マレーシアには、マレーシア人をはじめ中国人、インド人など、世界中の様々な人種の人達が生活しています。
ローカル校(現地校)は、マレーシア人向けの学校と、中国人向けの学校があります。その他、日本人学校、フランス人学校、イスラミック学校、イギリス系、アメリカ系、カナダ系、オーストラリア系インターナショナルスクールがあります。
マレーシアが昔イギリスの植民地であったこともあり、日常生活ではイギリス英語が主に使われています。例えばレストランで持ち帰りをする時、「テイクアウト!」という言葉が通じません。「テイクアウェイ」と言います。
このような背景もあり、マレーシアでは、イギリス系インターナショナルスクールの割合が多くなります。
今回は、イギリス系インターナショナルスクールについてご案内します。
意外と長いイギリス式インターナショナルスクールの義務教育
日本では小学校6年間、中学校3年間の合わせて9年間が義務教育ですが、イギリスの義務教育は11年間です。
イギリス系インターナショナルスクールは、ケンブリッジ式カリキュラムをベースに学習を進めています。小学校6年間、中学校3年間、高校2年間までの11年間が義務教育です。
義務教育最後の年11年目に、統一テストが行われます。世界中のインターナショナルスクールの生徒が、IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)やIGES-Oレベルを受験します。
この試験での結果が基準点を超えて、はじめてイギリス式ケンブリッジカリキュラムの義務教育を卒業した事になります。
その後、大学進学を希望する生徒は、Year12〜Year13の2年間、Sixth Form(シックスフォーム)カレッジに進み、大学進学に必要なIGCE-Aレベル(International General Certificate of Education, Advanced Level)と呼ばれる試験を受けます。
特に大学進学には、このAレベルの成績(評価はA*〜Dまで)が大きく影響します。
以下に年齢ごとに通う学校の種類をまとめます。
- 幼稚部ナーサリー :(3才〜5才)
- 初等部プライマリー:Year1~6(5才〜11才)
- 中高等部セカンダリー:Year 7~11(11才〜16才)
- IGCSE または、IGCE-Oレベル
- シックスフォーム:Year12~13(16才〜18才)*IGCE-ASレベル、IGCE-Aレベル
- 大学進学
イギリス式インターナショナルスクールは夏が新学期
日本は4月が新学期となりますが、イギリス式インターナショナルスクールは、日本ではまだまだ残暑が続く8月末または9月初旬からが新学期となります。日本より半年早いと考えて頂くと分かりやすいです。
例えば、2006年10月生まれの場合。日本人学校では、2018年4月から小学6年生。イギリス式では、2017年8月からYear6となり、日本では小学5年生なのにYear6になります。
もし、2006年5月生まれの場合。日本学校では、2018年4月から小学6年生。イギリス式では、2017年8月からYear7となり、日本では小学5年生なのに、Year7になります。
このように、誕生日によって学年に2学年差が出ることもあります。学校によっては、日本人学校から編入する場合は、本人のレベルに合わせてひと学年下げることも希望できます。入学を希望する学校に直接聞いてみてください。
イギリス式インターナショナルスクールの学費
学費が高いと休日が多い!なんて冗談混じりの会話をよく耳にします。
イギリス系インターナショナルスクールの通学日数は、年間の約半分です。せっかくならネイティブの先生が多い学校を!と考えて選ぶと、その分、授業料は高くなります。その上、休日が多いので、割高に感じてしまうのも仕方がありません。
同じイギリス系の学校の中でも、値段に大きな幅があります。値段が高いほど、ネイティブの先生が在籍する比率が高いようです。学費は年間30万円程から300万円近くになる学校もあります。
そこで、私独自の計算方法で、1日あたりいくら授業料がかかるのか調べてみました。
イギリス式インターナショナルスクールAlice Smith、GIS、BIS、IGB、Marlboroなどに通わせた場合。学費が年間168万円以上になり、1日あたりの授業料は9千円以上になります。
イギリス式インターナショナルスクールCempaka、Eaton、Helpなどに通わせた場合。学費が年間110万円以上になり、1日あたりの授業料は6千円以上になります。
(2018年度版の学校紹介の雑誌Education Destination を元に、中学校にあたるYear7の学費と、わが子の2017年度の通学日数185日で割りだしました。1リンギット 約28円 2018年7月現在)
学校によっては、1日あたり1万円を優に超えるところもありました。休まずに、元気に学校に通ってくれることを強く願ってしまうのは、私だけではないようです。
イギリス式インターナショナルスクールの休日
各学校ごとに年間スケジュールを立てている為、同じイギリス式インターナショナルスクールでも、夏休みやタームブレーク(学期間の休み)が違います。
わが家のように兄弟別々の学校に通わせている場合、1人目は7月初旬から夏休みが始まり、2人目は7月中旬から始まるということもよくあります。
余談ですが、マレーシアには、急に決まる祝日があります。例えばサッカーの試合でマレーシアが勝ったから、来週月曜日は休み!というものです。
このような急に決まった祝日も、各学校の判断で、休日にするかしないかが決められます。
まとめ
義務教育が11年間あること、新学期が8月か9月なので、誕生日によって学年がふたつ上がることもあること、休みが日本より多いことなどお分かりいただけたことと思います。
マレーシアは国際色豊かで、さまざまな文化に触れ合い学び合う、素晴らしい機会が目の前にあります。イギリス系インターナショナルスクールもひとつの選択肢としてぜひ参考にしてみてください。
お子さんをこれからインターナショナルスクールに通わせたいという方は、先ずは予算を先に決めてから実際に学校を見て回ると、迷いが少なくなります。
子どもをインターナショナルスクールに通わせる場合、学費を負担(一部負担、全額負担)してくれる会社もあります。会社に確認をされてからの編入、入学をおすすめします。
特に学費負担無し(全額自己負担)の会社にお勤めの場合、お子さんをインターナショナルスクールに通わせるには、資金面での計画、家族のサポートはもちろんのこと、本人のやる気がとても大切になってきます。
ぜひ参考になさってください。
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