海外生活でも日本国内での生活でも、「衣食住」は基本となる大切な3つの分野ですよね。
ところが、私が住むタイの多くの家にはその「食」を支える部分、台所がありません。なぜ食事を作るスペースがないのでしょうか。タイ人の普段の食生活はどのようなものなのでしょうか。
タイの「住」に注目しちょっと変わった住宅事情をご紹介しながら、「食」の文化もお伝えしていきます。
タイの物件は台所がなくて当たり前
日本の多くの家庭では自炊しますよね。
健康を気遣って、食費を抑えるために、などいろいろな理由があると思いますが、自分の家で食事するのを好む人が多いです。そのため、日本では台所がない家なんてあまり見たことありませんよね。
ところが、タイには屋内に調理スペースやシンクのない家が多数存在します。家賃も間取りも立地も希望通り。でも、台所がないということが結構あります。
タイの家にはなぜ台所がないのか
これはタイのいくつかの生活習慣が合わさった結果ではないかと推測できます。
外食が充実
例えば、タイでは外食の習慣が根付いています。
おかずやのっけご飯(ご飯の上におかずが乗ったもの)が10〜40バーツ(約30~120円)で買えるので、店内で食べるだけではなくそれらをテイクアウトして家で食べるということも少なくありません。
ガッパオムーサップ(豚ミンチのバジル炒めをご飯に乗せたもの)は40バーツ(約120円)。男性がお腹いっぱいになるぐらいの量があり、持ち帰りもできます。
外食が安くて充実しているので、独身の方や家族が少ない家庭だとあまり料理をしないのかもしれませんね。
※1バーツ=約3円(2016年5月)
料理をすると家が汚れる
田舎の方では主食として、もち米を炊いたものをおかずと一緒に食べます。そのもち米を炊いたりおかずを作ったりするのによく炭を使います。
そこで、家を汚さないためにも屋内ではあまり料理をしない習慣があるようです。
タイで台所付きの住居を探すには?
バンコクなど大きな都市では日本語のできる不動産屋さんもいると思うので、そんなに難しくないかもしれません。
ただ、タイ語オンリーの契約だったり、自分で家を探さないといけなかったりする場合は……率直に聞くしかないでしょう。そんなときは以下のフレーズを使ってみてください。
ホーンクルア ユー ティー ナイ?(ห้องครัวอยู่ที่ใหน?):台所はどこですか?
この質問をして、大家さんが外を指差したり、「カーンノーク(ข้างนอก):外です」と言ったりしたなら、家の中に調理スペースはないことになります。
あれこれ交渉して水道や台所を取り付けるよりは、新たな家を探した方が安くついて早いかもしれませんね。
まとめ~自炊のできる家を見つけよう
日本ではほとんど気に留める必要もない台所の有無ですが、タイではそうはいきません。海外生活で健康を維持するためにも、ある程度は自炊ができたら良いですよね。
もし、タイで台所付きの家に住もうと思うのであれば、住居探しの際、次のように尋ねるのを忘れないでください。
- ホーンクルア ユー ティー ナイ?:台所はどこですか?
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