マレーシアの通過はリンギット(MYR)です。日本で両替する事も可能ですが、レートがかなり悪いです。また、第三国の通貨は利用できないので、必ずリンギットに変える必要があります。
観光客の多いコタキナバル市街地で両替に困ることはありませんが、郊外へ出ると両替をする場所はほぼありません。必ず市街地であらかじめ両替を済ませておきましょう。
マレーシアのお金について、そして何通りかある両替方法をご紹介します。両替方法は旅行プランや金額に合わせて選ぶのがベストです。
マレーシアの通貨概要
マレーシアの通貨とは
マレーシアの通貨リンギット(MYR)はマレーシア国内でRMと略されます。紙幣は水色の1、緑の5、赤の10、オレンジの20、濃い緑の50、紫の100と、全部で6種類です。
新紙幣に変わりだいぶ経ちますが、時々古い紙幣も見かけます。古い紙幣はサイズが数ミリ違いますが基本カラーは同じです。
人物は新旧どの紙幣にも初代国王アブドル・ラーマンの肖像が印刷されています。紙幣の裏は国花のハイビスカス、国鳥のさい鳥、キナバル山、マレー凧などマレーシアの文化が詰まっています。
色も綺麗なので見るのも楽しい紙幣です。
リンギットの通貨コインがセン(sen)です。
まだまだコインは新旧入り混じっていますが、少しずつ大きさが違い、小さいものから5、10、20、50の4種類です。新20senと新50senのみゴールドで他はシルバーです。
表記方法
表記方法は、3リンギット50センならRM3.5と書かれており、英語では”tree-fifty”(スリー・フィフティ)と呼びます。
丁寧な人はtree ringit fiftry sen(スリー・リンギット・フィフティ・セン)と通過単位を入れてくれますが、ほとんどの場合で省略されます。
マレー語ではtiga ringit limaber sen(ティガ・リンギット・リマブル・セン)ですが、50senは半分の意味にあたるsetengah(スタンガッ)を使う事が多いです。
MYR1の半分と言う意味です。なので、MYR3.5はtiga-setengah(ティガ・スタンガッ)となります。省略するのが好きなマレーシアなので、かなり短くなります。
コタキナバル空港で両替する
コタキナバル国際空港に1箇所、両替が出来る銀行があります。到着ロビーのちょうど中央辺りにBankIslamの窓口があり、赤い太文字でExchangeと書かれているのですぐに分かります。
言語は英語で大丈夫です。
「マレーシアはマレー語が話せないと」と思うかも知れませんが、ここは多民族国家です。どの人も英語、マレー語、北京語の日常会話は出来ます。特にサバはマレーシア連邦になる前からイギリス統治だった為、英語が第一言語という人もたくさんいます。
他国の空港同様、レートは市街地より少し悪いですが、リンギットを持たないと空港から移動できないので、持っていない場合はここで少し両替が必要です。空港から移動した後、そのまま市街地で両替できる時間があるならば1万円以下の両替で充分です
コタキナバル市街地で両替する
市内の両替所は、街中はもちろん、ショッピングモール内にも必ずあります。
ショッピングモールだと1階にあたるG(グランド・フロア)か地下1階のB1やBF1と表記される(ベイスメント・フロア)にある事が多いです。
コタキナバルで1番レートの良い場所
どのショッピングモールも空港よりレートが良いのですが、コタキナバルで1番レートが良いと言われているのが、「ウィムマムルデカ」というショッピングモールです。
1階にあたるグランド・フロアには8軒の両替所があり、観光客が多く並んでいます。
日曜日はショッピングモール自体が午後6時に閉まってしまうので要注意です。
10万円以上の両替時には、パスポート提示と宿泊先、電話番号を聞かれます。金額が大きい場合は、必要なものを忘れないようにしましょう。
基本情報
- 名称:ウィスマムルデカ(Wisma Merdeka)
- 住所:Usat Bandar Kota Kinabalu 88000 Kota Kinabalu Sabah
- アクセス:コタキナバル市街地、ウィスマサバの隣
- 営業時間:午前10時から午後10時/日曜は午前10時から午後6時
- 電話番号:(60)88-232-763
- 公式サイト:http://www.wismamerdeka.com/
クレジットカードでATMからキャッシングする
手持ちのクレジットカードを利用する場合は、VISA Plusと書かれたATMを探しましょう。手順は銀行によって違いますが、まず、カードを入れると英語、マレー語、中国語の言語選択が表示されます。
