベルを確認してくださいね。

注意事項

扱う瓶が違う

スーパーによって、扱うリサイクルの品が異なることがあります。同じ州内で、同一のビール瓶でもスーパーAでは回収してくれたけれどスーパーBでは回収してくれない場合があります。

また、ニューヨーク州では一度に回収してもらえる空き瓶は240本までです。こまめにリサイクルしていきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回はビール瓶を例に紹介しましたが、缶やペットボトルも同じようにリサイクルすることで換金してくれます。アメリカで生活する場合は最寄りのスーパーで確認してみてください。

高いキャシュバック制度があれば、みんなの意識も「リサイクルしよう!」となりますよね。

スーパーのリサイクル機械ではよく親子連れで子どもに瓶を入れさせている光景を目にします。子ども達にリサイクルを身近に感じてもらい、その大切さを学んでもらういい機会にもなっているようです。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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