日本人が抱くドイツ人のイメージは、真面目、時間に正確、綺麗好きなどがあると思います。
ドイツ国内でも、南ドイツと首都ベルリンでは雰囲気も諸事情もだいぶ異なりますが、ベルリンの場合も、そのいわゆる「ドイツ」のイメージとは異なる出来事や状況が多々あります。
そこで今回は、ベルリン在住の私や友人が実際に経験した、ベルリン生活でイラっとすること・困ること5選をご紹介します。
ベルリン生活で困ること5選
あてにならないベルリンの配送
ベルリン生活で不便を感じることの一つは配送です。基本的に荷物の扱いも雑で、ポンポン投げています。
また友人からよく聞く話は、一日中家にいるのにいつも不在伝票がポストに入っている、荷物が来るはずなのに来ず、営業所に行ってみたら不在伝票は入っていなかったのに不在扱いで営業所にあるなどのトラブルです。
なにより不便なのは、自分で営業所まで荷物を取りに行き、持って帰らなければいけないところです。小さな荷物ならいいですが、大きめの荷物で車が無い場合は大変です。
また不在の場合、隣人に預けられて「○○家にあります」と書かれた不在伝票が入っている場合があります。これもやっかいなのです。なぜなら、その人の在宅時間とタイミングが合わなければ、ずっと荷物を受け取れないからです。
実際私も、私の荷物がある家を何度も訪ねましたがずっと不在で、結局1週間後にやっと荷物を受け取れたという経験があります。
そんなのあり?定刻前に発車するベルリン
ベルリンの公共交通機関は電車、地下鉄、トラム、バスの交通網も発達していて良いのですが、遅延は日常茶飯事です。しかし未だに納得がいかないことは、定刻前発車です。
以前、つくばエクスプレスが定刻の20秒前に発車して謝罪をしたことが日本のみならず海外でも報道され、ここベルリンでも話題になりました。
しかしベルリンの場合それは日常茶飯事で、日本のように、定刻時刻まで発車を待つということはほぼありません。これはトラムやバスに多いように感じますが、2分前や3分前でもどんどん発車してしまいます。
それゆえ、トラムの駅に定刻2分前に着いた時にはもう発車してしまった後だった…ということはしばしばあります。
家庭ごみ?いや、もはや粗大ゴミを捨てるベルリン
はっきり言ってベルリンは汚いです。ゴミ箱はそこら中にあるのに、お菓子の袋や食べカスなどが普通に落ちています。特にひどいのはタバコの吸い殻で、もはやポイ捨ても当たり前の光景です。大人もポイ捨てするので子どもも普通にポイ捨てします。
ベルリンのポイ捨てレベルは生半可なものではありません。地区にもよりますが、家具、マットレス、電化製品など不要になった粗大ゴミでも捨てられています。
日本人の感覚だと、不法投棄は山の中にこっそり捨てるようなイメージがあるかもしれませんが、こちらは普通に道に捨てられています。「捨てる神あれば拾う神あり」ならぬ、捨てる人もいれば拾う人もいるので、それを持ち帰る人もいるようです。
どんどん増えていく財布の中のドイツ硬貨
合計金額が600円でちょうどの金額が無い時、1,100円出して500円玉のおつりを貰う日本人は多くいます。
ユーロ硬貨は日本の硬貨より重く、財布も重くなるので、手持ちの硬貨を少なくしたいのですが、残念ながらこちらには手持ち硬貨を調整して支払うという概念はありません。
その為、6ユーロの買い物で11ユーロ出しても、1ユーロは無言で返され4ユーロのおつりがくるということは日常です。
さらにびっくりなのが、おつりが5ユーロ(紙幣)になるように紙幣と硬貨を使って支払ったのに、5ユーロ紙幣がレジに少なかったのか、2ユーロ硬貨1枚+1ユーロ硬貨2枚+50セント硬貨2枚の硬貨5枚の5ユーロで返されたこともあります。
結局支払った時に使った硬貨と同じ硬貨が戻ってきたどころか、硬貨は増えてしまいました。日本でこのようなおつりの返され方をしたらイラっとする方も多いと思いますが、ベルリンでこの状況はよくあることです。
レジの人はレジ内の各硬貨の枚数を見てどうおつりを出すか決めているそうで、大事なのはお客様の硬貨の量よりレジの中のお金の調整なのです。
バリアフリーが遅れているベルリン
ベルリンに住んでいて感じることの一つが、バリアフリーの対応の遅れです。実際、エレベーターが無い地下鉄の駅も多くあります。
バスやトラムは昔に比べ、バリアフリーのタイプに変わってきましたが、たまに古い型のトラムが走っていて、車いすの方が乗れない光景を目にします。また、歩道も日本のように平らではなく、石畳で凸凹しているところや段差も多いです。
私でもヒールで歩いたり、大きなスーツケースを持って移動したりするのは一苦労です。大型のスーツケースを持って降車した駅が階段のみでエレベーターが無く苦労して以来、特に大きな荷物がある時はエレベーターの有無を事前に確認しています。
若く健康な私でも不便に感じるので、お体が不自由な方やご高齢の方はさぞ不便で大変だろうなと痛感します。様々な人を慮り、今後さらにバリアフリーが進み生活環境が良くなることを期待しています。
まとめ
海外に住むと、日本では当たり前のことでも、それはとてもすばらしいことなのだと実感することが多々あります。
日々驚きの連発ですが、ベルリンは日本とは文化も価値観も違う異国ですし、もちろん、日本より良い面もあります。良い意味で「そういう考えもあるよね」と思うこともよくあります。
海外生活で大事なのは「郷に入れば郷に従え」の精神で、楽しみながら違いを受け入れていくことだと私は考えます。
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