言語を選んだらATMを選択、credit accountを押して暗唱番号を入れます。マレーシアの銀行の暗証番号は6桁ですが、4桁を入力しokを押すと読み取ります。希望金額を入力するとリンギットが出てきます。
ATMを利用する際の3つの注意点
ATMの利用には、注意することが3つあります。
金額
1つ目は金額です。一回の最高引出額がMYR1500なので、MYR1500以上の数値を入力すると、エラーで引き出せません。
もしそれ以上引き出したい場合はもう一度同じ手順を繰り返します。1日の上限はMYR3000なので、2回までになります。
カードの飲み込み
2つ目は、出てきたカードを放置しておくと飲み込まれてしまう事です。以前、私もATMでカードが飲み込まれてしまったことがあります。
ATMでエラーが発生したのですが、理由が分からす、カードを抜かずに英文をじっくり読んでいたらカードが飲み込まれてしまいました。取り忘れとみなされたようです。セキュリティを考えたらその方が安全なのですが、これを取り戻すのに一苦労でした。
運悪くその日は日曜日で、銀行のスタッフはいませんでした。外にいるガードマンに助けを求めましたが「日曜だからどこに電話しても誰も出ない。明日もう一度来い」と言われるばかりです。日本のカードなので面倒な手続きがある再発行は避けたいところです。
すぐに対処できそうになかったため、ATMに貼られたクアラルンプールのコールセンターに電話をかけました。オペレーターの話では、回収されたカードは基本的にすべて破棄するそうです。現金回収のガードマンが開ける時に立ち会えば返してもらえるので、営業日にパスポートを持って来るよう言われました。
証拠写真としてカードが飲み込まれたATMの写真を撮り、営業時間を確認して翌朝出直しました。回収が何時に来るのかの確認が出来ないため、営業時間の30分前に到着するようにしました。銀行スタッフに事情を話し、回収時間を確認してもらいます。
何度か電話でやりとりをしてくれてましたが、結果、何時に到着するか分からないという事でした。半日後、やっと開いたATMの中からは大量の銀行カード、クレジットカードが取り出され、その中から無事取り戻すことができたのです。
対応するカードの種類
3つ目は、カード対応の可否です。
便利なVISA Plusですが、困ったことに、このシールや表記があっても必ず対応しているとは限りません。注意事項2のエラーもこれでした。
このカードは対応していませんというエラーが出るので、その時はさっさと諦めて次を探しましょう。私が今まで経験した中で、VISA Plusで引き出し可能だったのが下記の2つです。
HongLeng銀行
基本情報
- 名称:Hong Leong Bank 豊隆銀行
- 住所:No. 8, Jln Pantai, Locked Bag No. 124, 88999 Kota Kinabalu, Sabah.
- アクセス:コタキナバル市街地・Jalan PantaiとJalan Tun Fuad Stephenの角。ガソリンスタンドの向かい
- 営業時間:月曜日~木曜日・午前9時15分~午後4時30分/金曜日・午前9時15分~午後4時
- 電話番号:088-214733
- 公式サイト:https://www.hlb.com.my/
ATM使用可能言語:英語、マレー語、中国語
Public銀行
基本情報
- 名称:Public Bank 大眾银行 住所:39, Jalan Pantai,Kota Kinabalu 88000 Sabah
- アクセス:コタキナバル市街地・Jalan PantaiとJalan KotaKinabalu Lama2の角
- 営業時間:午前9時30分~午後4時
- 電話番号:(60)088-236800
- 公式サイト:https://www.pbebank.com/
ATM使用可能言語:英語、マレー語、中国語
まとめ
コタキナバルに長期滞在をするなら、ウィスマムルデカでの両替が一番お得に両替できるため、おすすめです。
短期滞在の場合は、スケジュールをみて近くのATMや銀行を利用すると、時間を有効に使うことができます。
MYR紙幣を日本に持ち帰っても悲しくなるほど価値が下がります。
まずは必要以上に両替せず、多少の余りならばお土産や記念に持ち帰りましょう。
万が一、MYRを日本円に戻す場合も、ウィスマムルデカがおすすめです。
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